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飲食・食品インタビュー

飲食・食品感謝の気持ちを忘れずに、コツコツと地道に継続し続ける

カレーハウスCoCo壱番屋 創業者 宗次 德二

※下記はベンチャー通信18号(2006年4月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―話は変わりますが、最近の若い人たちは夢が持てないという人が多いです。どうやったら、夢や大志が抱けるんでしょうか?

宗次:大きな夢や目標など持たなくていいんです。まずは目の前にある目標を達成していく。たとえばウェイトレスをしているなら、誰よりも早くお店に行くとか、誰よりもお皿を綺麗に洗うとか。誰よりも努力してみる。私もサラリーマン時代は、誰よりも早く会社に出勤しました。

急には上には行けないものです。地道にコツコツと目標の底上げをしていけばいいんです。その継続の中で、大きなことが成し遂げられると思います。だから、今日一日を頑張ることです。私の場合は、大きな目標などは必要ないと思っています。小さい目標を達成して、それを継続する。それが全てだと思います。

 また、何でもいいから人から認めてもらうことですね。掃除でも何でもいいんです。そうすれば自分に自信がつきます。そこでも大事なのは、継続することなんです。意外に継続することは難しいんですよ。器用な人ほど、最初はうまくやるけど、継続はしない。勢いのある人もそうです。最初は勢いがあって、うまくいっても継続は難しい。だから、不器用でもいい。コツコツと地道に継続して、人から認めてもらう。その連続が素晴らしい結果を生み出しますから。

―宗次さんの座右の銘って何ですか?

宗次:「感謝」です。特に経営者は感謝の気持ちを常に持ち続けることです。経営なんて自分一人では何もできません。お客様、取引先、そして社員の方たちに常に感謝の気持ちを持ち続ける。私の場合は、苦労した生い立ちがあるので、自然と人に対する感謝の気持ちを持ち続けることができました。

その感謝の気持ちを持ち続けて、引退までやってこれました。これは本当に幸せでした。また、経営者にとって、お客様は最高の先生です。お客様からのクレームはファンレターです。私は現役の経営者の時、毎日欠かさず3時間半の時間を費やして、お客様からのアンケートハガキを読んでいました。その内容が厳しければ厳しいほど、本当に役立ちました。経営者の時の睡眠時間は、3、4時間程度でした。睡眠時間を削っても、お客様の声を聞くのを優先したかった。経営者は、楽しいことは社員と分かち合い、厳しいことは自分が引き受ける覚悟がなくてはいけません。

―最後に読者にメッセージをお願いします。

宗次:やはり「初志貫徹」ですね。初心を忘れずに、やり続ける。一時の成功よりも、継続することの方が大事なんです。どんなに失敗してもめげずに続けていく。その情熱が大事です。みなさんも地道にコツコツと頑張ってください。焦らないでいいと思います。

宗次 德二(むねつぐ とくじ)プロフィール

1948年石川県生まれ。生後間もなく兵庫県尼崎市の孤児院に預けられた。3歳のとき、宗次姓の養父母に養子として引き取られる。養父のギャンブル狂が原因で各地を転々とし、最終的に名古屋市に落ち着く。愛知県立小牧高校卒業後、不動産関連の会社に入社。結婚をきっかけに独立。不動産仲介業を経て、64年に喫茶店「バッカス」を、65年には、二号店として「浮野亭」をオープンさせた。そして、68年、「CoCo壱番屋」の一号店がオープン。その後、フランチャイズシステムを確立し、日本だけでなく海外にも出店。2004年12月には1000店舗を達成。2005年5月には東証一部に株式上場。また、2002年5月31日をもって会長職を退き、現在、株式会社壱番屋の創業者/特別顧問。他には特定非営利活動法人イエロー・エンジェルも設立し、様々な慈善活動にも取り組む。

企業情報

設立 1972年7月
資本金 15億327万円
売上高 593億円(平成17年5月期)
従業員数 750名(平成17年5月末)
URL http://www.ichibanya.co.jp

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