累計経営者579人に取材、掲載社数300ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを紹介

著名起業家インタビュー

GMOインターネット株式会社 代表取締役会長兼社長 グループ代表 熊谷 正寿

著名起業家生涯を懸ける夢を20代で見つけ出し、最短距離で成長を目指せ

GMOインターネット株式会社 代表取締役会長兼社長 グループ代表 熊谷 正寿

※下記はベンチャー通信47号(2012年5月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―1999年8月、御社は独立系のインターネットベンチャーとして日本初の株式上場を果たしました。なぜ、いち早くインターネットの潮流をつかむことができたのですか?

熊谷:もともと「何かの分野でナンバーワンの事業家になる」という夢を持っていたので、常にアンテナを張っていました。だから、ネットの可能性に気づくのが早かったのです。私は20代の頃から財閥系グループや鉄道グループを研究し、圧倒的ナンバーワンになれるビジネスを探していました。そして1995年、32歳の時にインターネットに出会い、巨大産業になると直感。20代の頃から「35歳で上場する」と決めていたので、インターネットの分野で上場しようと決意しました。そして、証券会社にも宣言し、早い段階から上場準備を進めました。だから、独立系のベンチャーとして最初に上場することができたのです。

―御社はプロバイダ事業だけでなく、レンタルサーバー事業も早い段階でスタートしています。なぜ、次々と新しいトレンドを取り入れることができるのですか。

熊谷:3年後、5年後を常に考えているからです。当時、プロバイダ事業の成長に限界があることはわかっていました。プロバイダ事業は「人数×単価」の商売なので、いつかは人口という壁にぶつかってしまう。だから、プロバイダ事業が好調な時に次の成長事業を探していたのです。

―現在はソーシャル・スマートフォン(以下、スマホ)事業に力を入れているそうですね。

熊谷:ええ。私は2年前に「スマホが史上最大のゲームプラットフォームになる」と予想し、2010年11月に「アンドロイドやろうぜ!byGMO」というプロジェクトを立ち上げました。その後、予想通りスマホを保有する人が急増し、スマホ向けのゲームアプリも増え、最大のゲームプラットフォームになりました。

 ただし、いつまでもこの急成長が続くわけではありません。いま多くの企業がスマホ市場に殺到していますが、もうすぐ勝負がつくでしょう。ですから、当グループはスマホ分野に年間10億円以上投資しています。中途半端な姿勢はとらず、徹底的に経営資源を投入しているわけです。それと同時に、早く次のことに取り組まなければいけないと考えています。

―次はどのようなトレンドが来ると予想していますか。

熊谷:現在はソーシャルメディアのトレンドが来ていますが、数年後には状況が変わるでしょう。それぐらいしか予想できません。  でも、間違いないことはいくつかあります。当時だったら、プロバイダ市場が頭打ちになること。そして、インターネットの情報が無限に増えていくこと。この2つが確信できたので、レンタルサーバー事業やドメイン事業を始めたのです。インターネットの分野は非常に変化が激しい。だからこそ、当社はなくならないものに投資しています。たとえば、サーバー、ドメイン、決済など、インフラはなくなりません。形を変えたとしても、ゲームはなくならない。証券会社もなくならない。私は預言者ではなく、確信できるものに投資しているのです。

―昨年、コミュニケーションスペース「GMO Yours」と社内託児所「GMO Bears」がオープンしまた。なぜ福利厚生に多額の投資をしたのですか?

熊谷:仲間(スタッフ)を大切にしたいからです。当グループは仲間たちを家族だと考えており、「スピリットベンチャー宣言」の中でも明記しています。タイミングが昨年になったのは、経営状況の影響ですね。当社は2005年に東証一部に上場した後、金融事業に進出しました。証券事業は好調だったのですが、ローン・クレジット事業で大失敗。2006年に400億円もの損失を出して、倒産危機に陥りました。それから3年くらい苦しみましたが、2010年に最高益を出すまでに回復。もともとやりたいと思っていた福利厚生の拡充に取り組んだわけです。約2000名の仲間にアンケートをしたところ、1位が社員食堂、2位が託児所でした。そこで、上位2つに投資しました。

―「GMO Yours」は新しいスペースとして、様々なメディアでも取り上げられています。

熊谷:どうせやるなら、ナンバーワンの場所をつくろうと思いました。そこで、社内で立候補者を募り、プロジェクトチームを発足。世界中の社員食堂を調べて、200以上の希望項目を出しました。「GMO Yours」では、その9割以上を実現しています。たとえば、無料は当たり前ですが、無料で24時間営業は珍しい。また、ベビーチェアを用意しており、お子さんと一緒に食事もできます。そして、食材の原産地表示やカロリー表示はもちろん、アンチエイジングにも気を配っています。

 さらに、隣接するセルリアンタワー東急ホテル監修のきたてのパンが1日3回届きます。コーヒーも1日2000杯以上出ており、一般的なカフェよりも利用者が多い。このスペースは、「世界一のサービスを提供するために、世界一の人財が集まる場」を掲げ、人が集まるようなアイデアや細かい工夫が優れています。社内外の評判も高く、仲間たちも喜んでくれていますね。これからも私たちは仲間を大切にしながら、同じ夢に向かって突き進みます。そして、インターネット産業で圧倒的ナンバーワンになりたいですね。

熊谷 正寿(くまがい まさとし)プロフィール

1963年、長野県生まれ。東証一部上場企業グループのGMOインターネットグループを率いる。「すべての人にインターネット」を合言葉に日本を代表する総合インターネットグループを目指し、WEBインフラ・EC事業、インターネットメディア事業、インターネット証券事業、ソーシャル・スマートフォン関連事業を展開。上場5社やGMOクリック証券などを含むグループ57社、スタッフは2,200名を超す。2005年には米国ニューズウィーク社「Super CEOs(世界の革新的な経営者10人)」に選ばれる。著書に『一冊の手帳で夢は必ずかなう』(かんき出版)、『20代ではじめる「夢設計図」』(大和書房)など。

企業情報

設立 1991年5月
資本金 30億円(2012年3月25日現在)
売上高 616億9,100万円(2011年12月期/連結)
従業員数 2,235名(2011年12月末日現在/連結)
事業内容 WEBインフラ・EC事業、インターネットメディア事業、インターネット証券事業、ソーシャル・スマートフォン関連事業
URL http://www.gmo.jp/

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