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INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

株式会社ネットマーケティング 代表取締役社長 宮本 邦久

先駆的なビジネスモデルで市場を席巻

ミッションは“New Value”世界への道を切り拓く

株式会社ネットマーケティング 代表取締役社長 宮本 邦久

※下記はベンチャー通信特別号/2014年 IPO市場 最前線号(2014年1月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―広告事業とメディア事業に共通することはなんでしょう。

宮本:「New Value」という当社のミッションを体現していることです。アフィリエイトに特化したエージェント事業は従来なかった新たなサービス。Facebookを活用したマッチングサービスも前例のない事業です。広告業界とメディア業界における新たな価値を創造できたと思っています。

―宮本さんはなぜ画期的なビジネスを生み出せるのですか。

宮本:それは、私自身の性格からでしょう。ある性格診断テストを受けたときのこと。20点中12点以上であれば「負けず嫌い」と判定される項目があったんです。私はなんと18点。「変態レベルの負けず嫌い」との判定でした(笑)。振り返ると、私の経営者としての強みはそこにあると思うのです。目標をひとつ決めたときに、それを達成するための執着心がかなり強いほうだと自負していますし、目の前のことに集中できる強さは人一倍だと思っています。それが広告事業やメディア事業の構築につながった原動力だといえるでしょうね。「0から1を生み出す人」と「1から10に伸ばす人」の2通りいるといわれますよね。私は間違いなく前者。一方で、創業以来のパートナーである財務責任者で副社長の長野と、事業を1から10に伸ばすことに優れた取締役の松本の2人と経営を動かしています。そうしたパートナーに恵まれ、私の性格を経営の強みとして活かすことができたのです。

―今後の市場環境をどうみていますか。

宮本:広告事業では、クライアントのニーズが非常に高まっているという手ごたえがあります。広告のパフォーマンスへの優先順位が相当に上がっていて、最大限の成果を出せるように効果的なマーケティングを実施したいという要望が高まっているからです。ネット広告の分野では、アフィリエイトに対する細かな戦略的マーケティングの立案能力が求められています。当社がもつ専業ならではのノウハウが市場のニーズを満たすことにつながるのです。アフィリエイトが広告全体の5割以上を占めるようなクライアントにとって、私たちのようなエージェンシーの果たす役割が重要なことはもちろんです。一方で、大企業はアフィリエイトが全広告の数%しかないところが多い。でも、その大企業から仕事を依頼される大手広告代理店は、専門のノウハウが必要なアフィリエイトについては専業である当社に発注する。このため、広告事業は今後も伸びていくことが予想されますね。今後はアフィリエイトエージェントで培った知見をもとに、アドネットワーク分野のエージェントに進出するなど、運用型広告におけるプロフェッショナル集団をめざします。

―そうした広告事業の利益が新事業を生み出すことにつながったわけですね。

宮本:ええ。2014年6月期の予想売上高は60億円を見込んでいます。4年前の14億円から急成長を遂げることができました。これは事業の2本柱が確立し、成長にドライブがかかった結果です。広告事業で稼いだ利益を新規事業に再投資したことが奏功して、上場できるスケールに成長できたとともに、その後の戦略も描きやすくなりましたね。

―将来のビジョンを聞かせてください。

宮本:私が次の事業の柱として考えているのは、若手起業家の育成です。20代で起業して、30代で上場を果たす。そんな私たちの目標と同じ道をめざす若い経営者を育てていきたい。具体的には、起業する若者自身にも株式を保有してもらい、数億円単位の規模で事業を立ち上げてもらう。そんなオーナーシップをもった起業家支援を考えています。日本になかった新しいベンチャーキャピタルモデルで、若者の力を存分に引き出し、この国のビジネスシーンを変えていきますよ。
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