累計経営者579人に取材、掲載社数311ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを紹介

IT業界の起業家インタビュー

株式会社インフォネクスト 代表取締役 吉田 広行

ITスタッフの人生と向き合い新たな成長ステージへ挑む

株式会社インフォネクスト 代表取締役 吉田 広行

企業向けシステム開発で実績を残し、顧客から高い信頼を得ているインフォネクスト。市場の一歩先を読んだ人材戦略で業績を急速に伸ばし、その顧客数は500社を超える。同社代表の吉田氏は経営者としてらつ腕をふるう一方、大学生に対する「就職活動支援アドバイザー」という、もうひとつの顔を持つ。若手人材の未来をサポートする取り組みが、企業成長にどうつながっているのか。起業にいたった経緯とともに、人材に対する想いを聞いた。

※下記はベンチャー通信52号(2013年5月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―御社の事業内容を教えてください。

吉田:主力事業は、大手の金融機関やメーカーを対象とした※SESです。最近は大手SIerやアプリ開発会社からも仕事をいただくことが増え、ひとりで会社を経営していた2010年と比べ、売上は30倍以上に伸長しています。

―SES業界には多くの競合が存在します。なぜ急成長をとげることができたのでしょう。

吉田:市場動向を予測し、それに基づく人材採用を行ってきた結果だと思います。3年ほど前まで、業界はリーマン・ショックの影響で不況に陥っていました。当社の仕事も少なかったのですが、「SES業界の不況は長くない。1年で回復する」と予測。営業職の人材を採用し、企業規模の拡大に舵をきりました。その結果、企業向けシステムなどの開発ニーズをいち早く獲得。昨年から、とくに仕事が急増しています。

―先にエンジニアを増やすことは考えなかったのですか。

吉田:営業を強化して顧客数を確保し、仕事を安定的に受注できる体制にするほうが先決でした。財務基盤も安定したので、昨年の後半から一気にエンジニア採用を開始。今年はさらに採用のペースを加速します。いままでの当社は少数精鋭でしたが、これから急成長するには人材がもっと必要になる。財務状況も良好で、さらなる成長に向けた新ステージに突入したと思います。

―吉田さんが起業を志した理由を教えてください。

吉田:起業の原点は、20代に経験した苦いキャリア形成にあります。 私は新卒でIT企業に入社し、システム開発を担当。しかし、2年後にバブルが崩壊し、業績悪化で早期退職せざるをえなくなったんです。再びIT業界を志望して転職活動をしましたが、若いのでスキルがない。世間は不況続きなので、まともな条件の求人など皆無でした。その後なんとか転職し、新しい会社でどうにか働いてきましたが、厳しい待遇とハードワークで心が折れそうに。でも上司や先輩は私の悩みに耳を傾けてくれず、誰にも頼れませんでした。こんな経験から、「やりたいことができる会社をつくりたい。スキルを磨いて起業しよう」と決心。起業準備のため、10年以上をスキルアップに費やしました。また、経営者やIT業界のキーパーソンと人脈を構築。経営の基礎を学び、2007年に起業しました。

―起業の背景には、大変な苦労があったんですね。そうした経験をどのように活かしていますか。

吉田:人材マネジメントに活かしています。当社の「ホットライン制度」という人事制度では、スタッフ一人ひとりのキャリア目標をヒアリングし、自己実現のための目標計画を策定。スタッフと会社の意識を共有し、新規事業の立ち上げなどで支援する体制を整えています。

―スタッフの目標と会社の目標が異なることはありませんか。

吉田:新たなビジネスが生まれるのであれば、スタッフの目標を尊重します。当社は分社化を進めているので、グループ会社の社長として新規事業を立ち上げることも可能。IT関連ですが、すでに2社のグループ会社があります。

―今後のビジョンを教えてください。

吉田:スタッフと会社が一緒に成長することです。スタッフが自分の将来を考えられ、経営者にも意見を言える会社にしたい。私が昔感じていた「誰も助けてくれない」という孤独感を、若い人材に持ってほしくないんです。

じつを言うと、私は7年前から大学3年生を対象に就活支援をしています。個人活動として企業選びや面接対策などの支援を行っていますが、いまの若者は積極的に主張しません。「言うだけムダ」とあきらめているのですが、個人の主張が通りにくい日本社会にも問題があると思います。

でも、当社には役職や社歴の垣根を越える組織があり、誰もが主張できる。それこそがモチベーションアップを促し、人と会社が一緒に成長できる源泉です。今後も若い人材を応援し、成長の歩みを進めていきたいですね。

※SES:System Engineering Serviceの略。ソフトウェアやシステム開発で、案件の完成を目的とするものではなく、技術者の労働を提供する委託契約のこと。

吉田 広行(よしだ ひろゆき)プロフィール

1970年、新潟県生まれ。1989年に地元の高校を卒業後、大手IT企業に入社。以降、エンジニアとして金融・メーカーなどのシステム開発を担当。さまざまな企業で実務経験を積むなか、「自分が理想とする会社をつくりたい」と起業を志す。2007年に株式会社インフォネクストを設立し、代表取締役に就任。現在まで5期連続の増収中。

企業情報

設立 2007年5月
資本金 500万円
売上高 2億7,000万円(2012年3月期)
従業員数 30名(契約社員含む)
事業内容 ・コンピュータシステム開発、設計
・システム運用管理、支援、保守
・システムネットワーク構築、インフラ構築
・インターネットコンテンツ開発
・スマートフォンアプリ開発
・ヘルプデスクサービス
・ITアウトソーシング事業
URL http://www.info-next.jp/

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