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IT業界の起業家インタビュー

株式会社リブセンス 代表取締役社長 村上 太一

IT世の中の常識となる新規事業を立ち上げ続ける

株式会社リブセンス 代表取締役社長 村上 太一

2011年に東証マザーズ、2012年に東証一部に上場を果たしたとき、史上最年少社長として注目されたリブセンス代表の村上氏。大学1年生だった2006年、成功報酬型の求人情報サイト「ジョブセンス」を立ち上げ、業界に新たなスタンダードをつくりだした。これからも “新しい当たり前”になるような新事業を生み出していくという。今日までの成長の理由、上場による変化、今後の成長戦略について同氏に聞いた。

※下記はベンチャー通信特別号/2014年 IPO市場 最前線号(2014年1月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―設立から8年間、右肩上がりの成長を続けています。その理由を教えてください。

村上:成功報酬型の求人情報サイトを、他社に先駆けて始めたことがあげられます。このビジネスモデルは、求人案件とユーザーとなる求職者、どちらかが少なかったらダメ。両方同時に増やしていくことで成り立つモデルなんです。当社が業界に先駆けてスタートしたことで、多数の案件情報とユーザーを獲得できています。この先行者メリットは非常に大きい。また、当社ではウェブサービスを運営するにあたって、システム開発・デザイン・マーケティングなど、すべてを自社で手がけています。内製化することで、スピード感をもって徹底的にPDCAサイクルをまわすことができるからです。やればやるほど社内にノウハウが蓄積され、どんどんサービスの精度が高まっていくのも内製化しているからこそ。ユーザーの利便性を徹底的に考えて、細かい部分にまで手を加える。これを地道にやり続けることで、継続的な成長を実現できたのです。

―2011年12月に東証マザーズに、2012年10月に東証一部に上場しました。どんな変化がありましたか。

村上:これからの成長戦略を描くにあたって、打ち手が増えました。たとえば新規領域の開拓では、これまでは自社で新事業を開発して育てていくのが基本でした。それが上場したことで資金調達が可能になり、出資やM&Aといった手段も選択肢になりました。また、知名度があがったことで業務提携のチャンスも拡大しました。自社でイチから立ち上げるよりも、他社のリソースを活用したほうがスタートまでのスピードが上がり、成功する確率が高くなるケースもある。すでにいくつかの案件が検討対象にあがっています。

―競合企業の参入も増えていますね。どのように差別化していきますか。

村上:日々徹底した努力を重ねて、サービスを改善していくほかありません。ウェブサービスの世界では、ビジネスモデルをマネするのは簡単です。だから、必ずしも最初にビジネスモデルをつくった会社が勝つわけではない。では、どうすればいいか。サービスの改善を重ねて、顧客企業やユーザーの満足度を高めていく。そうやって案件数やユーザー数を地道に増やしていけば、パイオニアとしての当社が勝ち残れるはずです。

―どうやって社員に地道な努力の必要性を浸透させるのですか。

村上:社歴の長いメンバーにはすでに浸透しています。当社のロゴマークは水滴をモチーフにしたもの。「雨だれ石をうがつ」の故事のように、日々の努力の積み重ねが成果につながるという考え方を示しています。ことあるごとに、こうした考え方を私が伝えているので、実践しているメンバーが増えています。ただ、新しいメンバーが増えてきたいま、これからは組織全体でこの考え方を共有し、DNAレベルに落とし込まなければいけない。そこで2014年の目標として「個人も組織も強くなること」を掲げています。トップである私の役割としても、社員教育にいっそう力を入れていきます。

―今後の成長戦略を聞かせてください。

村上:新事業を毎年2~3件立ち上げていきます。そのなかから「成果報酬型の求人媒体」と同じように、世の中の新しいスタンダードになるような事業を育てていくつもりです。当社には、アポロ計画になぞらえて"月面目標"という言葉があります。これは、「明確で、ストレッチのかかった、ワクワクする目標」を意味します。アポロ計画は、「月面に人間が立つ」という明確な達成基準があり、国家的な努力をしないと決して実現できないプランでした。そして、人類史上はじめて違う天体に行くという壮大な夢に、当時の人々はワクワクさせられましたよね。当社では事業を運営するにあたって、そんな"月面目標"を掲げて取り組んでいるんです。

―どんな事業を考えているのですか。

村上:具体的なことはまだ話せませんが、世の中の「新しい当たり前」になることをめざしているので、ニッチな分野ではありません。世の中には不便なことがまだまだたくさんあります。たとえば病院の予約が面倒くさいとか、待ち時間が長いとか。多くの人々が抱いている、そうしたなんらかの不満を解消する事業です。いまは週にいちどのペースで私を含む5名のメンバーで新規事業会議を開催しています。業務提携やM&Aも視野に入れながら新規事業を立ち上げて、さらなる成長を遂げていきます。

村上 太一(むらかみ たいち)プロフィール

1986年、東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部1年生だった2005年に同大学のビジネスプランコンテストで優勝。翌2006年、株式会社リブセンスを設立、代表取締役社長に就任。「成功報酬型の求人情報サイト」という革新的なサービスを生み出し、同社を急成長させる。2011年12月に史上最年少社長の25歳1ヵ月で東証マザーズに株式上場。26歳となった2012年10月に、史上最年少社長として東証一部に上場。

企業情報

設立 2006年2月
資本金 2億2,164万円(2013年9月30日現在)
売上高 22億6,404万円(2012年12月期)
従業員数 正社員82名、アルバイト91名(2013年9月30日現在)
事業内容 求人・不動産分野をはじめとするインターネットメディアの運営
URL http://www.livesense.co.jp/

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