累計経営者579人に取材、掲載社数311ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを紹介

スマホ・ソーシャル業界の起業家インタビュー

株式会社阪神メタリックス 代表取締役社長 河合 敏彦

スマホ・ソーシャル世界が舞台のビジネスに焼けつくほどの情熱をぶつけてみせろ

株式会社阪神メタリックス 代表取締役社長 河合 敏彦

クラウドを駆使して新ビジネスの立ち上げを支援する事業。SNSを活用して国内外の隠れたオシャレアイテムを販売する事業。こんな新事業を立ち上げているのが、設立から半世紀を超える専門商社、阪神メタリックスだ。代表の河合氏は就任以来、老舗企業の社風を変え、ベンチャー精神をもつ会社へと変革してきた。新事業のねらいや求める人財像、今後のビジョンなどを同氏に聞いた。

※下記はベンチャー通信59号(2015年4月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

ある大手の何十年も続いた慣習を若手スタッフがひっくり返した

―設立から半世紀になる専門商社が最先端ITや最新ファッションをあつかう新事業を立ち上げた理由を教えてください。

 2つあります。ひとつは、焼けつくほどの情熱をもつ人に、それをぶつけられる舞台を用意すること。“やりきった感”があり、さらなる飛躍の場を求める人に起業のチャンスを提供したい。そこで、まずは模範にと私が始めました。
 いま展開しているのは「Dmet idea」と「Dmet label」。前者はクラウドソーシングとクラウドファンディングを組み合わせて「アイデア実現のプラットフォーム」を提供するもの。後者は、国内外のブランドを、ファンのコミュニケーションを通じてWeb・SNS上で拡散・販売するものです。
 組織に帰属して働くのではなく、個人がその能力を自由に発揮し、生業とする新しいライフスタイルの提案が根幹にあります。
 もうひとつは、長く手がけてきた特殊鋼というBtoB業界で蓄積してきたノウハウを、BtoCでも展開。それによって、グループとしての成長速度をあげ、優秀な若手が「働きたい」と思うような土壌をつくることです。さらに現在2つのプランが進行中です。

―進出分野を選ぶ基準はなんでしょう。

 私たちが新規参入することで、ビジネスが進化し、世の中の役に立ち、多くの方に喜んでもらえることが絶対条件。「どんなプランでもいい」というわけではないんです。
 既存事業での事例をお話ししましょう。入社2年目の営業社員が、ある大企業の管理職と人間関係を築いたうえで、「ムダな商材を購入している」と指摘。何十年と続いていた慣習をひっくり返したんです。
 そんなことができるのは、どこまでも顧客の立場を突きつめて考えたから。これは自分のプライドをかけた、自分との闘いなんです。完璧な仕事をしたかどうか、それがわかるのは自分だけ。そんな熱い人間性、生き方が当社の風土なのです。

新卒1~2年目の営業が 新規で年間1億円を売り上げる

―河合流の次世代リーダー育成術を聞かせてください。

 大きな裁量をもたせることですね。早い段階から自分ひとりでイチから新規開拓させる。学ぶことは多いはずです。顧客がどんなことに困っているのかを、自分のこととして考え抜く。それを繰り返すことで提案のカンどころがつかめてくる。成績が伸びて、自信や充実感をもてる。
 だから当社には新卒1~2年目で年間1億円を新規開拓できる営業がいます。これが「指示されたことをする」という風土の会社なら、ありえないでしょう。

―活躍している社員の事例を教えてください。

 いまインドネシアに単身わたって、現地で新事業を立ち上げようとしている36歳の上藤(右写真)の話をしましょう。広告系の会社を経て、中途で入って来てから2年間、仕事はミスだらけ。「顧客の役に立ちたい」という信念と自信はあるが、十分な知識の裏づけがない。だから顧客への提案でも「やります」と約束して、実際にはできなかったりする。受注できるわけがない。
 だから私は2年間、彼をしかり続けた。仕事のやり方から生き方まで全力投球で教えましたよ。その結果、ようやく的確な提案ができるようになった。その後の成長は早く、新規開拓で会社を設立して以来の成績をあげたほど。部下にも私に代わって理念を正しく伝えてくれるようになり、「社長と社員」というよりは同志みたいになりましたね。

生死をともにできる仲間をつくり他人を幸せにしたいと思えるか

―今後、どんなビジョンを描いていますか。

 事業領域にこだわらず「社員が夢をもち続けられる舞台をつくりあげること」です。
 SNSなどコミュニケーションツールの進化にともない、個人の能力を発揮しやすい時代、個人が影響力をもつ時代が到来しています。そうした時代にマッチしたワークスタイル・ライフスタイルの実現を、ひとつのテーマにしています。
 たとえば、本業以外に“もうひとりの自分”がネットのなかで別の仕事で活躍できる舞台。そんなプラットフォームをつくれば、新たな生き方を見いだせる人が増え、埋もれた才能を世に送り出せるのではないか。「Dmetidea」はそのとっかかりになればいいと立ち上げたもの。そうした舞台をつくり続けることが、私たちの使命です。

―ビジョンを実現するために、どのような人財を求めていますか。

 焼けつくほどの情熱をもっている人です。自分の生きる価値はなんなのかにこだわり、それがなんなのか、いまはわからなくても、とにかく考え続ける。ときに失敗し、傷を負うことがあってもそれを乗り越えられる。そんな情熱をもってほしい。
 そして、会社の同僚を「生死をともにできる仲間」と考え、他人を幸せにすることが自分の幸せだと感じる人。いま、そんなふうに考えられる学生は100人のうち5人いるかどうか。とても少ないでしょう。でも、私たちはそうした人財だけを厳選して採用する。決して数合わせはしません。

―起業やベンチャーへの就職に興味のある若手人財へ向けて、メッセージをお願いします。

 テレビやネットには、仕事に疲れたビジネスパーソンの姿があふれています。日本を代表する大手メーカーの課長が「仕事はガマンすることでおカネをもらえるものと思っています」といっていたり、銀行員が「お客さまのためにならない商品なんですけど」と苦しい表情を浮かべて商品をすすめていたり。これではみなさんが「仕事はつらいもの」と思うのもしかたがない。
 でもそうではないんです。自信をもって人にすすめられる商品やサービスを提供していれば、仕事ほど自分のすべてをかけて打ち込める、楽しいものはないはず。だから学生のみなさんには、まず社会に役立っている商品・サービスを見つけてほしい。そして、社風や制度が人間らしい会社に入り、人が人として正しく生きられる道を見つけてもらいたいですね。

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