累計経営者579人に取材、掲載社数311ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを紹介

ベンチャー通信編集部注目の起業家インタビュー

K-POWERS 代表取締役社長(CEO)  金山 靖昌

注目起業の夢と現実を学び無限の成長を果たせ

K-POWERS 代表取締役社長(CEO)  金山 靖昌

閉塞感漂う日本に風穴を開ける存在。そのひとつが、高い志を持つ若者達のベンチャースピリットだ。起業意欲の高い学生達たちに、ビジネスに必要な知識を学べる場を提供しながら、未来のリーダーへと育成する新感覚のビジネスコンテスト。それが「K-POWERS BUSINESS BRAIN(以下、KBB)」である。すでに1期生と2期生に合計1800万円の出資を実現し、5社のベンチャー企業を輩出している。このKBBを主催する金山氏に、プロジェクトに懸ける想いを聞いた。

※下記はベンチャー通信45号(2011年12月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―KBBとは、どのようなプロジェクトですか?

金山:ビジネススクールとビジネスコンテストを融合した学生起業家輩出プロジェクトです。学生が思い描く夢のビジネスプランを集めてコンテストを行い、優れた事業計画に対して出資することで、実際にビジネスとしてスタートするチャンスを与えるものです。論文形式による選考を経て約20~25名のファイナリストを選抜し、最後に受賞形式で選定します。そして、優秀賞には出資を行い、プロジェクト終了後も経営のアドバイスを行います。

―他のビジネスコンテストとの違いは何ですか?

金山:ファイナリストに残った学生達に対し、最終プレゼンまでにそれぞれのプランをフラッシュアップしていく機会を与える点です。6ヵ月の期間中に様々な分野の講師を招き、その講義を通してプランに対する意見や感想を提案することで、現実に即した収益を生み出せる企画にレベルアップさせていきます。講師陣も経営コンサルタントや公認会計士から、人気TVキャスターやオリンピック金メダリストまで、硬軟織り混ぜた人選で学生達のプランに奥行を与えられるよう工夫を凝らしています。これまでのビジコンは、「発表と評価」だけのショートスタンスでの実施がほとんどでした。KBBの場合、約半年間に渡る学びの機会を通じて、プランを成功に導くための検討を重ねます。さらに、KBB内のライバル達からの刺激を受けることで、自身の成長を促進させる点も見逃せません。ここもKBBの魅力のひとつですが、ファイナリストになると海外の企業を訪問する研修旅行に参加する資格を得ます。さらに交通費や旅費も含めて、KBBに参加する際の費用が一切無料になります。私の知る限り、ここまで参加者のメリットが大きいビジコンは日本国内に存在しないと思います。

―KBBを立ち上げた理由を教えてください。

金山:私は常々、今の日本の学生には色々な意味で「欲」がないと感じていました。「欲」はエネルギーの源ですから、これが乏しいと自ずとパワーも欠けてゆく。その反面、夢に向かって必死に頑張っている学生は、エネルギーに満ち溢れています。そんな貪欲で野心を秘めた学生達を、ビジネスの分野から応援したいと考えたのが始まりでした。当初は一度きりの予定でしたが、第1期の卒業生から「ぜひ来年も実施してほしい」という声をたくさんもらい、継続を決めました。企業として、若者の夢のひとつである「起業」を応援することが、社会貢献に繋つながると判断したわけです。それに私自身、学生達の情熱に触れることで、逆に刺激を受けた部分もおおいにありましたね。

―KBBの社会的意義についてはどのように考えていますか?

金山:彼らの成長が日本の将来にとって絶対に役立つと確信しています。ただ、学生達には「世界がどう動き、何を求めているかを常に意識しろ」と言い続けています。つまり、自分のビジネスプランを具現化することはもちろん大切だが、どんどんスピードが加速しているグローバル社会で起業後どう世間と向き合いながら生き抜いていくのかが重要なのです。いくら優秀なアイデアを発案して起業しても、そのことに慢心しているとあっという間に社会の大きなウネリに飲み込まれて、ジ・エンドになりかねませんからね。ファイナリスト達を海外研修に連れていくのも、日本にない貪欲さ・したたかさを感じ取ってほしいからです。これまでも海外の企業訪問をすることで新たな問題意識や焦りを感じ、各々が自分なりのテーマを持って帰国したようです。若者にこうした機会を与えることで、次世代を担うリーダーの輩出に繋がれば嬉しく思います。

―過去2回のKBBでは、どのような学生が参加したのですか?

金山:本気で企業を考えてプランを練ってくる学生がいる一方で、イベント感覚で挑戦してくる学生もいます。そのような人のほうが、伸び伸びと奇抜なアイデアを描くこともあるので、どのような学生が良いかは断定できません。また、高学歴の学生も多数参加しますが、意外とひらめきやビジネスセンスが欠けていて、講師の方に高い鼻を折られてへこむ人達もいます。要はアイデアと情熱を持っていれば誰でも参加でき、その中から出資に値するビジネスプランを提案した学生には、成功に向けてあらゆるサポートを実施していきます。法人登記の事務手続きや事業開始に関するアドバイスなども無償で支援します。私達の目的は、学生がビジネスを通じて成長しながら、成功という目標に向けて旅立ってくれることです。企画自体が非常に優秀であったために、他の投資家からの出資を受けた学生もいますが、IPO後のリターンが目的ではないので一向にかまいません。むしろ、KBBから一般投資家が出資したいと思わせる学生を輩出できたことを誇りに感じています。

―実際に出資をした学生について、その後のビジネスの経過はどうですか?

金山:AO入試に特化した学習塾の運営をビジネスにしたいという企画に対し、大学2年生に出資した例を紹介します。彼自身もAO入試で慶應義塾大学法学部に合格し、その経験から事業のヒントを得たそうです。彼の分析によると、慶應義塾大学と早稲田大学であれば、一般入試よりもAO入試で入学した学生の方が在学中の成績が良い傾向にある。それならば、AOを通じてたくさんの学生を大学に合格させることでより優秀な人材の創造に繋がると思いつき、事業計画を立案したそうです。見事、KBBで優秀賞を獲得した彼は2011年に早くも事業を立ち上げたところ、入塾生が順調に増加。初めて挑んだ各大学へのAO入試で、受験者40人中32人の合格者を出すという快挙を成し遂げました。大手の塾や予備校と遜色ない合格率を叩き出し、ビジネスの滑り出しは拍手に値するものでした。初年度の黒字を見込み、今後の成長もおおいに期待されるところです。

―最後に、KBBが目指す今後のビジョンを教えてください。

金山:将来は、学生達自身が事務局スタッフとなって運営していけるような形態になれば理想ですね。これから回を重ねていくことで、参加する学生同士の横の繋がりに加えて、今後は先輩と後輩という縦の繋がりでの伝統がつくられていきます。卒業生同士の交流もあるでしょうし、で成功した先輩が講師としてKBBに戻ってくる場合もあるでしょう。この国には若者の夢と情熱が必要です。是非志の高い学生にこそ、その夢と情熱をKBBという媒体を通じて具現化してほしい。皆さんの挑戦を心よりお待ちしています。

金山 靖昌(かなやま やすまさ)プロフィール

1966年、大阪府生まれ。2000年、「K-POWERS」の屋号で関西圏を中心にアミューズメント施設を店舗展開する株式会社きん商の代表取締役社長(CEO)に就任。2010年、学生起業家輩出プロジェクト「K-POWERS BUSINESS BRAIN」を立ち上げた。これまでに2度のビジネスコンテストを開催し、合計1800万円以上を出資。現在まで5名の起業家を輩出し、起業志向の学生から注目を集めている。

企業情報

URL http://www.k-bb.net/

その他の注目起業家の記事

※このサイトは取材先の企業から提供されているコンテンツを忠実に掲載しております。ユーザーは提供情報の真実性、合法性、安全性、適切性、有用性について弊社(イシン株式会社)は何ら保証しないことをご了承ください。自己の責任において就職、転職、投資、業務提携、受発注などを行ってください。くれぐれも慎重にご判断ください。

ベンチャー通信

ベンチャー通信
ベンチャー情報雑誌

「ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを取材」をコンセプトに編集している、2000年創刊のベンチャー情報雑誌です。

ベンチャー通信への掲載・取材希望の方

ベンチャー企業の採用力強化、自社の成長性・知名度アップのため、ベンチャー通信に貴社の取材記事を掲載してみませんか?

  • ベストベンチャー100
  • 注目の西日本ベンチャー100
  • 人財力100 人材採用と育成に力を入れている100社
  • 活躍しているエンジニアの職場を取材!Tech通信ONLINE
  • INOUZ Times

ベンチャー通信メールマガジン

ベンチャー通信注目の企業や、ビジネスニュースなどの情報をお知らせします。

ご登録はこちら

pagetop