累計経営者579人に取材、掲載社数311ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを紹介

IT業界の起業家インタビュー

株式会社アドウェイズ 代表取締役社長 岡村 陽久

IT20代という奇跡の瞬間(とき)を突き抜けろ

株式会社アドウェイズ 代表取締役社長 岡村 陽久

2006年に26歳の若さで上場企業の社長となったアドウェイズ代表の岡村氏。いまや同社はアフィリエイト(成功報酬型)広告のリーディングカンパニーとなり、2012年度の年商は約180億円を誇る。しかし、企業規模が大きくなってもベンチャースピリッツを忘れず、海外展開や新規事業に大胆に投資。2012年には、新卒社員をいきなり新会社の経営者に抜擢するプロジェクト「アドウェイズNEXT」をぶち上げた。代表の岡村氏に、大胆な構想に込めた想い、今後のビジョンなどについて聞いた。

※下記はベンチャー通信50号(2012年12月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―御社は設立5年目で東証マザーズへスピード上場を果たし、現在は年商180億円に迫る勢いです。成長の秘密を教えてください。

岡村:伸びている市場で戦い、そのなかで競争に勝ったから。非常にシンプルです。当社はインターネットという成長市場のなかで、有望な事業に投資してきました。もちろん、どの市場が伸びるかは競合他社もわかっていますし、どんなサービスに投資すればいいかもわかっています。しかし、それをやる人材をすぐに投入できないんです。一方、当社は一貫して人材に先行投資し続けてきたので、すぐに新規事業に取り組むことができる。そして、顧客が望むサービスへと早期に最適化し、競争力をつけているのです。

―他のITベンチャーよりも人材に投資しているのですか。

岡村:たとえば、まだ社員数100名くらいの2007年に、国内・海外合わせて約150名の人材を採用しました。それが原因でつぶれそうになったんですが、資金繰りのピンチを乗り越えた後に業績が急上昇しました。なぜなら、成長分野に人材を集中投下することができたからです。

―なぜ人材をそこまで重視するのでしょうか。

岡村:インターネットの世界では、なによりも人材が重要だからです。新しいサービスを企画するのも、開発するのも、売るのも、すべて人。ネットビジネスというと、最先端のテクノロジーと思われがちですが、そのもとは人なんです。ネットビジネスの99%は人、残りの1%がサーバーですね(笑)。

―経営者として大切にしていることはなんですか。

岡村:"金儲けより人儲け"ですね。売上や利益よりも、人が成長できる機会を提供することの方が大切。だから、当社は新しい事業をどんどん立ち上げて、メンバーに新たなフィールドを与えています。そして、既存事業を若手社員に任せて、マネージャーに抜擢する。一時的に売上は下がりますが、そんなことは気にしていません。単に売上と利益を上げるだけだったら、「選択と集中」をすればいいでしょう。自社の得意分野だけに集中し、余計な事業をやらない、新しいことに手を出さない。そのかわり、つまらない会社になります。

―上場企業として、売上や利益の目標も掲げていますよね。

岡村:2018年3月期に、売上1000億円、営業利益200億円を目指しています。これは現状と比較すると、売上で約5倍、営業利益は約12倍という高い目標。これを達成するためには、新しい事業をバンバン立ち上げて、若手に任せなければいけません。つまり、"金儲けより人儲け"という理念を実現するために、数値目標を掲げているのです。

―2014年卒の学生が新会社を経営する「アドウェイズNEXT」も、そういった考えから始めたのですか。

岡村:ええ。新卒3~5名が社長と取締役となり、新会社と新サービスを立ち上げてもらいます。当社も上場から6年が経ち、社員数も1000名を超えました。海外でも事業を展開しており、世間からはまともな会社と思われるようになりました。すると、応募してくる学生のなかにも、安定志向の人が目立つようになったんです。たとえば、会社説明会で「福利厚生は充実していますか?」なんて質問が出る。ふざけんなと(笑)。アドウェイズが普通の企業だと、なめられているんですよ。だから、「ウチはあくまでもベンチャーだ!」ってことをわかりやすい形で表現したかったんです。

―若手社員ではなく、新卒に対象を絞ったのはなぜですか。

岡村:何も知らないほうが大胆に行動できるからです。社会経験を積んでいろいろなことを知ると、"できない理由"が思い浮かんで、臆病になってしまう。でも新卒は知識がないので、大胆に行動できます。また、社会経験のない新卒が事業で成功したら、他の社員がいいわけできなくなります。「やったことがない」とか「人が足りない」とか、"できない理由"が通用しなくなる。そういった社内を活性化させるという目的もあります。

―アドウェイズグループは広告営業、海外事業企画、Webディレクター、エンジニア、デザイナーなど、幅広い職種で新卒採用をしています。どんな人材に期待をしていますか。

岡村:最近、面接をしていて気になるのが、どの学生も同じように見えるということです。それよりも、何かひとつ飛びぬけた個性を見せてほしい。たとえるなら、オール4ではなく、ひとつだけ5があればいいんです。

―新卒社員はどのような働き方をすべきでしょうか。

岡村:20代でいかに自分に投資をするかで、その後の人生が大きく変わります。だから、遊ばずにガムシャラに働くべき。20代でしっかり働いて自分を高めれば、30代で評価され、収入も増え、いっぱい遊べるようになるでしょう。私は中学を卒業後、10代で訪問販売の仕事をしていました。普通の人より売上を倍にする方法を考え、土日も休まず毎日12時間働きました。すると、1日7時間で週6日働く人の倍の時間が使えるようになる。実際、営業成績は倍になり、経験を重ねて営業の質も上がっていきました。決して、私に特別な能力があったわけではありません。20代は誰でもムチャな働き方ができる。どんな人でも奇跡を起こせる時期だからこそ、そこでの生き方を大切にしてほしいですね。

―最後に、御社の今後のビジョンを教えてください。

岡村:「世界のインターネット商社」になり、社会に貢献することです。テレビ、雑誌、新聞など、従来型の広告は、出す前にお金がかかりました。でもアフィリエイトは効果があったらお金を出せばいいので、リスクをとらずに広告を出せる。小さなベンチャー企業でも、広告を活用して事業を拡大できるようになったのです。実際、当社の取引先のなかには、2人で始めた会社が2年後に従業員100名規模になったという例がたくさんあります。つまり、新しいテクノロジーが不可能を可能にしたわけです。これからも社会を変えられるサービスを創り、世界中に提供していきたいですね。

岡村 陽久(おかむら はるひさ)プロフィール

1980年、埼玉県生まれ。中学卒業後、訪問販売会社に入社。毎日休まず12時間の営業活動を行い、17歳で月収100万円を稼ぎ出す。2001年に株式会社アドウェイズを設立し、代表取締役社長に就任。モバイルのアフィリエイト広告事業を軸に急成長を果たし、2006年に26歳で東証マザーズへ上場。企業規模が大きくなってもベンチャースピリッツを失わないよう、入社1年目の新卒に新会社の経営を任せる大胆な試みを開始した。

企業情報

設立 2001年2月
資本金 14億7,914万2,000円(2012年9月末日現在)
売上高 179億7,249万1,000円(連結:2012年3月期)
従業員数 1,104名(連結:アルバイト含、2012年9月末日現在)
事業内容 インターネット(PC)アフィリエイト広告事業、モバイルアフィリエイト広告事業、メディア開発・運営事業
子会社/愛徳威軟件開発(上海)有限公司、愛徳威広告(上海)有限公司、傑思愛德威媒體股份囲有限公司( J SADWAYS MEDIA INC.)、ADWAYS HILIPPINES INC.、PT.ADWAYS INDONESIA、ADWAYS TECHNOLOGY CO.,JSC.、ADWAYS INTERACTIVE, INC.、ADWAYS LABS(THAILAND) CO., LTD.、ADWAYS TECHNOLOGY LTD.、ADWAYS INNOVATIONS SINGAPORE PTE. LTD.、株式会社アドウェイズ・ベンチャーズ、株式会社ラビオンソーシャル、株式会社サムライリンク、株式会社アドウェイズ・ラボット
URL http://adways.net/

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