累計経営者579人に取材、掲載社数282ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを紹介

人材・研修業界の起業家インタビュー

人材・研修上場のエキスパートを採用し審査の厳格化を切り抜けよ

株式会社PCP(ピー・シー・ピー) 代表取締役/公認会計士 桑本 慎一郎

2016年に始まった上場審査の厳格化の流れは、2017年以降も続きそうだ。IPOをめざすベンチャー企業の経営者は、それをクリアする方策に頭を悩ませている。「ひとつの有効な手段は、上場準備の責任者に公認会計士を迎え入れることだ」。こう提言するのは、公認会計士専門の人材紹介を手がけるPCP代表で、自らも公認会計士である桑本氏。では、どうすれば自社に最適な公認会計士を採用できるのか、同氏に聞いた。

※下記はベンチャー通信67号(2017年4月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

取引所や監査法人と“同じ言葉”を話せる強み

―昨年から厳格になった上場審査。企業側の上場準備の責任者が公認会計士だと、クリアしやすいのでしょうか。

 確かに、そのような傾向はあります。審査にあたる証券取引所からすると、公認会計士が責任者だと安心感がある。「企業に遵守してほしいルールから外れず、われわれと同じ観点で準備を進めてくれているだろう」と。だから審査がスムーズに進行しやすいわけです。

 これは、IPOにかかわるほかの組織についても同様。監査法人や証券会社の担当者も、企業側の責任者が公認会計士だと「私たちと同じ言葉を話し、同じ考え方をしてくれる」という信頼がある。だから、IPO準備の工程がスピーディに進みやすいのです。

―革新的なビジネスモデルを生み出し、急速に成長していくことを至上命題とするベンチャー起業家のなかには、「公認会計士は既存のルールにしばられ、成長にブレーキをかけがちな存在。幹部に迎え入れたくない」という人もいます。

 公認会計士のなかに、ベンチャー企業に向く人材と、そうでない人材がいる、ということでしょう。ベンチャー起業家の右腕としてチカラを発揮できる資質をもった公認会計士も存在します。既存ルールを制度の趣旨から考えて、 新しいビジネスと高い次元ですりあわせることができる公認会計士も、少数ながらいるのです。

―どうすればそんな人材と出会えますか。

 公認会計士の業務に理解が深い、専門の人材エージェントを使うことをオススメします。私たちPCPの場合、公認会計士専門のエージェント。私自身を含め、スタッフ全員が公認会計士です。

 スタッフが公認会計士であることは、たとえば「上場準備の実務ができて、会計面で自分の右腕になってくれる人はいないか」といった経営者の要望にぴったりあう人材を紹介できる、大きな強みになっています。まず、人脈がある。公認会計士どうしのネットワークを通じて、「ベンチャー企業に転職して、起業家と一緒に夢を追いかけたい」と希望している公認会計士が、私たちのことを知り、登録してくれる。

 そして、その人脈は、人材を評価するときにも有効です。公認会計士としての仕事ぶり、人柄といった情報は、その人材の近いところで働いていた公認会計士がいちばんもっているからです。また、登録者と面談する際にも、私たちが公認会計士なので、登録者の仕事の細かいところまで聞き出せます。最近は、大学と提携して開発した、公認会計士の性格や適性を判定するプログラムを適用。人物判定の精度を高めています。

伴侶を巻き込むことが口説き落としのカギ

―エージェントから紹介された人材が、最終的に入社してくれるかどうかは、企業側にかかっています。有能な公認会計士と出会えたとして、経営者はどう口説き落とせばいいか、教えてください。

 2つの効果的な方法を伝授します。ひとつは、経営者が掲げているビジョンを語ること。いま展開している事業を伸ばすことによって、世の中をどう変えていきたいのか、社会的な意義も含めて熱く話せばいい。「社会の役に立ちたい」と志して公認会計士の道へ進んだ人は多い。「この会社に入って、事業を伸ばすことに貢献すれば、社会に有益な影響をおよぼせるのだ」となれば、入社へ大きく背中を押されるはずです。

 もうひとつの方法は、入社させたい人材の家族を巻き込むこと。採用したい人が男性なら、その奥さんを説得するのです。公認会計士の資格をとれば、かなりの高給の職に就けます。そこから上場前のベンチャー企業に転職すると、たいていは年収ダウンになる。奥さんからすれば「そんなことは許さない」となりがちなのです。じつは「妻のゴーサインが出ないから」と、転職話が立ち消えになるケースが多いんです。

 でも、公認会計士を採用したい経営者が、意中の人材とその奥さんをペアで食事に招待し、奥さんに「ぜひとも、ご主人にウチに来てほしいんです」といえばどうでしょう。自分の伴侶がそこまで重要視されて、うれしくない人はいません。かなりの確率で、転職を許可してくれるはずです。

上場準備だけでなくさまざまな仕事で活躍できる

―有能な人材を採用して、上場を果たしたい経営者へメッセージをお願いします。

 上場準備の責任者として有能な公認会計士を迎え入れられれば、まさに鬼に金棒というところ。IPOまでの道のりが相当にスムーズになるはずです。上場準備に限らず、さまざまな能力・適性の公認会計士を私たちは紹介できます。気軽に相談してほしいですね。

桑本 慎一郎(くわもと しんいちろう)プロフィール

同志社大学商学部卒業。大手監査法人に入社し上場企業や金融機関に対する法定監査業務に携わる。その後、ベンチャー企業の管理部長や上場企業の経理マネージャーを経験。社外活動として日本公認会計士協会準会員会幹事を務める。2008年に公認会計士試験に合格。「公認会計士が活躍できる最適な会社を紹介していくことで日本経済の発展に貢献したい」と考え、2011年に株式会社ピー・シー・ピーを創業。

杉山 瑠璃子(すぎやま るりこ)プロフィール

慶應義塾大学経済学部卒業。大手監査法人に入社し法定監査業務に携わる。2011年より外資系消費財メーカーの管理会計部門において予算策定や経営数値分析などに従事。同社にてベトナム出向も経験。2015年に杉山公認会計士事務所に参画し外資系を中心としたクライアントに税務会計サービスを提供。2005年公認会計士試験に合格。「会計士業界の発展に寄与したい」との思いから2017年に株式会社ピー・シー・ピーに参画。

石田 宜久(いしだ のりひさ)プロフィール

近畿大学文芸学部卒業。2010年公認会計士試験合格後に上場企業に入社。経理課にて開示業務、監査対応業務、取締役会資料作成、業務改善などに従事。その後、アパレル会社やコンサルティング会社を設立し、経済取引主体としても会計士の活躍の場があることを実感。これまでの経験を活かし、「会計士が活躍できる場を拡げたい」との想いから2015年に株式会社ピー・シー・ピー大阪事務所の立ち上げに参画、同所長に就任。

企業情報

設立 2011年12月
資本金 900万円(準備金含む)
事業内容 公認会計士専門の転職エージェント
URL http://sk-pcp.co.jp/
URL 公認会計士の採用にかんする
お問い合わせはコチラ
http://sk-pcp.co.jp/contact
※上記フォームよりご連絡ください

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