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INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

株式会社ネクスト 代表取締役社長 井上 高志

利他主義を貫き、暮らしのインフラを創る

株式会社ネクスト 代表取締役社長 井上 高志

利他主義を貫き、暮らしのインフラを創る
※下記はベンチャー通信35号(2008年11月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―御社単体の売上、営業利益は3期連続で160%成長を遂げています。高い成長率を維持できている理由は何でしょうか?

井上:社会に対して、常に新しい価値を提供し続けているからだと思います。企業活動の目的は、価値を創造し続けること。私は企業経営を10年ほど続ける中で価値創造の方程式を考え出しました。 それは「価値創造=人×情熱×仕組化」ということ。まず企業が価値創造し続けるためには、最高の"人"が必要です。次にビジョンを共有して、そのビジョンを実現したいという"情熱"が大事。さらに、この"人"×"情熱"の力を何十倍にもする"仕組化"が必要になる。当社はこの3つの要素を徹底的に高めることで、社会に提供する価値を最大化させてきた。結果、業績が伸びているのだと思います。

―"人"、"情熱"、"仕組化"の個々の最大化が成長の理由なんですね。では、それぞれの要素について具体的に教えてもらえますか。

井上:まず当社で言う"人"とは、ゼロベースで物事を考える思考力と世の中を変えていく実行力を併せ持った人のこと。当社の競争力の源泉は、この2つの力を持った"人"なので、当社ではこのタイプの人材を採用・育成することに最も力を注いでいます。次に"情熱"とは、理念の実現に向けて高いモチベーションを持つこと。当社の理念とは「常に革進することで、より多くの人々が心からの『安心』と『喜び』を得られる社会の仕組みを創る」こと。つまり、世の中の不安・不満・不便をなくして、多くの人々を幸せにすることです。当社はこの理念を共有できる人しか採用しませんし、社内でも理念がブレないように常に心がけています。そして、最後の"仕組化"とは、ビジネスモデルやナレッジシェアなどの仕組みを社内で構築すること。常に組織全体の生産性を高められるように意識しています。

―御社の「HOME'S」はNo.1を獲得し、2006年には東証マザーズへの上場も果たしました。今後、御社はどんなことに力を入れていく予定ですか?

井上:大きく分けて2つあります。1つ目は、主力事業である「HOME'S」を圧倒的No.1にすること。現在は「HOME'S」のブランド力強化、「HOME'S」内での新サービスの立ち上げを次々に行っています。そして3年以内に、競合他社の追随を許さないような圧倒的なポジションを築きたいと考えています。 2つ目は新規事業の育成。中でも、注力しているのが2006年に立ち上げた地域コミュニティサイト「Lococom」です。これは従来のSNSに「地域」の軸をプラスし、リアルに存在する人と地域とコンテンツをつなぐコミュニケーションの場です。この「Lococom」を通じて、より多くの人々を幸せにしていきたい。たとえば「Lococom」で草の根の力を集め、地域の医療や教育などを改革していきたいと考えています。そして、今後は「住」だけでなく「学」、「働」、「楽」、「金」、「健康」などの分野もカバーできる「暮らしのインフラ」を創っていこうと思っています。
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