累計経営者579人に取材、掲載社数311ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを紹介

IT業界の起業家インタビュー

株式会社ビジネストータルマネージメント 代表取締役CEO 吉田 悟

ITスタッフの「夢」が会社の「夢」となる組織をつくりたい

株式会社ビジネストータルマネージメント 代表取締役CEO 吉田 悟

ミクシィやグリー、モバゲーなどにサービスを提供する大手サードパーティー※1をメインクライアントに、システム開発を手がけているビジネストータルマネージメント。まだ2期目の会社ながら、国内大手企業との取引を行っており、今期の売上目標5億円を目指している。「スタッフ一人ひとりの夢を実現するために、事業規模の拡大を図っていきたい」という代表の吉田氏に、同社のビジョンや人材観などを聞いた。

※下記はベンチャー通信49号(2012年10月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―御社の事業内容を教えてください。

吉田:SES※2をメインとした、Webシステムの開発やネットワーク・サーバーのインフラ構築および運用。さらに、SNSやスマートフォンアプリの開発などを手がけています。なかでも、ミクシィやグリー、モバゲーなどのプラットフォームにサービスを提供する大手サードパーティーとの取引が多いのが特徴ですね。また、当社は社名のとおり、ビジネスをトータルにマネジメントすることを目的にしています。そのため、システムの企画提案から設計、デザイン、開発、運用までワンストップでサービスを提供できる会社を目指しています。

―設立してまだ2年目ですが、事業を拡大していくためのポイントはありますか。

吉田:基本的なことですが、1社1社に満足していただけるよう、細かくニーズをヒアリングすることですね。また、マッチングした後もクライアントとエンジニア双方の話をていねいに聞くことで、トラブルを回避することを徹底しています。さらに、当社のエンジニアはヒューマンスキルが高いというのもポイントです。技術力の高さはもちろん、良好なコミュニケーションが図れるなど、お客さまの詳細なニーズにマッチした人材を紹介することができます。

―どうしてそのような人材を供給できるのでしょう。

吉田:スキルや経験よりも、やる気がある人材を率先して採用しています。意欲さえあれば、スキルは後でいくらでも身につけることができますからね。専門の技術顧問が主催する勉強会を毎週開催しているので、実務を経験しながらスキルアップが望めます。また、資格取得を支援するための制度も検討中です。さらに、技術力があってもコミュニケーションが苦手という人も、食事会を行うなど積極的に交流することで意思疎通を図り、ヒューマンスキルを養っています。

 スタッフは基本的に取引先での業務がメインになるため、孤独に感じることもあると思います。そのため、社内にバーカウンターを設置するなど、できるだけスタッフに会社に集まってもらい、悩みなどを話しやすい環境を整えているんです。また、子どもが幼いため長時間働けないパートナースタッフのために、会社で託児所をつくることも検討しています。

―吉田さんは、もともと技術者出身なのですか。

吉田:私は、コールセンターの立ち上げや人事などのコンサルティングを長年やってきたので、ITに関する専門的な知識はほとんどゼロ。創業当初はPHPといった基本的なプログラミング言語も知らない状態で、Javaにいたっては、洗剤かなと本気で思っていましたから(笑)。

 そのため、営業で日々走り回りつつ、残りの時間は業務に関する知識を独学で勉強。わからないことがあれば、エンジニアの方に積極的に質問していました。それこそ、朝の7時から夜中の12時まで、土日も返上して仕事に打ち込みましたね。そのかいあってか、創業から1年で国内大手企業のお客さまと取引をさせていただいています。

―起業のきっかけを教えてください。

吉田:社員や取引先が、ウインウインになる環境がつくりたかったんです。もともと私は北海道の札幌市の出身ですが、地元で働いていたときは景気が悪化する一方でした。それでも生きていくために働くしかないんですが、夢を持って働く余裕なんてまったくありませんでした。

 私は自由を求めて上京し、最終的には個人事業主としてコールセンターのコンサルティング業務などを行っていました。確かに時間の融通はききましたが、業務が不安定なうえに基本的にひとりで業務を行うので面白くない。そこで、「みんなが夢を持ってチャレンジできるフィールドをつくりたい」という気持ちが徐々に強くなり、起業する決意をしたんです。

―なぜ、異業種のIT分野に飛び込んだのですか。

吉田:どうしたら社員を恒久的に雇用できる会社ができるだろうと考えていたときに、ビジネスで知り合った人からSESの事業を薦めていただいたんです。単にクライアントから仕事を受注するたけでなく、業務のノウハウを社内で構築して自社でもエンドユーザーのためのサービスを提供できると聞きました。将来性もあると判断し、事業展開することにしたんです。

―今後の目標を聞かせてください。

吉田:2期目は、新規メディアを自社で立ち上げること。3期目は、クライアントと従業員の満足度を90%以上にすることが目標です。また、売上高においては、2期目で5億円、3期目以降も倍々となるように拡大を目指します。そして、正社員は現在15名ですが、積極的に増やしていきたいですね。なぜ、会社を大きくすることにこだわっているかというと、単純に「社員の夢を叶えるため」です。

 たとえば、自社メディアの立ち上げに関しては、自分でメディアをつくりたいというサーバーエンジニアが社内にいます。売上高が多ければ多いほど、そのスタッフのために、よりシステム開発に投資ができるわけです。

―社員のために規模を拡大していくのですね。

吉田:夢の種類は、別に業務に関係なくてもいいんです。社内にはダーツで日本一を目指しているスタッフもいれば、「着物屋をやりたい」というスタッフもいます。当社は、そんな一人ひとりの夢を応援したいのです。仕事で成果を出せば、ご褒美としてスタッフに還元していこうというのが会社のスタンス。ダーツを極めたいスタッフのためには、ダーツを社内に設置しました。業務が早く終われば、社内で練習してもまったく問題ありません。着物屋がやりたいスタッフには、ゆくゆくは着物のECサイトを任せるという選択肢もあります。私自身、将来は音楽設備が整ったバーをやってみたいという夢を持っているんですよ。

 電車は先頭車両にしかモーターがついていませんが、新幹線は各車両にモーターがついているのでスピードが早い。当社はスタッフ全員がモーターを持つことで、会社の成長スピードを早めていきたいのです。そのモーターこそが「夢」なんです。今後も、スタッフの夢が会社の夢になるような会社づくりを目指していく所存です。

―最後に、学生へのメッセージをお願いします。

吉田:「こんなことをしたい」という夢を持っている人は大歓迎です。私の師匠と仰ぐ人の言葉を借りると、環境が変われば考え方が変わり、考え方が変われば行動が変わる。そして行動が変わると、結果が変わります。自分の夢を叶えるために、今の環境を変えたいという人はぜひ来てほしいですね。

※1サードパーティー:他社の機器などに対応する製品を提供しているメーカーのこと
※2SES(System Engineering Service):ソフトウェアやシステムの開発において、案件の完成を目的とするものではなく、技術者の労働の提供を行う委託契約

吉田 悟(よしだ さとる)プロフィール

1982年、北海道生まれ。リフォーム会社や健康食品会社の営業職、国内証券取引所のコールセンターの立ち上げやコンサルティング業務などを経て、2011年8月に株式会社ビジネストータルマネージメントを設立。代表取締役CEOに就任する。

企業情報

設立 2011年8月
資本金 300万円
売上高 1億円(2012年7月期)
従業員数 15名
事業内容 ITソリューション事業、インフラストラクチャ事業、メディア事業
URL http://b-tm.co.jp/

その他のIT起業家の記事

※このサイトは取材先の企業から提供されているコンテンツを忠実に掲載しております。ユーザーは提供情報の真実性、合法性、安全性、適切性、有用性について弊社(イシン株式会社)は何ら保証しないことをご了承ください。自己の責任において就職、転職、投資、業務提携、受発注などを行ってください。くれぐれも慎重にご判断ください。

ベンチャー通信

ベンチャー通信
ベンチャー情報雑誌

「ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを取材」をコンセプトに編集している、2000年創刊のベンチャー情報雑誌です。

ベンチャー通信への掲載・取材希望の方

ベンチャー企業の採用力強化、自社の成長性・知名度アップのため、ベンチャー通信に貴社の取材記事を掲載してみませんか?

  • ベストベンチャー100
  • 注目の西日本ベンチャー100
  • 人財力100 人材採用と育成に力を入れている100社
  • 活躍しているエンジニアの職場を取材!Tech通信ONLINE
  • INOUZ Times

ベンチャー通信メールマガジン

ベンチャー通信注目の企業や、ビジネスニュースなどの情報をお知らせします。

ご登録はこちら

pagetop