累計経営者579人に取材、掲載社数273ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを紹介

IT業界の起業家インタビュー

IT社会の変革に挑戦する 次世代Webソリューションベンチャー

株式会社ファインズ 代表取締役社長 武吉 広大

パソコンのサイトを携帯・スマートフォンサイトに変換できるサービスを皮切りに、BtoB、BtoCのITツールを手がけるファインズ。2009年の設立後、複数の事業を展開して急成長を果たし、5年間で売上5億円に達した。代表の武吉氏は、成長を支えた原動力が「自らニーズを生み出し、世に問い続ける」姿勢にあるという。仕事を楽しむ風土づくりや、社員の育成法、今後のビジョンなどについて同氏に聞いた。

※下記はベンチャー通信59号(2015年4月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

複数事業で新たな需要を喚起

―まず、事業内容を教えてください。

 未開拓の市場を掘り起こすWebコンテンツの開発・販売ですね。
 タブレットやスマートフォンの普及を見越して、PCサイトを簡単に携帯サイト・スマートフォンサイトに変換できる「SUNNY」や、営業職が顧客先で、タブレットを使ってわかりやすいプレゼンを行うためのアプリ「TABFORCE」を作りました。また、Googleの地図に店舗を表示されやすくする「MEO」(MapEngineOptimizationの略称)なども手がけています。
 いま最も力を入れているのは「いつあきナビ」という空き情報検索メディア。Webって、先々のことや単純な知識を調べるのは便利なんですが、「今」というニーズには応えられてないんですよね。いま空いている飲食店、エンタメ施設、ホテルなんかを彼女と話しながらすぐに探せたら面白いじゃないですか。今までは、事業主として「あったらいいな」という物を作ってきましたが、今後は一個人として欲しいものも作っていきたいです。未開拓の市場を掘り起こすっていうとカッコイイですが、自分達が「これあったら便利だよね」というものを作って広めていきたいと思っています。もちろん、既存事業とのシナジーなんかは考慮して進出するところは決めていきます。

―武吉さんは14年前にWebコンサルティング会社を立ち上げ、売上高40億円規模に成長させました。2009年にファインズを設立したのはなぜですか。

 ベンチャーって、世の中にない価値を作るから面白いし、飛び込んできてくれる人もいると思っています。僕は最初ホームページを売ってましたが、10年ぐらい前は必要と思っている人も少なかった。でも、その時に売った人は100%ホームページ活用してますからね。自分が関わった新しい価値が世の中に広まるって凄い面白いんですよ。なので、それをどんどん実現できるような新しい組織を作りたかったんです。

新商材づくりは「エゴ」からはじまる

―新商材をつくる前から、将来のニーズを確信しているのですか。

 ぶっちゃけ、確信なんてないですね(笑)。先のことなんてわからないですよ。
 ニーズを調査することってすごく大事なんですが、お客さまが欲しがるもの=売れるものじゃないんですよね。それで失敗している商品なんてたくさんあるし、一番は「俺なら買う」と発案者が言い切れるものを生み出せるかだと思ってます。だから、僕は「エゴでつくって、エゴで売る」と言っています(笑)。もちろん失敗も多いですよ(笑)。

―5年目にして売上が5億円を突破しています。成長の要因はどこにあるのですか。

 1つめの要因は、おもしろいと思った商材の開発と販売に挑戦していく企業文化。いま軌道に乗っているサービスは5~6件で、失敗した案件もたくさんあります。ただ、おもしろいと思えることに取り組んでいるから、失敗してもすぐに立ち直れる。そうして主力となる商材を生みだしてきました。
 2つめは、当社の商材が、熱意をもってお客様を説得すれば売れる点です。経験の浅いメンバーも、努力すれば成果に結びつけられるようになる。その成功体験が「もっと事業を広げたい」「もっと昇進して稼ぎたい」という積極性を引きだし、それぞれの成長そして会社の成長につながるんです。

―メンバーの離職率が低いと聞きました。働く環境のよさが原因でしょうか。

 そうですね。おもしろがって、楽しみながら働こうという気もちが、会社の文化になっています。5.8%という最近3年間の新卒社員の離職率の低さは、これが原因でしょうね。
 しかし、いちばんの理由は、社員同士の絆が強いこと。当社では、入社希望者に、仕事には地道できつい側面もあることを率直に話しています。人の命を救うわけでも、合コンで名刺が役立つわけでもない(笑)と。でも、入社後は互いに助け合い、成果が出たら自分のことのように喜びほめ合う。それが、社員の絆を深めていると思います。

信じたメンバーには仕事を任せきる

―社員の育成で、気をつけていることはなんですか。

 まず、入社当初に戸惑わせないこと。具体的には、入社直後に仕事の手順を細かく伝えています。たとえば営業職なら、「入社直後には一日何件電話をして、2週目には○○をする」というように。明文化はしていないのですが、入社初期の導入法はメンバーに浸透しています。
 また、信じたメンバーには仕事を任せています。大阪営業所を立ち上げたメンバーは、入社以来とかくミスが多かった。しかし、数字は上げるし、やるといったことは愚直にやる。そんな彼が営業所の立ち上げに手を上げました。信じて任せたところ、試行錯誤しながらも立ち上げを成功させてくれました。

―今後のビジョンを教えてください。

 まずは、「いつあきナビ」を水平展開していきたいですね。営業1人が1業界を担当し、各業界で提案。リアルタイムで予約情報を提供したいというニーズを掘り起こします。新しいことに取り組んで、誰も気づいていなかったニーズを作るってすごく面白い。これをみんなにも味わってほしい。営業職として成功体験を積み、急速に成長したいという人材に、ぜひ会ってみたいですね。

武吉 広大(たけよし こうだい)プロフィール

1979年、福岡県生まれ。2度の高校中退後、某通信会社のIT部門立ち上げを経験する。2001年、歯科医院のインターネット関連企画・営業を行う有限会社フリーセル(現:株式会社フリーセル)を設立。2009年、Web・デジタルコンテンツの制作・企画・営業を手がける株式会社ファインズを設立し、同社代表取締役社長に就任。ベンチャー企業ならではのフットワークを活かし、市場の創造に取り組んでいる。

企業情報

設立 2009年5月
売上高 6億8588万円(2015年3月期)
従業員数 111名
事業内容 デジタルコンテンツの企画・立案・制作・配信・販売業務、モバイル広告にかんする総合コンサルティング業務、Webサイトの企画・設計・開発・運営および販売業務など
URL http://www.e-tenki.co.jp/

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