累計経営者579人に取材、掲載社数311ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを紹介

人材・研修業界の起業家インタビュー

株式会社フォース 代表取締役 寺澤 勇一郎

人材・研修「日本のホスピタリティ」を海外に輸出しアジアNo.1のエージェントを目指す

株式会社フォース 代表取締役 寺澤 勇一郎

立川市や八王子市などの東京都多摩エリアで、求人広告の代理店営業をメインに手がけているフォース。15年にわたって地域に密着した提案を行うことで、約20万人の採用にかかわり、約6000社と取引してきた実績を持つ。今後は5つの事業を軸にしたサービスを展開しつつ、新たなビジネスで海外進出も視野に入れているという。「すべての事業を通じて『生きる力』をお客さまと社員に伝えたい」と話す代表の寺澤氏に、起業のきっかけやビジョン、これからの事業展開などを聞いた。

※下記はベンチャー通信50号(2012年12月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―はじめに、御社の事業内容を教えてください。

寺澤:主力の事業としては、中途採用をメインに企業や店舗における人材採用のお手伝いをしています。扱う媒体は、「リクナビNEXT」「はたらいく」「タウンワーク」などの求人メディア。立川市、八王子市といった多摩エリアの企業や店舗に対し、それぞれの課題やニーズに合わせて最適な媒体を提案しています。

―御社の強みはなんでしょう。

寺澤:多摩エリアに特化した求人営業を15年にわたって担当し、20万人以上の採用にかかわり、約6000社と取引を行ってきたノウハウがあることです。求人は、どうしても都心部のエリアやネームバリューの高い企業に人気が集まります。そのため、立川市や八王子市など西東京エリアで求人案件があっても、ただ募集するだけではなかなか人材は集まりません。大切なのは、インタビューを通じてお客さま自身も認知していなかった会社の魅力を引き出し、きちんと伝わる広告を提案すること。また、広告を出した結果、どれくらい反響があったのかを検証し、緻密にエリアの情報データを集めて次に活かすことが重要なんです。さらに、当社の営業は、対面にこだわります。町のかかりつけの医者のように、繰り返しお客さまに会い、単に話を聞くだけでなく、見ただけで体調の変化がわかるくらい関係性を深めていく。そうすることで、お客さまがどんな人材を求めているのかがわかるようになるのです。

―なぜ多摩エリアを中心に活動をしているのですか。

寺澤:先ほど申し上げた通り、都心部と比べてなかなか思うような成果が出にくい場所なんです。会社を設立する際、周りからは「寺澤さん、バカじゃないの」と言う人もいましたから(笑)。しかし、逆にここで結果を出せば、どこに行っても通用する力がつくと考えたんです。おかげさまで設立から4年連続で200%成長し、現在も順調に推移しています。世間にはあまり知られていませんが、多摩エリアには優良な企業はたくさんあります。そういった企業を見つける楽しみもありますし、それを我々がより多くの人に紹介することで、地域に貢献したいと思います。

―起業のきっかけを教えて下さい。

寺澤:もともと大学に入る前から教師を目指していて、起業する気は全然なかったですね。ただ、学生時代は人と積極的にコミュニケーションをとるタイプではありませんでした。そこで、苦手な営業をやって自分自身を鍛えることで、教師としても成長できるのではと判断。リクルートに入社して求人広告営業を担当しました。すると、営業の仕事が楽しくなってしまって(笑)。入社半年で社内MVPを獲得し、3年間トップセールスを維持できました。その後、さらに自分の力を試すために広告プロダクションに転職し、プランナーとして働いていました。すると、かつてリクルート時代に取引させていただいていた顧客から、「採用を手伝ってくれないか」という問い合わせが40件ほど私あてに来たんです。また同時期に、リクルート時代の後輩たちから「会社をつくって一緒に働きたい」と言われまして。「それじゃあ、やってみようか」という感じで起業することになりました。「社長になりたい」と自ら希望したわけではなく、お客さまと後輩に支えられてのスタートでしたね。

―求人コンサルティング会社としてスタートし、今では5つの事業を展開していると聞きました。

寺澤:これは、会社を設立したときから具体的に計画していたものですが、求人事業をベースにしつつ、広告事業、研修事業、飲食事業、教育事業の5つのドメインを展開していきたいと考えています。これらの事業は、お客さまのためになるサービスであることに加え、社員にとって次のステップアップの場となるように検討を重ねてきました。それが今、少しずつ形になってきています。たとえば教育事業では、2006年にインターナショナルスクールを設立するなど早くから取り組んできました。さらに今年の4月、教育・研修事業の一環として、フィリピンのセブ島に日本人向けの英語学校をオープン。海外進出を目指すために英語力が必要な会社員をメインに、子どもに英語力を身につけさせたい家族からも注目を浴びています。

 今後は5つの事業展開をさらに進め、それぞれのトップに社員を抜擢する予定です。じつは、あと2年で社長の座をゆずり、これらの事業を社員に任せて新たな事業を生み出そうと考えているのです。そのため、社員には早く成長してほしいですし、これから入社する人材にもチャンスを提供するつもりです。

―新人でも活躍できるフィールドがあるわけですね。入社後はどのようはキャリアプランがありますか。

寺澤:もちろん、ある程度のプランはありますが、「2年後にはリーダーを任せます」なんてあらかじめ提示してしまうと、形式的な感じでつまらないじゃないですか。私自身、社長になるために誰かに示されたキャリアプランを踏んでいったわけではありませんからね。要するに、自分でやりたいと思えば、やればいいんです。与えられた仕事でしっかりと結果を出せば、チャンスはどんどん与えていきます。実際に、入社してすぐに責任者になったスタッフや32歳の部長もいます。入社するからには、5つの事業のトップはもちろん、社長を目指してほしいですね。それくらいの意欲があれば成長も早いでしょうし、社内もさらに活性化しますからね。

―今後の目標を聞かせてください。

寺澤:5つの事業を行いつつ、5年後には「アジアでNo.1のエージェント」を目指します。具体的には、ホスピタリティを持った日本の人材を海外の企業に斡旋、紹介する取り組みです。我々が世界の国と比べたときに勝るものは何かと考えたときに、気配りや思いやりといった日本独特のホスピタリティがひとつに挙げられると思います。こうしたコミュニケーションはビジネスでも非常に重要で、アジアの新興国が発展するためにも必要になるはず。日本人にとっても、日本以外の新たなキャリアアップの選択が広がるメリットがあります。現在、私がフィリピンなどの東南アジアに視察に行って情報を収集しているところですが、ニーズは多いという手応えをつかんでいます。

―最後に、若い人に対してメッセージをお願いします。

寺澤:当社では、すべての事業を通じて「生きる力」をお客さまと社員に提供したいと考えています。私が考える生きる力とは、「夢を描く」「継続する」「思いやる」という力で、これを兼ね備えていればどんな状況でも活躍することができるはずです。こうした考えに共感し、フォースとともに自らも成長していきたいという方と一緒に働きたいですね。

寺澤 勇一郎(てらさわ ゆういちろう)プロフィール

1969年、東京都生まれ。大学卒業後、株式会社リクルートに入社。求人広告営業を担当し、3年連続でMVPを獲得。その後、広告プロダクションでのプランナーを経て、1997年9月に株式会社フォースを設立。代表取締役に就任する。

企業情報

設立 1997年9月
資本金 1,460万円
売上高 5億円(2009年3月期)
従業員数 20名
事業内容 総合広告代理事業、教育事業、飲食事業、人材コンサルティング事業など
URL http://www.frc.co.jp/

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