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INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

株式会社ディー・エヌ・エー 創業者 南場 智子

時代を変えられるほどインパクトある企業にしたい

株式会社ディー・エヌ・エー 創業者 南場 智子

※下記はベンチャー通信35号(2008年11月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―なるほど。一般的な優等生タイプというよりも、一芸に秀でて、なおかつ底力も持っている人ということですね。

南場:そうですね。ビジネスは正解のない世界です。受験勉強のように唯一絶対の正解なんてありません。正解を自分たちで創っていくのがビジネスです。今まで高学歴で順調にやってきた人がビジネスの世界でも上手くいくとは限りません。逆に失敗を重ねて、それを乗り越えてきた人の方が活躍することもあります。エネルギー量の大きな人じゃないとビジネスの世界では簡単に潰れてしまうんです。ですから仕事に振り回されるような人ではなく、仕事を振り回すような人が新規事業の立ち上げには必要です。

―今後のビジョンを教えてください。

南場:私はディー・エヌ・エーという会社を誇りに思っています。それは利益が上がっているからでも、会社の競争力が増しているからでもありません。それらも非常に大事ですが、一番の理由は、才能あふれる若い人材がイキイキと仕事をしているから。かつて私がいたマッキンゼーも人材の質に大いにこだわっている会社ですが、当社はそれ以上に才能豊かなスタッフが集まっていると思います。私はそんな仲間たちのことをとても尊敬しています。

 しかし、まだ満足はしていません。最近、仕事でドイツのハンブルクに行ったんですが、その時に街を歩く人に「ディー・エヌ・エーって会社を知ってる?」って聞いたところ、誰も知らなかった(笑)。当社は世界中にインパクトを与えられる実力を持っているのに、まだそこに到達できていない。これから、もっと新しい付加価値、新しい感動を生み出し、世界中をあっと驚かせたいですね。「ディー・エヌ・エーの登場で時代が変わった」と言われくらいのインパクトある会社にしたいと本気で思っています。
PROFILE プロフィール
南場 智子(なんぶ ともこ)プロフィール
1962年、新潟県生まれ。1986年、マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク・ジャパンに入社。1988年、マッキンゼーを退職し、ハーバード大学へ。1990年にはハーバード大学にてMBA取得し、その後マッキンゼーに復職。1996年、歴代日本人女性で3人目のマッキンゼーパートナー(役員)に就任。1999年に株式会社ディー・エヌ・エーを設立し、代表取締役社長に就任。
企業情報
設立 1999年3月4日
資本金 43億2,887万円
売上高 29,736百万円(2008年3月期)
従業員数 連結534名(単体352名)
事業内容 モバイルポータル事業、eコマース事業、ネット広告代理事業、国際事業
URL http://www.dena.jp/
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