累計経営者579人に取材、掲載社数311ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを紹介

コンサルティング業界の起業家インタビュー

株式会社ノーバス 代表取締役 落合 孝行

コンサルティング“キズナのネットワーク”を日本中に構築したい

株式会社ノーバス 代表取締役 落合 孝行

ブロードバンド回線の販売を軸に、全国展開を進めているノーバス。北は北海道、南は沖縄まで30拠点を構え、NTT東日本・西日本の業務委託契約を結んでいる企業としてトップクラスの拠点数を誇っている。そんな同社も4年前、急激な事業拡大に人材育成が追いつかず、経営の危機を迎えたという。しかし、困難を乗り越えて∨字回復を実現。今後は、新卒採用も積極的に行っていく計画だ。代表の落合氏に、経営の危機を乗り越えられた理由や求める人物像などを聞いた。

※下記はベンチャー通信52号(2013年5月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―ブロードバンド回線の営業代理店はたくさんあります。御社の強みはなんですか。

落合:当社は、NTT東日本・西日本の代理店ではありません。各地域にあるNTTの支店と業務委託契約を結んでいるのです。NTTの看板を背負って活動できるため、提案先から信頼を得られやすいのが大きな強みですね。また、業務委託の会社としてはトップクラスの国内拠点数。全国で対応できる会社は限られていることから、個人だけでなく大手企業への提案も可能なのです。

―なぜ、NTTと業務委託契約を結ぶことができたのでしょう。

落合:実績が評価されたのが大きいですね。当社がまだNTT東日本の代理店だったときに、ブロードバンド回線「Bフレッツ」マンションタイプの営業を開始。4ヵ月で2600棟への導入を達成し、代理店で1位を獲得しました。私自身、会社員、個人事業主だったときも含め、長年IT商材の提案営業にかかわってきました。そのノウハウをスタッフ全体で共有することで、実績を残せたのだと思います。

―会社を設立してから現在まで、経営は順調だったのですか。

落合:いいえ。じつは一度、経営の危機に陥ったことがあります。NTTのブロードバンド回線を扱うようになった2004年から、売上は順調に拡大。2006年には、過去最高の約10億円の売上を達成しました。ところが、翌年から売上は下降。2009年には、3億円にまで落ち込んでしまったんです。原因はあきらか。会社の成長スピードに、人材育成が追いつかなかったのです。当時は拠点を全国に拡大中で、とにかく人手が足りない状態。現場スタッフだけでなく、マネジメントする人材もたくさん必要でした。そこでどうしたかというと、「あなたは課長、あなたは部長」という具合に、安易に役職を振り分けていたんです。これじゃあ、組織運営がうまくいくわけありませんよね。売上が下がるにつれて人材も去っていき、80名いた社員も20数名まで減りました。会社として、まさにどん底の状態でしたね。

―そこから、どのようにして会社を立て直したのでしょう。

落合:会社に残ってくれた社員と一緒に、当たり前のことを徹底するようにしました。それは売上や拠点の拡大ではなく、“キズナ”を大切にすることです。当社が果たすべき使命は、さまざまなサービスや料金プランから最適な商品を提案し、サービス利用者に喜んでいただくこと。それが結果として、スタッフのやりがいにつながり、サービス提供事業者であるNTTからの信頼を得られます。サービス利用者とのキズナ、社員とのキズナ、グループ会社とのキズナ、サービス提供事業者とのキズナ――。これらを改めて見直すことで、組織変革を図ったのです。

―具体的にどんなことをしたのですか。

落合:まず、売上、拠点拡大ありきの採用をやめ、じっくり人材を育成することを優先。さらに、果たすべき使命をグループ会社と共有し、新商材の情報や成功事例を伝えるようにしました。また、定期的な研修を行うことでコンプライアンスを徹底し、3年前にはプライバシーマークを取得。現場のクレーム防止に努めました。

そして、各地域のNTT支店と一緒にブロードバンド回線を広めていこうという一体感を改めて持つことによって、組織全体のキズナ強化を図りました。これらの取り組みを一つひとつ積み重ねた結果、業績もV字回復。2013年3月期は、売上20億円を実現することができました。

―今後の目標を聞かせてください。

落合:社内体制を強化するため、大規模な拠点展開は控えていましたが、マネジメントを行える人材が育ちつつあります。そのため、今後は再び拠点の拡大を図っていく予定です。現在の30拠点300名から、できるだけ早い段階で60拠点600名体制にしたいですね。日本全国にノーバスグループの拠点網を構築することで、ブロードバンド回線をさらに広めていきたいと考えています。また、新事業の産業用太陽光発電の販売事業や動画TV事業を確立させ、さらなる雇用の創出に努めていきます。さらに、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいきます。2011年より5年間、ブロードバンド回線1開通につき100円を寄付する「東日本大震災 ノーバス義援金プロジェクト」を開始。2012年の実績では329万7000円を寄付しました。こうした、社会とのキズナも大事にしていきます。

―ブロードバンド回線の普及が社会貢献につながるわけですね。今後はどのような人材が必要ですか。

落合:経営の危機を経験したことで、社員と理念を共有することの大切さを学びました。そのため、これまでは中途採用がメインでしたが、2014年卒業予定者を対象に新卒採用を本格的に行っていく予定です。まだ社会経験のない真っ白な状態から教育し、スムーズに理念の浸透を図っていくのが目的です。スポーツなど、学生時代にひとつのことに打ち込んでいた人であれば、営業として成長するのも早いと思いますね。もちろん、会社としても成長するためのサポートを行っていきます。

―若い人材にはどんなチャンスがありますか。

落合:昇格に関しては、完全に実力主義。年齢、社歴に関係なくポストを目指すことができます。拠点も事業部も増えていくので、可能性はどんどん広がっていきます。また、福利厚生も充実させることで、チャレンジを続けながら長く働ける環境を整えていくつもりです。

―最後に、若者に対してメッセージをお願いします。

落合:当社は、これから第二成長期を迎えようとしています。そんな我々と成長していきたいという方を歓迎します。「かせぎたい」「出世したい」「将来は独立したい」。社会人として、実現したい目標は人それぞれだと思います。理念を共有しつつ、そうした一人ひとりの目標を応援していきたいですね。

落合 孝行(おちあい たかゆき)プロフィール

1969年、栃木県生まれ。外資系メーカーの工場、OA機器の販売会社などを経て、1995年に個人事業主として電話機、複合機、携帯電話などのリース販売を開始。1999年に有限会社ノーバス・コミュニケーションズを設立し、代表取締役に就任。2004年、株式会社ノーバス・コミュニケーションズへ組織変更。2007年に株式会社ノーバスに社名変更し、現在はNTT東日本・西日本の支店と業務委託契約を結び、ブロードバンド回線の提案営業を行っている。

企業情報

設立 1999年4月
資本金 3,000万円
売上高 20億円(2013年3月期)
従業員数 300名(グループ会社を含む)
事業内容 NTT東日本・西日本のブロードバンド回線の提案営業、産業用太陽光発電の販売事業、動画TV事業
URL http://www.novus.co.jp/

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