累計経営者579人に取材、掲載社数311ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを紹介

人材・研修業界の起業家インタビュー

株式会社リアライブ 代表取締役 柳田 将司

人材・研修行動を“潜在評価”するメソッドで面接偏重の新卒採用を破壊し新たな仕組みを創造する

株式会社リアライブ 代表取締役 柳田 将司

新卒で採用し、3年間育ててきた社員が出してきた、突然の辞表。これからの活躍を期待していた企業にとっては大きな損失だ。今年4月に設立されたリアライブは、この「入社3年後のミスマッチ」を解決するため、従来の採用手法に強烈なアンチテーゼを提唱。まったく新しい採用ノウハウで新卒者とのマッチングをはかる注目のベンチャーである。その斬新な手法について、代表の柳田氏に話を聞いた。

※下記はベンチャー通信50号(2012年12月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―御社の事業内容を教えてください。

柳田:新卒採用のコンサルティング事業です。新卒採用を実施したことがない、本当にほしい人材を獲得できていないといった課題を抱える企業に対し、採用戦略の立案から、求める人物像や採用コンセプトの明確化、選考フローの策定、早期即戦力化にいたるすべてのプロセスをフォローしています。

―なぜ、起業しようと思ったのですか。

柳田:新卒採用のコンサルタントを経験後、2009年に学生の就職活動を支援する塾を事業として立ち上げました。就活をより良く、効果的に進めるノウハウを教えるもので、約800名の学生を擁する日本最大規模の就活支援塾に成長しました。新たな雇用を生み、日本経済を活性化したいという志で立ち上げた事業でしたが、次第に限界を感じ始めました。なぜなら、学生の本質を見極めることができていない企業側の採用手法自体に問題があったからです。

―具体的に教えてもらえますか。

柳田:現在の採用活動で、学生の多くは面接で自らの良い面、強みばかりを誇張します。さらに問題なのは、それを見破れない企業が多く存在することです。単にセルフプレゼンテーションの上手な学生にばかり高い評価を与え、結果として本人のポテンシャルを見誤り、本当に必要な人材を採用できなくなっています。私は就職支援のノウハウを前職で培っていたので、その裏返しとして企業の採用活動のつたなさも強く感じていました。だからこそ自分が起業して、新卒採用の正しいノウハウを企業に提供したいと考えたのです。

―それはどのようなノウハウですか?

柳田:当社が重視するのは、人材の「潜在評価」。顕在的な言葉ではなく、潜在的な行動を評価する選考法で、実際の選考中に意識的な思考が不可能な状態をつくり出し、本人の普段の反応や考え方を見える化できるのが特徴です。その手法のひとつとして、学生を集めたイベントで行うビジネスゲームがあります。これは、学生がさまざまな業種の企業経営者になりきり、その場で交渉をしながら業績を伸ばすゲームです。制限時間内で利益をいかに多く出せるか、学生同士の真剣勝負の場となります。ゲーム自体が難しく、学生の理解力で差は歴然。各々の個性が如実に表れてくるので、それを企業の人事が評価していく仕組みです。企業の評価が個人順位に反映されるので、学生は現時点の実力を知ることもできます。

 また、当社は企業に対しても、学生の興味をフィードバックします。たとえばイベントでは、まず企業数社が自社のプレゼンテーションを行います。そして、学生は興味のある会社に順位をつけて投票します。その結果が、人事担当者が持つiPadの画面上で、順位別に色分けされたランプに反映される仕組みです。どの学生が自社への興味が高いのかが一目瞭然なので、特定の学生に集中して行動評価でき、企業はその後の交流会で希望する学生だけと話せるようになっています。

―御社は上位校の文系学生獲得にも高い実績を持っていますが、そのような人材をどのように集めているのですか。

柳田:ソーシャルメディアを活用し、就職活動に役立つ情報を発信しています。現在、Twitter上の学生フォロワー数は25万人以上。人材系企業としてはおそらく日本一です。また、フォロワーの約7割はMARCHレベル以上の学生が占めているため、上位校学生と効率的に接点を持つことができます。

 特に12月以前の段階で、企業は早期から活動する優秀な学生を集める機会があまりありません。行動を潜在評価する独自の手法はもちろんですが、このような高い集客力もマッチングを成功させるポイントです。

―今後のビジョンを教えてください。

柳田:新卒採用支援の分野で私たちがNo.1となることが、従来の採用手法の再構築につながると考えています。ミスマッチをなくし、若者がイキイキと社会で活躍し、企業も良い人材を採用する仕組みをつくる。それを可能にするのが行動の潜在評価であり、学生の本質を「見える化」するメソッドです。入社後に充実感を持って働ける若者が増えなければ、日本の社会は活性化しません。企業がもっと若者の力を活かせるための入口をつくることが、私たちの目標ですね。

柳田 将司(やなぎだ しょうじ)プロフィール

1982年、兵庫県生まれ。2007年に同志社大学文学部を卒業後、株式会社ベンチャー・オンライン(現:株式会社ウィルプラウド・ホールディングス)に2年間勤務、新卒採用コンサルティング業務に従事する。2009年に株式会社ガクー取締役に就任。大学生向け就職支援塾を立ち上げ、業界最大手に成長させる。2012年4月に株式会社リアライブを設立し、代表取締役に就任。「3年後のミスマッチをなくす」を企業理念に掲げ、潜在的な行動に着目した独自の人材評価メソッドを展開している。

企業情報

設立 2012年4月
資本金 300万円
売上高 27名(アルバイトを含む)
事業内容 新卒採用コンサルティング、新卒マッチングイベント「Job Tryout」の企画運営、ソーシャルリクルーティング支援、グローバル採用支援、組織変革・人材育成コンサルティング、大学と行政向けのキャリア・就職支援講座の企画運営、大学生向けキャリア支援プログラム「Realive Career University 」の企画運営
URL http://www.realive.co.jp/

その他の人材・研修起業家の記事

※このサイトは取材先の企業から提供されているコンテンツを忠実に掲載しております。ユーザーは提供情報の真実性、合法性、安全性、適切性、有用性について弊社(イシン株式会社)は何ら保証しないことをご了承ください。自己の責任において就職、転職、投資、業務提携、受発注などを行ってください。くれぐれも慎重にご判断ください。

ベンチャー通信

ベンチャー通信
ベンチャー情報雑誌

「ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを取材」をコンセプトに編集している、2000年創刊のベンチャー情報雑誌です。

ベンチャー通信への掲載・取材希望の方

ベンチャー企業の採用力強化、自社の成長性・知名度アップのため、ベンチャー通信に貴社の取材記事を掲載してみませんか?

  • ベストベンチャー100
  • 注目の西日本ベンチャー100
  • 人財力100 人材採用と育成に力を入れている100社
  • 活躍しているエンジニアの職場を取材!Tech通信ONLINE
  • INOUZ Times

ベンチャー通信メールマガジン

ベンチャー通信注目の企業や、ビジネスニュースなどの情報をお知らせします。

ご登録はこちら

pagetop