累計経営者579人に取材、掲載社数311ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを紹介

IT業界の起業家インタビュー

株式会社UN 代表取締役 竹内 一雄

IT仕事は「人間形成の場」 涙を流すほど真剣に向きあえ

株式会社UN 代表取締役 竹内 一雄

Webコンサルティングの世界で実績を積んできた竹内氏と大手人材企業から独立した柳田氏。仕事に熱い想いを抱く者同士の出会いによって、パワーアップしたのがUNだ。3年連続で売上高倍増と急成長中だが、社員数はまだ少数。2015年を「第二の創業期」と位置づけ組織拡大をめざす両氏に、求める人材像や今後のビジョンなどを聞いた。

※下記はベンチャー通信59号(2015年4月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

人的ネットワークを活かした幅広い提案能力が強み

―事業内容を教えてください。

竹内 大きな柱は2つです。ひとつがWebのアドソリューション。ESサイトの集客が伸びずに悩む会社や団体に対して、成功報酬型のコンサルティングを手がけています。ときにはサイト制作も引き受けます。
 もうひとつの柱はインバウンドとアウトバウンドのコールセンター事業。顧客のセールスプロモーションをになう事業として位置づけていて、コールセンターに常時多数のオペレーターが在席しています。

―成功報酬型のWebアドソリューションを行う企業は多いと思います。そのなかでの強みはなんですか。

竹内 Web集客の効果的な販売方法を提案できるコンサルティング能力があることです。それは私自身のさまざまな職業経験から形づくられたものです。私は学生時代に先輩の起業に参画。その後は個人事業主としてSEOの販売代理からマンション営業まで経験しました。その営業能力を見込まれて、広告会社・人材派遣会社・Web制作会社で「社長をやらないか」と声がかかり、3社の雇われ社長を2年ほど務めました。この時代にリスティング広告やDSPの会社との人脈ができ、それがいま、顧客へのコンサルティングに活かされています。くわえて、その人脈が新たな仕事の受注に役立つこともあります。
 たとえば、ウエットスーツの製造・販売会社の仕事も、過去の人脈のつてで受注できたもの。大手のWebショッピングモールのみで売っていたので、自社で集客するという発想が弱かった。「中小企業のサイトから直接購入する人などきわめて少数だ」という常識から抜け出せずにいたんです。紹介でなかったら、アプローチできない顧客層でした。
 私たちは「ニッチ分野でアピールポイントがしっかりしている商品なら、中小企業のサイトからも売れる」と説得。「コストパフォーマンスがよい」という既存顧客の声によって魅力を訴えるサイトにつくり替えました。さらにDSP広告とリスティング広告を出稿。その直後から月間の売上が3倍に伸びました。

柳田 また、独自の分析能力も強みです。その前提になるのがコールセンターを窓口とする高い情報収集力。商材のターゲットを知る手がかりをそこで集めます。
 私たち2人はずっとコールセンター事業に携わってきたので、現場を熟知しています。「こういうふうに話せば受注できる」「こういわれたらこう切り返せばいい」という知識をふんだんにもっています。それをもとにWebマーケットだけではなく、リアルマーケットのデータを顧客に提供し、「ネットにあらわれた数字だけではなく、リアルな声を販売戦略に活かせる」と喜ばれています。中小企業は大手企業のようにマーケティングにお金をかけられません。それを私たちがおぎなっているのです。

仲よしのメンバーはあえて同じチームにしない

―2人で会社を共同経営することになったいきさつを聞かせてください。

柳田 私は2011年に大手人材サービス企業から独立。営業に関連した事業を始めたいと考えていたときに、営業にめっぽう強い人物として竹内を紹介されました。なんとなくウマがあって、あれこれ話をしているうちに、一緒に事業を始めようということになりました。

竹内 柳田とは仕事に対する価値観が似ていました。僕は仕事に対する価値観が定まらなければ人生も定まらないと思っています。
 仕事をすれば壁がいっぱいある。でも、真剣に取り組めば必ず道は拓けます。その意味で、仕事は人間形成の場。仕事を通して人間的な成長をしていきたいし、素晴らしい人間になるための鍛錬の場が仕事なんです。

柳田 私の考えも似ていますね。世間には「サザエさん症候群」のビジネスパーソンがいます。日曜日にTVで『サザエさん』を見ると「ああまた月曜日が来る」とユウウツになる人たちです。仕事にやりがいがないんですね。でも、仕事に真剣に向きあえば、顧客に喜ばれて感動して泣くとか、数字が達成できなくて泣くとか、そういう心を揺り動かされる瞬間が必ずあります。もっと自己成長して、もっと「泣ける」仕事をしたいですね。

―社内の人材マネジメントに2人のその想いをどう活かしていますか。

竹内 これまでに経験のない仕事に抜擢して、経験できる機会を多く与えています。そうやって能力を伸ばしてやりたいからなんです。未経験で最初は心もとなくても、組織としてカバーしてあげればいいじゃないかと。
 また、チームを組むときはあえて仲の悪いもの同士を組ませます。いじわるじゃないんです。そのほうが緊張感が生まれ、結果を出すために真剣に考えますし、そこでマイナスから、よい人間関係をつくるたくましさも身につけられるからです。

柳田 私は自分の成長を実感できる機会を多く与えることを意識しています。ひとつの方法としては目標をしっかり設定させる。そして振り返りの機会を与え、それを通して「できるようになったんだ」と実感してもらうようにしています。

社員が幸せになるような組織をつくりたい

―今後のビジョンを教えてください。

竹内 UNとしてのブランド力を高めたいです。「Web集客ならUN」という外部からの評判を確立することも重要です。でも私は、それよりも社員に「働きやすい職場で、UNが好きだ」といってもらいたい。一緒に働いている人が幸せになるような組織をつくるのが、いまの私の夢です。
 お互いに夢を語りあいながら会社を大きくしていきたい。だから素直で、成長意欲の高い人材を採用したいですね。くわえて、途方もないことを真剣に語れる人なら大歓迎です。

柳田 「月曜日が楽しみで、金曜日になるともっと働きたくなる」。そういう会社が理想。現実につくっていきたいですね。

竹内 一雄(たけうち かずお)プロフィール

1979年、北海道生まれ。大学在学中、情報通信サービス会社に参画。2008年に個人でSEOサービス事業を開始。2009年に株式会社ユナイテッドプレイスを設立、代表取締役に就任。2011年、株式会社UNに商号変更する。リスティングやDSPのスキルをもったWeb会社とネットワークを構築することにより、クライアントにとって最適なWebサービスを提供している。

取締役副社長兼COO 柳田 直人(やなぎだ なおと)プロフィール

1981年、神奈川県生まれ。2005年立教大学経済学部卒業後、大手人材会社に入社。5年間営業経験を積み、2011年起業。2012年に株式会社UNに参画。取締役副社長に就任。クライアントのニーズに合わせたWebソリューションの展開や自社メディアの売上拡大の取り組みを実施。

企業情報

設立 2009年7月
資本金 300万円
売上高 2億5,000万円(2014年6月期)
従業員数 24名(2015年1月末現在)
事業内容 成果報酬型Webコンサルティング事業、ソーシャルメディアマーケティング事業、セールスプロモーション(コールセンター)事業、システム・アプリ開発事業、システムエンジニアリングサービス
URL http://united-neo.com/

その他のIT起業家の記事

※このサイトは取材先の企業から提供されているコンテンツを忠実に掲載しております。ユーザーは提供情報の真実性、合法性、安全性、適切性、有用性について弊社(イシン株式会社)は何ら保証しないことをご了承ください。自己の責任において就職、転職、投資、業務提携、受発注などを行ってください。くれぐれも慎重にご判断ください。

ベンチャー通信

ベンチャー通信
ベンチャー情報雑誌

「ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを取材」をコンセプトに編集している、2000年創刊のベンチャー情報雑誌です。

ベンチャー通信への掲載・取材希望の方

ベンチャー企業の採用力強化、自社の成長性・知名度アップのため、ベンチャー通信に貴社の取材記事を掲載してみませんか?

  • ベストベンチャー100
  • 注目の西日本ベンチャー100
  • 人財力100 人材採用と育成に力を入れている100社
  • 活躍しているエンジニアの職場を取材!Tech通信ONLINE
  • INOUZ Times

ベンチャー通信メールマガジン

ベンチャー通信注目の企業や、ビジネスニュースなどの情報をお知らせします。

ご登録はこちら

pagetop