累計経営者579人に取材、掲載社数311ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを紹介

不動産業界の起業家インタビュー

株式会社MACオフィス 執行役員設計デザイン本部長 坂入 充

不動産成長意欲の高い企業に次のオフィス像を提示

株式会社MACオフィス 執行役員設計デザイン本部長 坂入 充

IPOをめざす経営者は日々、目標に向け社員の方向性の一致に心を砕く。そんななか、将来のオフィスのビジュアルイメージを提供し、会社の方向性の可視化に一役買うサービスが登場した。提供するのは、サイバーエージェントやセブン-イレブン・ジャパンなど、成長企業のオフィス設計を手がけてきたMACオフィス。事業責任者である坂入氏に、サービスの内容と狙いを聞いた。

※下記はベンチャー通信特別号/2014年 IPO市場 最前線号(2014年1月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―成長ベンチャーの経営者が、将来のオフィス像を明確にできる新サービスを始めたそうですね。

坂入:はい。オフィスの移転や改装にあたってデザインを決めるときに、将来のオフィスデザインも一緒に検討するのです。私たちはこれまでに成長ベンチャーをはじめとする数千件のオフィス内装を手がけてきました。それによって蓄積した施工例をもとに、ワークスタイルを12種類に分類し、それに企業の4つの成長ステージを掛け合わせた48のビジュアル「メニュー」を用意しました。これに現在のトレンドを掛け合わせる事で500以上の豊富なバリエーションが生み出せます。設計にあたっては、まず経営者から「現在どのような働き方や企業文化であるか」と企業の成長段階を確認します。その上で、将来めざすワークスタイルを考えながら、次のステージへのワークスタイル変革を促すための提案をします。このサービスをご説明した経営者には、「将来のオフィスについて、具体的なイメージを描ける」と好評です。たとえば、社員の働く方向性を企業ビジョンと一致させたいとき。「3年後に売上高10億円、社員数100人を達成する。そのときオフィスはこうなっている」と具体的なビジュアルで示すことができれば、説得力も増します。

―コンセプト・オフィスシリーズ『Work&Style』の詳細を教えてください。

坂入:これまでオフィスのデザインは、すべてオリジナル、つまり洋服で言えば、オートクチュールの世界でした。採寸からはじめ、生地や形の好みをうかがい、決めていくものでした。企業にはそれぞれの成長ステージによって求められるものは異なります。創業時の社長が中心になっているときは、いつでも皆が集まれて、社長のメッセージが伝わりやすいオフィスの方がいい。しかし、企業が成長し、社員が増え、事業部ができたら、事業部ごとに最適な機能が集約されている方が便利です。今の自分たちにとって、どういうワークスタイルやデザイン、あるいは機能がふさわしいのか。そして費用はいくらかかるのか。最初に多くの比較検討できる材料があり、そして企業のめざす将来の成長の姿をイメージしながら選ぶことができる。これが、今回私たちが発表した『Work&Style』のコンセプトです。

―『Work&Style』は、顧客にとってどのようなメリットがあるでしょうか。

坂入:まず選択の自由が生まれたということです。これまでのオートクチュールのやり方では、経営者は希望を出した後は、設計者からの提案が出てくるのを待つだけでした。これが『Work&Style』であれば、予め用意された豊富なメニューの中から選べるので、圧倒的に選択肢の幅が増えることになるのです。また、プロジェクトにかかる期間が圧縮できます。デザインは予め用意されている中から選ぶことで決定までが早く行えます。その上メニューにあるデザインは、図面やコストも魅力ある製品となるように内容を洗練させています。つまり設計提案までにかかる準備期間が必要ありません。最初のヒアリングからデザインを選んで発注いただければ翌週には着工。1ヵ月後にはオフィスを稼動させることも可能でしょう。

今の企業にはオフィスの計画にゆっくりと時間をかけてはいられません。なぜなら成長企業で3~6ヵ月も時間をかけていたら、移転した頃には人員が想定以上に増えていたり、仕事の中身が変わっている可能性があります。3つ目がコストメリットです。通常、造作家具などオフィスで凝ったものを造ろうとすれば、既製品に比べコストは高くなります。『Work&Style』は言ってみればデザインの「製品・規格化」です。価格もゼロから作るより、当然値ごろ感がある魅力ある製品となります。4つ目が施工後の手直しのリスクが低くなるということです。設計の専門家ではない方々とデザインを調整しながらプロジェクトを進めて行きますので、いかに空間のイメージを共有できるかがとても重要となってきます。中には理解していただけず、竣工してようやく納得ということもあります。最悪の場合は、施工後にやり直しが発生するケースもあり、これはとてもロスの大きいことです。それに対して『Work&Style』は、これまでの成功事例からデザインを抽出していますから、お客様が求めるクオリティが確実に提供できるのです。

―決められたデザインパターンから選ぶと、思い通りのデザインにできないのではないですか。

坂入:いいえ。むしろ、本当にこだわりたい、その会社ならではの条件にあったデザインができます。私たちが用意する「Work&Styleデザインチャート」には、企業のライフサイクルである「ワークタイプ」と、その企業に望ましい働き方である「ワークスタイル」を組み合わせ、自社の現状に最適なオフィスデザインを選べるようになっています。しかも、その2軸に加え、流行に合わせた「Tren Forecasting」を用意しています。たとえば、同じスタート期でプロフェッショナル志向の企業だとしても、「BOLD(大胆さ)」「Luxury(豪華さ)」など、企業が求める企業色をそこに追加することができ、豊富なバリエーションが可能になっているのです。これにより、打ち合わせ当初から、より具体的なイメージが浮かびやすく、より効率的に作業を進めることができます。

―最後に、経営者に向けてメッセージをお願いします。

坂入:経営者が社員の働き方に責任を持つ時代が来ています。ワーカーの生産性はゾーニングや動線計画の改善だけで上がるものではありません。企業や組織のミッションを効果的に実現させるためには、各部署のワーカーが本来1日に費やすべき時間の配分や流れに合うようにオフィスを設えることが重要です。これまでのオフィスは『ファシリティ』の一部と考えられ、同じスペースにより多くの人を入れ、維持管理するのが望ましいとされてきました。しかし私たちはオフィスを、知的創造を行う「経営資源」の一つとして捉え、単に管理する側からの視点でオフィスを見るのではなく、そこで働くワーカーの知的生産性や快適さを促進する仕掛けを提案しています。成長期の企業でも、5年後自分たちがどこをめざしていくのか、企業の事業目標や戦略に合わせて、オフィスの2年後5年後を、チャートをもとに考えていくことができます。企業にはそれぞれ独自の文化があり、それを形作っているのはそこで働く一人ひとりの社員です。企業の文化に合わせ、成長度に合わせて考えていくのが、これからのオフィス戦略の在り方です。私たちはそのための製品を用意しました。成長意欲の高い企業に、ぜひ有効に活用いただいて、持続可能なオフィス戦略の展開をめざしていただきたいですね。

坂入 充(さかいり みつる)プロフィール

1971年生まれ。米国Texas A&M University建築学部にて学位を取得。帰国後、株式会社黒川紀章建築都市設計事務所に入所。日本を代表する大規模プロジェクトに参画。その後もリゾート関連や商業インテリアのプロジェクトを中心に活動を続け、オフィスデザインを手がけたことをきっかけにオフィスデザイナーに転向。戦略とインテリアを合致させるオフィスデザインの道を探求している。
【職歴】株式会社黒川紀章建築都市設計事務所、ジョーンズラングラサール株式会社、株式会社プロジェクトインターナショナルジャパン チーフデザイナー、Steven Leach and Associatesジェネラルマネージャー、株式会社ミダス設計グループプロジェクトデザイン部部長を経て現在に至る。

企業情報

設立 1990年6月5日(創業1966年)
資本金 8,170万円
事業内容 オフィスの物件選定コンサルティング、オフィスコンサルティング業務、プロジェクトマネジメント業務、オフィスの原状回復工事、オフィス・インテリアにかかわる設計デザイン・内装設備工事、ビル共用部等のインテリアデザイン・内装・設備工事
URL http://www.mac-office.co.jp/
お問い合わせ電話番号 0120-058-919(受付時間 平日8:45~17:45)
お問い合わせメールアドレス info@mac-office.co.jp

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