累計経営者579人に取材、掲載社数311ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを紹介

ベンチャー通信編集部注目の起業家インタビュー

株式会社エージェント 代表取締役 兼 CEO 一戸 敏

注目金融・住宅・不動産業界を変革する

株式会社エージェント 代表取締役 兼 CEO 一戸 敏

エージェントは「お客さまの最善の代理人でありたい」という想いを社名に込め、1996年に一戸氏が創業した保険ベンチャーである。保険商品を軸に幅広い金融ソリューションを提供し、着実に成長。永続的に繁栄する「あんしん生活企業」を目指し、さらなる事業展開を推進している。今回は代表の一戸氏に、起業の経緯、人材への想い、今後のビジョンなどについて聞いた。

※下記はベンチャー通信47号(2012年5月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―まず御社の事業内容を教えてください。

一戸:法人・個人のお客さまに向けて、保険、証券、不動産の分野における金融ソリューションをワンストップで提供しています。当社がこれまで培ってきた保険代理業務や、様々な金融商品の窓口をひとつに集約することで、お客さまの利便性の向上と権利保全をはかることを目指しています。近年、金融の自由化によって保険、銀行、証券、不動産の垣根がなくなり、自分の財産は自分で守らなければならない時代となりました。しかし、いまだに※プロダクトアウトの慣習が残る金融業界においては、的確な情報を得て金融商品を選択することが難しく、消費者が「本当に満足・理解して購入する」ことが不可能だと言われてきました。こうした慣習から脱却すべく、当社は金融商品業界における※マーケットインの環境づくりに力を注いでいます。

※プロダクトアウト:企業が自社の販売・生産計画などを優先させ、市場に商品・サービスを投入すること。
※マーケットイン:消費者やマーケットのニーズを汲み上げて、それを商品・サービスという形で市場に出すこと。

―もう少し具体的に教えてもらえますか。

一戸:その一環として全国展開しているのが、地域密着型の保険ショップ「保険えらび」です。生命保険販売を主体とする一般的なショップとは異なり、「生命保険+損害保険+各種金融商品」といった総合的な視点から、幅広く価値提供できる点が強みです。また、多くの保険ショップが駅ナカや大型商業施設にあるのに対して、当社のショップは商店街などに出店しています。なぜなら、街の皆さんと顔の見えるお付き合いを続けながら、末永く地域に貢献したいと考えているからです。スクラップ&ビルドの短期出店とは一線を画し、地域に根ざした息の長い店舗づくりを大切にしています。

―御社は2011年4月に住宅リフォーム会社をグループ会社化しました。なぜ住宅事業に進出したのですか?

一戸:当社は創業以来、人の生活に安心を提供する「あんしん生活企業」として、金融をテーマに事業展開してきました。しかし、金融商品だけでは 100%の安心を提供することはできません。生活の根幹に関わるすべての事業領域に対して、「期待以上の満足=感動」を提供すること。それが当社の使命だと考えています。当社の経営理念は「お客さまの利益創出に最善を尽くすこと」。その理念と使命を果たすべく、次なる生活の根幹である住宅事業に進出し、住宅リフォーム・リノベーションのサービスをスタートさせました。  住宅事業においては、住宅ローンや保険、不動産といった金融事業も深く関わってきます。「お金」、「住まい」という生活に密着したサービスを通して、お客さまの不安を一つひとつ解消し、多くの"あんしん"をお届けしたいと思います。

―起業の経緯について聞かせてください。

一戸:最初に起業したのは18歳の時です。イベント企画の会社を設立し、これが想像以上に成功したんです。ただ私は金融の分野に興味があり、その業界でいつか起業したいと考えていました。そこで、いちど会計事務所に入って6年間、会計と金融について学びました。その後、大手保険会社の代理店として、28歳の時に当社を創業したのです。起業当初は営業スキルも人脈もなく、なかなか顧客を獲得できませんでしたが、仲間に助けられました。先に起業していた友人からアドバイスをもらったり、前職の先輩に保険のニーズがある方を紹介してもらったのです。絶対に紹介者に泥を塗らないように、目の前のお客さまにとって最もメリットのある提案を心がけました。すると紹介が紹介を呼び、徐々に顧客が増えていったのです。ただし、顧客が増えることでサービスの質が低下するのは絶対に避けたかった。そこで、2003年からメンバーを少しずつ増やして、会社を組織化。翌年に現在のエージェントに社名変更し、本格的に事業拡大に乗り出しました。

―ここ数年、御社は継続的に新卒採用を実施しています。なぜ新卒採用に力を入れているのですか。

一戸:当社の事業領域である金融・住宅・不動産という業界は、まだまだ縦割りの慣習が残るオールドビジネスです。しかし、新卒の学生はこうした慣習に染まっていないので、フラットな視点で業界を見ることができる。そこに大きな可能性を感じます。彼らは何も知らないぶん、とんでもない発想でアイデアを出してきます。時にはそれがヒントになって、新しいビジネスチャンスが広がることもあるんです。旧態依然としたオールドビジネスを新たな可能性をひらく「ニュービジネス」へと変革させる。そんな企業文化を若き社員たちで継承していくことが、300年企業に向けた轍となり、日本経済への貢献にもつながると信じています。

―社員を育成するうえで、大切にしていることは何ですか。

一戸:現在、当社は約2万人の個人顧客、2000社の法人顧客を抱えています。そのすべてのお客さまに、プロとして"あんしん"を提供するため「エージェントスピリッツ」という10の行動指針を掲げ、社員の人間力・仕事力の成長をうながす環境をつくっています。ただし、言葉だけではお題目で終わってしまいます。社員たちに意識を浸透させるには、日々の活動の中で熱心に助言する人間が必要です。だから、私自身が社員一人ひとりとのコミュニケーションを大切にしているのです。社員たちが何を求め、何を考え、何をしたいのか。直に話を聞きながら、自分の経験から活かせることを伝えていきたい。社員に対しては、経営者というよりメンターでありたいと思っています。

―最後に、御社の今後のビジョンを教えてください。

一戸:既存の業務領域におけるサービス拡大とともに、今後の法改正のタイミングを見据えながら、銀行業務などの新サービスもスタートさせたいと考えています。また、社会保険労務士法人・行政書士法人を立ち上げ、法人顧客に向けたリスク管理業務のアウトソースサービスを2012年7月から開始する予定です。  今後も「あんしん生活企業」として提供できる事業を拡大・開拓しながら、5年後にはグループ全体で30億円の売上を実現させたいですね。そのプロセスの中で、保険ショップの海外出店も計画しています。そして、永きに渡って繁栄する「300年企業」を目指します。

一戸 敏(いちのへ さとし)プロフィール

1968年、北海道生まれ。明治大学商学部を中退後、大手会計事務所に入社。1996年に独立し、有限会社サンインシュアランスデザインを設立。保険業界での様々な営業記録を塗り替える。2004年、株式会社エージェントに社名変更し、代表取締役に就任。2011年、住宅リフォーム会社の株式会社CONCEPTを完全子会社化し、代表取締役に就任。

企業情報

設立 2004年2月(創業:1996年2月)
資本金 1億350万円(資本準備金9,350万円)
従業員数 73名(正社員、契約社員合計)
事業内容 リスク・ファイナンスの提供、リスク・コンサルティング、資産運用コンサルティング、来店型保険ショップ「保険えらび」の運営
URL http://www.a-gent.co.jp/

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