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人材・研修業界の起業家インタビュー

株式会社クロスアンビション 代表取締役CEO 村林 暁

人材・研修「0.1%の積み重ね」の伝道師となり入社後に活躍する学生を育成したい

株式会社クロスアンビション 代表取締役CEO 村林 暁

近年はインターンシップや新卒紹介など、学生と企業をマッチングするサービスは多様化している。しかし、依然として就職ナビを使った活動が主流となっている。学生は簡単に応募でき、企業も多くの学生を集められるメリットがある反面、ミスマッチも多い。そんななか、企業の採用コンサルティングや学生支援を手がけるクロスアンビションが新しいマッチングサービス「新卒ドラフト会議」をスタートさせた。代表の村林氏にサービスの詳細を聞いた。

※下記はベンチャー通信62号(2016年1月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

3ヵ月にわたって学生を多角的に評価

―「新卒ドラフト会議」はどのようなマッチングサービスなのですか。

 具体的には、3ヵ月にわたって当社や参画する企業から提供されるミッションを学生にこなしてもらいます。内容は模擬面接やグループディスカッション、新規事業の提案などさまざま。そして、ミッションをクリアするごとに学生を評価するのです。たとえば「A君は自ら積極的に発言するから『主体性』の項目に10ポイントあげましょう」といった感じです。評価項目は全部で40項目。これは約100社の採用情報を研究し、企業が求める人物像を洗い出し、40項目に落とし込んだものです。

 そうして3ヵ月過ごした学生と企業とのマッチングイベントを行うのです。

―学生と企業のメリットはなんでしょう。

 まず学生にとっては、ポイントが積み重なっていくところですね。※ゲーミフィケーションの要素があるので、学生は切磋琢磨しながら、高いモチベーションをもってミッションに取り組めます。そこに学校名や肩書きは関係ありません。まったく同じ土俵のうえに立って、結果のみが評価されるのです。

 さらに3ヵ月という期間にわたりじっくり取り組むので、学生がミッションを通じてさまざまなことを学び、成長できるのです。

 企業にとっては、ポイントによって学生の強みやよさが見える化できる点がメリット。ただ、総合力に優れている学生だけが評価されるわけではありません。総合力はなくても、なんらかの項目が突出して高評価の学生もいるでしょう。これは学生の個性であり、そうしたところに着目する企業の担当者もいます。重要なのはポイントを通じて、どのような学生であるのかを企業が知ることです。

 また、3ヵ月間で成長した軌跡がわかるのもメリット。それにより企業の担当者は、30分程度の面接では見えない学生の本質的な特徴を理解できます。

 こうした取り組みにより、ミスマッチを防ぐサポートを行っているのです。

※ ゲーミフィケーション:ゲームが本来の目的ではないサービスにゲーム的要素を組み込んで、ユーザーのモチベーションやロイヤリティを高めるサービスのこと

コツコツ自己改善すれば10年後に38倍も成長できる

―ほかに特徴はありますか。

 ミッションをクリアするのとは別に、自己改善をする習慣を身につけてもらう点です。方法としては、当社が開発し、社内のマネジメントでも使用しているA4一枚の「自己改善シート」を使い、1日の振り返りをしてもらうのです。ミッションでもいいですが、アルバイトやゼミのことでもOK。「アルバイトでお客さまからクレームがあった」「ゼミで先生に褒められた」などです。そこで「以上」と終わらせず、「なぜクレームになったのか」「なぜ褒められたのか」を自己分析してもらうのです。

 たとえばクレームの原因は自分の発言だったのか、表情なのか、商品を提供するタイミングなのか。起きた事象に対して、自分なりの仮説をぶつけてみる。そうすれば、「今度は明るい笑顔を心がけよう」「早く商品を出そう」という次のステップに進める。褒められた場合でも同様。再現性を高めるために、仮説を立てて実行する。そうした習慣を毎日積み重ねていくことで、成長をうながすことができるのです。 じつはこれが、ほかのマッチングサービスにはない、「新卒ドラフト会議」のコアなんです。

―なぜ、自己改善をうながすのでしょう。

 入社後も成長していける人材を育成するためです。学生と企業とのマッチングを図るのが我々の仕事ですが、学生にとっては入社がゴールではありません。では、どのような学生なら入社後も活躍できるか。それは、日々の自分を改善して成長したいと望む人材です。

 私がすごく大事にしている言葉に「0.1%の積み重ね」というのがあります。0.1%ってすごく小さな数字ですよね。でもたとえ0.1%でも積み重ね続けると、ものすごく膨らむんです。複利の考え方でいうと、毎日0.1%積み重ねると半年で約1.2倍、1年で約1.5倍に。さらに10年続けると、約38倍になるんですよ。「新卒ドラフト会議」の3ヵ月で毎日改善していく習慣を身につけると、10年後はいまより38倍の成長を遂げた人材になりえるんです。結果的に周りにもいい影響を与え、会社の成長にも貢献できるのです。

 我々は、そうした長いスパンで活躍する人材を社会に送り出したいのです。

自分が思っているより毎日には価値があると心得よ

―学生にアドバイスをお願いします。

 学生自身が思うより、1日1日には価値がありますし、いろんなことができる可能性を秘めているんです。まずそれを知ってほしい。退屈だと感じているなら、それは自分が退屈にしているだけ。たとえば外に出て近所を散歩するだけでもいろいろな発見があるはず。ただ目を向けていないだけなんです。

 毎日少しずつでもいいので、自己改善を図る努力をしてみてください。

村林 暁(むらばやし あきら)プロフィール

1981年、滋賀県生まれ。2005年に神戸大学を卒業後、IT企業に入社。会計領域のシステムコンサルティングの業務を担当する。その後、旅行会社に入社し、バックオフィス全般を担当するなかで採用担当としての業務経験も積む。2012年に独立し、複数の企業の採用プロジェクトに参画。2014年に株式会社クロスアンビションを設立し、代表取締役CEOに就任。「新卒ドラフト会議」を運営し、新卒学生と企業のマッチングを通じて、学生の成長をサポートしている。

企業情報

設立 2014年5月
資本金 200万円
従業員数 3名
事業内容 新卒採用コンサルティング、新卒・中途採用アウトソーシング、内定者研修事業、人事制度設計コンサルティング、「新卒ドラフト会議」の運営
URL http://www.cross-ambition.co.jp/

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