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不動産業界の起業家インタビュー

株式会社デュアルタップ 代表取締役社長 臼井貴弘

不動産景気に左右されない経営と新たな挑戦で不動産業界に変革を起こす

株式会社デュアルタップ 代表取締役社長 臼井貴弘

2006年8月の立ち上げから増収増益を続け、2010年6月期には売上高15億円を超えたデュアルタップ。しかし、この成長を代表の臼井氏は「欲張りすぎない成長」、「地に足をつけた成長」だと語る。そして、数字に表れた成果以上の実りが他の部分にあったのだと胸を張る。果たして、それは何なのか。これからデュアルタップはどこへ向かうのか。臼井氏に話を聞いた。

※下記はベンチャー通信44号(2011年10月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―まずは御社の事業内容を教えてください。

臼井:主力事業は、自社ブランドのマンションシリーズ「XEBEC(ジーベック)」を軸にした不動産ビジネスです。企画・開発・販売・管理を一括して行いながら、オーナーとなる個人投資家の皆さまにマンション経営を提案しています。

―投資用不動産の領域はライバルも多く、景気変動の影響も受けると思うのですが、御社は設立以来、増収増益を続けています。

臼井:私たちは何よりもお客さまの満足と安心を最優先してきました。不動産は「一生のうちで一番高い買い物」になるかもしれない決断です。本気でお客さまの立場になって考えて、どんな物件ならば収益を生むのかという不安や、物件の管理などに関わる心配ごとなどを解決していかなければいけません。ですから、小手先のテクニックではなく、お客さまと真摯に向き合う姿勢が大切です。増収増益は、そういった地に足のついた経営を志した結果だと思っています。

―主力事業である企画・販売のほかに、賃貸サービスなどの事業も展開していますね。

臼井:魅力ある物件を誠実に開発していけば必ず支持を得られる、という自信は持っています。しかし、市況の変化によって、投資家の方々のニーズも変わります。安定した経営を目指すうえでも、不況時に注目が集まる賃貸分野での価値提供は不可欠だと考え、サービスの開発を進めてきました。そうして生まれたのが賃貸管理サービス「D-Style+」です。また、来期からは大手企業とのコラボレーションによる新規事業や、海外での拠点開発なども計画しています。主力事業のさらなる成長も進めながら、経営に広がりを持たせていくのが、これからの大きな目標のひとつなんです。

―増収増益の好業績にもかかわらず、さらに広がりを追求する理由は何なのでしょう?

臼井:私の夢は、不動産業界に変革を起こすこと。「デュアルタップ」という社名を、若者から高齢者まで全世代に知れ渡るブランドにしたいんです。社員には、よくディズニーランドを引き合いに出して話します。老若男女を問わず、住む人が笑顔を見せてくれるブランドにするには、まだまだ挑戦すべきことがたくさんあります。例えば初めて上京をしてきた学生と、結婚したばかりのご夫婦と、子育てを終えて実りあるシニアライフを送ろうとしている層とでは、住まいに求める要素や条件は異なります。人生の節目ごとに理想の住環境は変わってくるものですが、そのいずれの局面でも当社の物件が"住んでみたいマンション"になるようにしていきたいですね。

―臼井さんは前職の不動産開発会社で記録的な営業成績を上げたと聞いています。当時の経験が今の経営姿勢にも生きているのでしょうか?

臼井:過去の話が出ると、私のことをまるで天性の才能を持った営業マンであるかのように想像する方が多いのですが、実は逆なんです。ひとつの物件を売るのにも、人の何倍も苦労し、努力しました。不器用なんです(笑)。でも、そのおかげで気づいたことがあります。それは、結果を出すための方法はひとつじゃないということ。当時の営業成績も、他の人がひとつの方法でチャレンジしている中、4つも5つも方法を考えて実行していった結果でした。ですから、この発想は当社の社員にも、ことあるごとに伝えています。

―それは営業をするうえでの心得のようなものですか?

臼井:いろいろな角度からものを見て、考える。これは営業だけにとどまらず、企画や開発にも不可欠な姿勢です。ひいては経営にとって大切になってきます。お客さまの気持ちを真に理解するための姿勢とも言えますし、今後の事業の広がりを志向する姿勢にも通じます。この考え方を全社員が身につけたなら、必ずデュアルタップは不動産業界のディズニーランドになれる。そう、信じています。

―これから御社の一員になろう、という人たちへのメッセージとしても受け止めていいのでしょうか。

臼井:そうですね。冒頭で、当社の成長要因を「地に足のついた成長を志した結果」だと申し上げましたが、その姿勢の一貫として「人間力の強化」を続けてきました。不動産業界を志す人の多くは、向上心の強い人、自己実現欲求の強い人たちです。これは昔から変わりません。かつての私もそうでした。しかし、単にお金儲けに走るだけならば、他社で頑張ればいい。金銭的な成果も大切ですが、同時に数字では表せない本質的価値を追い求める集団でありたい。そうでなければ、先にお話ししたような変革は起こせません。ですから、私が望んでいるのは「この会社に来て、新しい未来を自分で創ってやろう」というような野心や情熱を持っている人。そういう人たちと一緒に、広い視野で事業を考え、実現したいんです。

―「強く、やさしく、おもしろく」という独自のスローガンも、そうした想いから生まれたのですか?

臼井:はい。「強く」は、お客さまにとって価値ある「強い不動産」を生み出す力。「やさしく」は、その価値をお客さまにご理解いただき、なおかつ安心して活用いただけるよう、丁寧に接していく姿勢。「おもしろく」は、不動産ビジネスを通じて、社会が盛り上がるような、楽しい仕掛けをしていくことです。私たちは多くのお客さまにご支持をいただいて、ここまで順調に成長をしてきましたが、慢心することなく「強く、やさしく、おもしろく」を実践していきます。強みであるマンション事業に軸足を置きつつ、そこからシナジー効果を導き出す新たな挑戦を続け、近い将来、世の中をアッと驚かすような集団になるつもりです。当社は、こういったビジョンを真剣に目指し、ワクワクしている人間の集まりですね。

臼井貴弘(うすい たかひろ)プロフィール

1977年、東京都生まれ。高校を卒業後、大手の通信機器販売会社に入社。20歳で不動産会社に入社し、25歳の若さで取締役に就任。2006年に株式会社デュアルタップを設立し、代表取締役に就任。同社を5期連続の増収増益に導いている。

企業情報

設立 2006年8月
資本金 2,000万円
従業員数 30名(2011年4月現在)
事業内容 投資用不動産の企画・開発・販売、賃借及び仲介不動産の管理
URL http://www.dualtap.co.jp/

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