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教育業界の起業家インタビュー

株式会社パーソナル・サポートグループ 代表取締役 吉村 昭彦

教育一人ひとりの夢を応援して笑顔にしたい

株式会社パーソナル・サポートグループ 代表取締役 吉村 昭彦

大阪を中心とした関西圏で、個別指導塾100教室を展開するパーソナル・サポート。同社の個別指導塾「アップ学習会」は、地域や学校で異なるカリキュラムにあわせ、一人ひとりの生徒をきめ細かくサポート。Jリーグチームと提携してスタジアムで夏休みの宿題イベントを開催するなど、教室の外にも学びの場を広げた取り組みで注目を集めている。代表の吉村氏に、企業成長の理由や求める人材像、今後のビジョンなどを聞いた。

※下記はベンチャー通信56号(2014年4月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―個別指導専門の直営教室数で大阪府下No.1だそうですね。なぜ、短期間で急成長を果たせたのですか。

吉村:個別指導の本質を追求し、生徒と真剣に向きあってきたからです。たとえば、生徒の学力や意欲に応じて、一人ひとりにあわせたテキストで授業を行います。生徒が希望すれば、市販の参考書を使って教えることもあります。また、地域や学校で定期テストや授業の内容は異なります。ある中学校の期末テストを受ける生徒がひとりしかいなくても、特別な対策を実施。「個別指導」と謳いながら、数名単位で同じような授業をしている塾とは違います。大切なのは、一人ひとりの生徒にどう深く入り込むか。生徒の心に響くような指導を行い、成果を出せるようにするのです。

―具体的に、どんなことを行っているのでしょう。

吉村:生徒の学力やメンタルの変化を見逃さないようにしています。授業で生徒の理解度を知るのはもちろん、学校や自宅でどんな勉強をしているかまで細かくヒアリングしています。そのために、3~4ヵ月ごとに保護者を含めた三者面談を実施しています。定期テストの結果や家庭での学習態度を聞き、その生徒の悩みや志向性を確認。その後、苦手科目に特化した授業や志望校の試験対策を行います。

―生徒を指導するうえで、大切なポイントはなんですか。

吉村:勉強そのものだけでなく、"勉強する意味"を教えることです。私たちは入塾時に保護者を含めた三者面談を行います。その席で、生徒の夢と目標をていねいにヒアリング。それらが明確になったら、専用の記入シートに書いて教室に掲示します。すると、"勉強する意味"を生徒が理解し、学習意欲が向上します。たとえば、「医師になって多くの人を助けたい」という夢があれば、「医学部に進学する」という目標が生まれる。そのためには、勉強して学力を上げなくてはなりません。

―明確な夢をもっていない子どももいますよね。

吉村:ええ。そこで、教室の外でも夢を見つけたり、学習意欲を高められる機会を提供しています。たとえば、大阪府が毎年10月に行う「水都大阪フェス」で、子どもが職業体験できるイベントの企画をまかされています。また、Jリーグのセレッソ大阪のスポンサーとして、スタジアムで子どもたちと夏休みの宿題をするイベントも開催しています。ふとしたきっかけで夢をもつことができれば、学ぶことの大切さに気づくからです。これらの取り組みは、当社の利益に直接結びつきません。しかし、私たちは営利企業である前に社会の一員。多くの子どもが夢を描き、高い成長意欲をもってくれたらうれしいですね。

―吉村さんの夢は起業することだったのですか。

吉村:そうですね。大学4年時に立ちあげた求人広告事業がきっかけとなり、起業を目指すようになりました。当時、私は商店や工場など求人広告を出すお客さまに大学生を紹介。好評を博し、ビジネスにつながりました。そのなかで、もっとも顧客に感謝されたのが家庭教師の紹介だったんです。そこにやりがいを感じ、家庭教師に特化した派遣事業を計画。大手都市銀行の内定を辞退し、2000年に起業しました。

―「銀行への就職」という、安定した道を捨ててまで起業した理由を教えてください。

吉村:ビジネスとして勝算があったからです。当時の家庭教師派遣は、人を送り込んでいるだけなのに高額の会社が乱立。ビジネスモデルと指導内容を工夫すれば勝てると思いました。また、そのころ保護者から「兄弟で家庭教師の授業を受けさせたい」「子どもが友だちと一緒に教わりたいと言っている」などの声を聞くことがありました。そこで「生徒に教室へ来てもらい、家庭教師が教える」という仕組みを構築。リーズナブルな価格で1対1の指導のようなきめ細かい授業を行い、保護者から高く評価されました。さらに、他塾からの視察も増加。私は意識していなかったのですが、「個別指導塾の最前線を走っている」と評価されるようになりました。

―個別指導のビジネスで大切なことはなんですか。

吉村:いろいろありますが、つきつめれば講師の質です。それは「先生のようになりたい」と生徒が憧れる魅力的な人材のこと。ほとんどの講師はアルバイトですが、情熱とプロ意識をもてるように育成しています。具体的には年に2回、全講師を集めた研修会を開催。当社の理念やビジョンを語り、講師の意欲を高めます。また、勉強会を年に4~6回実施。受験シーズンの直前や夏休みなど、時期に応じた教え方や、生徒の学力と意欲にあわせた指導法を教えます。先輩の講師が後輩に最適な教え方を伝え、意見交換も活発です。

―今後のビジョンを教えてください。

吉村:教育業界の枠組みを越え、誰もが認める日本有数の会社になります。また、「夢を応援して笑顔にする」という理念を実現するため、子どもだけでなく大人も対象としたスクール事業を展開します。そして、これらのスクールを全国へ、さらにアジアへ広げます。こうしたビジョンを具現化するには、既成概念にとらわれない斬新な発想が必要。教育業界を志す人材も歓迎しますが、就活で多くの業界をみてきた人材に期待しています。当社の資産は人材。人がすべてです。成長意欲の高い人材とともに、会社を発展させていきたいですね。

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