累計経営者579人に取材、掲載社数311ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを紹介

スマホ・ソーシャル業界の起業家インタビュー

クローバーラボ株式会社 代表取締役 小山 力也

スマホ・ソーシャル社員と理念を徹底共有し会社にかかわるすべての人をハッピーに

クローバーラボ株式会社 代表取締役 小山 力也

スマートフォン向けのオリジナルゲームを開発するクローバーラボ。モバゲー用の『勇者と魔王』、コロプラ用の『キングダムブレイク』などのヒット作を手がける大阪のITベンチャーだ。代表の小山氏は、社内バーカウンターの設置や退職金制度を制定するなど、社員が楽しくやりがいをもって働ける環境の整備に取り組んでいる。3年後のIPOを視野に入れている同氏に、起業の経緯や人材育成の方針、関西を拠点にするこだわりなどを聞いた。

※下記はベンチャー通信53号(2013年7月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―御社の強みを教えてください。

小山:デザインに時間を費やすより、ゲームシステムを工夫することで他社との差別化を図っています。たとえば、モバゲーで提供している『勇者と魔王』では、リアルタイムバトル制という戦闘方法を採用。毎日2回、30分ずつ各ユーザーが同じ時間に集まり、チームを結成してバトルする仕組みです。どうすれば、ユーザーに「遊んでみたい」と思ってもらえるか。そこにこだわってゲームを開発しています。

―そうしたユーザー視点の発想はどこから生まれているのでしょう。

小山:チームワークですね。当社では、プランナーがすべてを企画して決めるのではなく、デザイナー、プログラマーなど職種の垣根を越えて意見を出しあってゲーム内容を考えています。また、スタッフ全員で実際にゲームをプレイして社内レビューを行い、指摘された点を改善します。個々のスキルや能力はもちろん大切ですが、それが100%正解ではありません。スタッフ一人ひとりの力を結集させた総合力で、他社に勝っていきます。

―チームワークを高めるために取り組んでいることはありますか。

小山:コミュニケーションをとりやすいよう、社内環境を整えています。たとえば、社内にバーカウンターを設置しました。就業時間を過ぎれば、全社員が自由に利用できます。それを目当てにして来社される取引先もいるくらい、社外の方たちにも評判です(笑)。また、壁がホワイトボード代わりになっている会議室、ソファのある打ち合わせスペースなど、メンバー同士が話しやすい場所をつくりました。さらに、フットサル部やグルメ部、女子会などがあり、プライベートでも交流を図っています。おかげでセクションに関係なく、自然にメンバーが集まって話しあう風土ができていますね。

―交流の場をつくることで、コミュニケーションを円滑にしているのですね。そもそも起業のきっかけはなんだったのでしょう。

小山:前職の社長と経営方針が合わず、仲間と一緒に起業したのが直接のきっかけです。ただ背景には、「明確な経営理念を持った会社をつくりたい」という想いがありました。私は合計5社で働いてきましたが、社長は我の強い人がほとんど。考えるのは自分のことばかりで、社員の働く意義や目的を示してくれる人はあまりいませんでした。意義や目的が共有できないと、社員はなんのために働いているかわからなくなってしまいます。社員みんなが同じ目的意識を持ち、やりがいや楽しさを感じられる会社で働きたい。でも見つからない。じゃあ、自分でつくろうと。

―理想の会社をつくるため、具体的になにをしたのですか。

小山:まず、創業の想いを社名に込めました。四つ葉のクローバーそれぞれに「希望」「幸福」「愛情」「誠実」という言葉を託し、この4つを当たり前に大切にできる会社を目指すことにしました。 そして「もっと便利に! もっと楽しく!!」を経営理念に掲げ、おもしろくて価値のある便利なコンテンツを提供することを決めました。この想いを全社員に浸透させるため、急拡大を目指した大量採用は考えていません。想いを共感できる人を仲間として採用し、じっくりと育成していくのが基本原則です。

―どのように人材を育成しているのでしょう。

小山:外部の研修会社を活用し、入社して1年目の社員には「なぜ働くのか」といったマインドから学んでもらいます。スキル面を強化する研修ではなく、社会人としてどう仕事と向きあっていくかを考える時間を提供しています。

―なぜスキルよりもマインドを優先させるのですか。

小山:社員自身が働く意味をわかっていないと、会社に使われるだけの存在になってしまいます。結果、ストレスを抱えて辞めてしまう。そんな会社にはしたくありません。また、当社はチームワークを重視しつつも、スキルやノウハウは個人の力量にたよる部分も大きい。社内にスキルやノウハウを蓄積させるためにも社員の定着を図っているのです。そのために、昨年には退職金制度を導入。さらに、給与と賞与の算定基準を明確化するなど、人事制度も整備しています。

―今後のビジョンを聞かせてください。

小山:社員や家族、顧客など当社にかかわるすべての人をハッピーにするのが当社の使命です。その実現のため、引き続きソーシャルゲームでヒットタイトルをつくっていくほか、Web上における人間関係の結びつきをあらわすソーシャルグラフを活用したサービスも積極的に開発していく予定です。「従業員数100名、売上100億円、100年企業」を目指して、メンバーとともに会社を成長させていきたいと考えています。

―多くのITベンチャーは東京を拠点としていますが、大阪へのこだわりは強いのでしょうか。

小山:そうですね。大阪で創業したITベンチャーでも、本社を東京に移すことが多く、残ってがんばっている会社が本当に少ない。私は大阪で生まれ育ったので、関西経済を活性化させることで恩返しがしたいという想いは強いです。メンバーも全員、関西が好きなんで、ここで100年企業をつくりたいですね。

―若者へのメッセージをお願いします。

小山:「会社になにかしてもらえる」という受け身の考えはダメです。かつて会社の先輩に「営業はファイブギブ、ワンテイクの考えが必要」と言われたことがあります。5回与えて、やっと得られるものがある。それくらいの考えで仕事に取り組まないと、成長はのぞめません。当社ではこういった本質を理解し、ひとつのことを必死になって突き詰められる人を歓迎します。口先だけの人、与えられたい人は、いらないですね。

小山 力也(こやま りきや)プロフィール

1980年、大阪府生まれ。2004年に龍谷大学を卒業後、FCの運営会社を皮切りに、求人広告代理店、健康食品の通販会社、Webシステム・ゲームの開発会社などさまざまな業界を経験する。2009年にクローバーラボ株式会社を設立し、代表取締役に就任。NPO法人「関西を元気にする会」や「関西活性化プロジェクト」に参画するなど、関西経済の活性化に意欲をみせている。

企業情報

設立 2009年7月
資本金 1,000万円
売上高 2億5,375万1,247円(2012年6月期)
従業員数 25名
事業内容 ソーシャルゲームの企画・開発・運営、ソーシャルグラフを用いたWebコンテンツの企画・開発・運営事業
URL http://cloverlab.jp/

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