累計経営者579人に取材、掲載社数311ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを紹介

人材・研修業界の起業家インタビュー

ライズ株式会社 代表取締役 CEO 井尾 晃宗

人材・研修「人材ビジネス×IT」で次代のグローバル企業を目指す

ライズ株式会社 代表取締役 CEO 井尾 晃宗

すべての判断基準は、人として、会社としてカッコいいかどうか。常に成長し続けるベンチャーとして、「カッコいい会社を創る」を企業理念に掲げているライズ。同社は群雄割拠する人材ビジネス業界で、後発ながら6期連続の増収増益を達成。今年は大阪支社の開設、ITソリューション事業の新設といった新たな試みを開始し、次の成長を目指して力強い一歩を踏み出した。そんな同社の強み、業界や若者への想いなどを、代表の井尾氏に聞いた。

※下記はベンチャー通信50号(2012年12月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―御社の事業内容について教えてください。

井尾:当社の事業は、大きく2つに分けられます。まず1つめは、長期レギュラーワークに特化した一般派遣事業。現在「事務」「販売」「営業」「オペレーター」の4分野で人材派遣を手がけています。2つめが、4月からサービスを開始したITソリューション事業です。現在、SNSやスマートフォンの普及でエンジニアの需要が急激に高まっています。そんなIT企業の多種多様なニーズに応えるために、この事業をスタートしました。具体的にはシステム開発からアプリケーション開発、Web制作、ヘルプデスクなど、IT分野における各種開発などを手がけています。

―創業以来、6期連続の増収増益ですね。なぜ、それほど高い支持を受けているのですか。

井尾:当社は、人材ビジネスでも長期派遣に特化しています。人材ビジネスは、たとえばキャンペーンガールなどの単発案件のほうが長期派遣と比べて高い需要があり、短期的に売上を立てやすい傾向があります。しかし、当社はあえてそこには参入しませんでした。なぜなら目の前の売上よりも、長期派遣のほうが安定した収益を確保できるからです。また、求職者側の立場を考えた営業活動を行っていることも当社の特徴。それは私をはじめ、創業期のメンバーが人材業界で営業を行った経験から痛感しています。たとえば、クライアント企業から「コールセンターの仕事を時給1,500円でお願いしたい」という依頼があったとします。しかし、現在の市場相場は2,000円。こんな求職者のことを考えていない要望は、見直しをお願いしています。

―企業として、コストを抑えるのは当然のことです。

井尾:確かにそうですが、かりに優秀な求職者を採用できても、不満を持ったまま急に退職してしまう可能性が高い。また、時給1,500円であれば質を問わずに採用せざるを得ず、高い生産性は期待できません。いずれにしても、企業にとっては損失になるのです。そこで当社は、求職者の実情を企業に説明しつつ、客観的な目線でマッチングします。1,500円以上は出せないと断られることもありますが、半年、1年経つと、「やはりいい人材が見つからない」と戻ってくることがよくあります。このような取り組みがあって、企業・求職者の双方から支持していただいたのだと思っています。

―今年2月に大阪支社を開設し、4月にはITソリューション事業を始めるなど、事業を拡大していますね。今後はどのようなビジョンを描いていますか。

井尾:創業以来、軌道に乗るまでは人材ビジネスに全力を注ぐと決めていました。いまでは年商8億円を超え、経営の軸として固まってきました。しかも、人材業界では珍しい無借金経営で、財務状況も安定しています。また、蓄積してきたノウハウを実践すれば、早い段階で大阪支社は東京並みの売上に拡大できると思います。ただ、拠点はこれ以上広げる考えはありません。むしろ両拠点で得た収益を、もっと成長が見込める事業に投資するほうが会社の成長スピードを高められ、リスクも分散できると考えています。

―さらに新たな事業を展開するということですか。

井尾:はい。今後は既存事業を伸ばすだけでなく、自分たちのリソースをもとに新事業にも積極的に展開したい。いまはまさにその転換期だととらえています。具体的には「人材」に「IT」というキーワードをプラスし、人材をマッチングするWebプラットフォームを立ち上げるなど、IT分野の参入を目指します。しかもITを活用するのであれば、ビジネスの場を日本にとどめる理由はありません。最終的には世界に通用するビジネスモデルを創り、グローバルに展開していきたい。具体的には2017年に年商30億円を突破し、2020年に年商100億円を達成するために、世界市場へ進出していく計画です。

―御社の事業は、どのように社会へ貢献していると思いますか。

井尾:若年層の失業率が高まるなか、人材ビジネスは雇用創出に貢献できる仕事なのは確かですし、当社もその一翼を担っている自負を持って仕事に取り組んでいます。そもそも雇用が増えないのは、企業と求職者のミスマッチが原因。そこで当社はこれまでの固定概念を破壊し、企業にも求職者にも喜ばれる場所づくりをしたいと思います。そのための力となるのがITだと考えているので、最終的にはITを活用して社会を変えたいのです。

―最後に、若者へのメッセージをお願いします。

井尾:最近の若者は元気がない。車もいらない、海外旅行にも興味がないなど、とにかく欲がない。趣味はその人の価値観なので仕方がありませんが、ビジネスについてはどこでも通用するスキル、能力を身につけることにもっともっと貪欲であってほしいと思います。そして、それを磨けるのは大手企業だけではありません。実際、私自身ベンチャー企業に就職し、3年後に上場しました。ベンチャーは大学生のみなさんが思っている以上に、自分を成長させてくれます。不安な時代のいまだからこそ、自分のスキルや能力を磨くために、成長できる環境を求めて飛び込んでみるのもひとつの選択肢です。いまのライズで一番の悩みは、新しいことにチャレンジしたくても任せられる人材が足りないこと。当社は6年かけて育て続けた種を、ようやく開花させるチャンスの時期に来ています。それをうまく活用し、自分の成長、会社の成長につなげてほしいですね。前向きな成長意欲があれば、若くても多くのチャンスがあり、任せられるビジネスもあります。今期から新卒採用を本格的に始動するので、ハングリー精神を持った人の参加を期待しています。

井尾 晃宗(いお あきのり)プロフィール

1979年、岐阜県生まれ。立教大学経済学部を卒業後、通信ベンチャーに入社。モバイル部門の責任者として売上200億円、経常利益5億円を達成。入社3年目にジャスダック上場を果たす。その後、ITベンチャーでの経営企画、内部監査業務などを経て、26歳でライズ株式会社を設立。現在、トライアスロンに挑戦中。

企業情報

設立 2005年10月
資本金 3,000万円
売上高 8億7,000万円(2012年9月期) 11億8,000万円(2013 年9月期見込み)
従業員数 23名(契約社員、アルバイト含む)※2012年9月現在
事業内容 ・人材ソリューション事業・ITソリューション事業
URL http://rise-i.com/
お問い合わせURL http://rise-i.com/it/

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