累計経営者579人に取材、掲載社数311ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを紹介

IT業界の起業家インタビュー

株式会社GeeeN 代表取締役社長CEO 鈴木 章裕

IT技術力で大手企業と一本勝負。ベンチャーに夢を与えたい

株式会社GeeeN 代表取締役社長CEO 鈴木 章裕

自社サイトやECサイトにユーザーを集客し、いかに商品購入や問い合わせを増やすか――。多くの企業が抱える課題である。そこで、注目を集めているのがEFO(注1)、DSP(注2)といったWebページ・広告の“最適化”。そんななか、SEO(注3)対策やリスティング広告(注4)運用などの検索領域を得意分野とするデジタルマーケティングエージェンシーであるコミクスが、自社開発のEFOツールやDSPなどを提供する会社、GeeeN(ゲン)を立ち上げた。分社化した狙いや事業の特徴はなにか。代表の鈴木氏にくわえ、キーパーソンであるCOOの橋本氏、CMOの山口氏に聞いた。

(注1)EFO:Entry Form Optimizationの略。商品の購入や資料請求の際に必要な入力フォーム(エントリーフォーム)を最適化すること
(注2)DSP:Demand Side Platformの略。広告主が設定した条件に従って、インターネット上の広告枠を自動的に買いつけて配信するプラットフォーム。出稿側の利益を最大化させることが特長
(注3)SEO:Search Engine Optimizationの略。検索エンジンにおいて特定のキーワードによる検索で、自らのサイトを結果のより上位に表示させるよう施策すること
(注4)リスティング広告:ユーザーの検索エンジンでの履歴などを参照し、キーワードと関連の深い広告を優先的に表示するサービス

※下記はベンチャー通信57号(2014年7月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―GeeeNを立ち上げた狙いはなんでしょうか。

鈴木:自社ツールの開発と販売促進を"爆速"で推し進めるためです。母体であるコミクスは、SEO対策やリスティング広告の運用などが得意なデジタルマーケティングエージェンシー。案件のなかにはWebサイトのROI(注5)最適化の依頼も多く、自社で開発したツールが顧客から大きな支持を集めていました。コミクスでは自社以外のツールもあつかっていますが、今後は会社の強みである自社ツールの領域で突き抜けた存在になりたい。そのために、開発力の向上、事業の拡大を目的に立ち上げたのがGeeeN(ゲン)なのです。

(注5)ROI:Return On Investmentの略。投資した資金に対して得られる利益の割合

―業務内容の詳細を教えてください。

鈴木:コミクスで主力事業のひとつだったEFOツール『EFO CUBE』にくわえて、1年半ほど前からDSP事業として『Web CUBE DSP』の開発も進めていました。そして、ようやく4ヵ月前に『Web CUBE DSP』を完全自社開発でリリース。現状ではこの2大ツールを主軸に、事業を展開していく予定です。

―御社が開発しているツールの特徴はなんでしょう。

橋本:まず、EFOツールの説明をしましょう。WebサイトやECサイトで商品を購入したり資料請求する際は、エントリーフォームに入力する作業が不可欠です。ところがアクセス解析をしてみると、平均で6~7割のユーザーがこの段階で離脱をしてしまっている。入力内容がわかりにくかったり、入力ミスでエラーが出ると「めんどくさい」と途中でやめてしまうんです。せっかくプロモーションにお金をかけても、エントリーフォームが使いにくければ売上に大きなロスが出てしまう。EFOツールは、ユーザーの離脱を防ぐためのツールなのです。

―どのような効果が期待できますか。

橋本:当社の『EFO CUBE』は業界でも古参で、平均で離脱率を約6%改善できるという実績が出ています。最後まで入力するユーザーがサイト訪問者全体の30%なら36%に。売上にすると約20%アップする換算になります。広告やPRで、同程度の売上を上げるには莫大な費用がかかります。そのため、導入を決める企業は徐々に増えています。

―ではDSPツールの特徴を教えてください。

山口:バナー広告の配信を、個別のユーザー単位でリアルタイムに行えるツールです。たとえば不動産物件に興味がある人に対し、単純に不動産のバナーを表示するのではなく、過去履歴で渋谷の物件を検索した人には、渋谷の不動産情報を表示することができるのです。当社では、ユーザーがほしい商品・サービスの詳細をひとつのバナーに複数表示することで、費用対効果を高めています。『Web CUBE DSP』を導入したページでは、すでにCTR(注6)が平均で2.8倍ほどになっています。

(注6)CTR:Click Through Rateの略。広告が表示された数に占める広告がクリックされた割合。広告の費用対効果の高低を見極めることができる

―御社の強みはなんでしょうか。

鈴木:技術力につきます。たとえば、「Yahoo!タグマネージャー」の認定ベンダーに当社のDSPツールが選出されていますが、ほかは上場企業ばかり。未上場でDSPツールを開発できるのは、当社を含めて数社しかありません。当社がそれを実現できるのは、能力が高い開発陣と開発設計に秀でたメンバーが社内にそろっているから。これまで、そうした人材を意識して採用してきたのです。橋本も山口も、私が「一緒に仕事をしたい」と直接誘って入社した人材。とくにGeeeNは開発に注力していますので、高い技術力を持つ人材をどんどん集めているのです。

―今後のビジョンを教えてください。

鈴木:グループ全体で4年後に年商100億円にしたい。そのためには『Web CUBE DSP』を世の中に存在するDSPサービスのなかで、業界シェアNo.3以内の位置まで成長させる必要があると考えています。そしてゆくゆくは、海外進出も視野に入れています。日本におけるDSPの市場規模は現在、500億円ほどですが、5年後には2,500億円規模になるといわれています。国内の大手系列企業のほか、海外資本の参入も相次いでいますが、まだ順位は決まっていない状態。われわれにも十分勝算があります。せっかくベンチャー企業を立ち上げたのに、大資本ばかりが勝っていたら楽しくないじゃないですか。必ず成功して、国内のベンチャー企業に夢を与える存在になりたいですね。

鈴木 章裕(すずき あきひろ)プロフィール

1969年、兵庫県生まれ。大学卒業後、自社媒体を扱う広告代理店での営業部長を経て、2000年にインターネット広告を手がけるアイブリッジ株式会社に入社。わずか4年で社長に昇進する。2007年9月に株式会社コミクスを立ち上げ、代表取締役社長に就任。2013年9月、アドプラットフォームのツール開発に特化した株式会社GeeeN(ゲン)を立ち上げ、代表取締役社長CEOに就任する。

取締役COO 橋本 剛(はしもと たけし)プロフィール

1977年、徳島県生まれ。東京農工大学を卒業後、インターネット広告を手がけるアイブリッジ株式会社に入社。システム管理室室長として、メディアの立ち上げから運用まで幅広い業務に携わる。2008年に株式会社コミクスに入社し、2011年に専務取締役に就任。株式会社GeeeNの立ち上げに取締役COOとして参画し、EFOツール『EFO CUBE』の開発責任者をまかされている。

取締役CMO 山口 秋彦(やまぐち ときひこ)プロフィール

東京都生まれ。早稲田大学を卒業後、大手通信会社に入社。コンシューマ企画職、Webマーケティング職を経て、2008年4月に株式会社コミクスに入社。同年10月、Webマーケティング統括責任者に就任。株式会社GeeeNの立ち上げにCMOとして参画し、DSPツール『Web CUBE DSP』の開発・企画・営業責任者を担当している。

企業情報

設立 2013年9月
資本金 3,000万円
従業員数 11名
事業内容 アドプラットフォーム事業、インターネット広告関連ソフトウェアの企画・開発・販売、デジタルマーケティング支援事業
URL http://www.geeen.co.jp/

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