累計経営者579人に取材、掲載社数311ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを紹介

IT業界の起業家インタビュー

株式会社ファランクス 代表取締役社長兼CEO 小田部 崇弘

IT独自のWebマーケティングを武器に「本当にほしかったサービス」を創りだす

株式会社ファランクス 代表取締役社長兼CEO 小田部 崇弘

「ベニクラゲ経営」というユニークな経営スローガンを掲げるファランクス。成長と再生を繰り返すベニクラゲのように、永続的に続く組織でありたいという想いが込められている。同社はゲーミフィケーション※の先駆者として、アドネットワーク・コンテンツ事業で優位性を発揮。さらに、フットサルのPB(プライベートブランド)商品の開発・販売や積極的な海外展開など、事業を拡大させている。同社の強み・ビジョンなどを代表の小田部氏に聞いた。

※下記はベンチャー通信特別号/2014年 IPO市場 最前線号(2014年1月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―事業内容を教えてください。

小田部:事業は大きく三つに分類できます。第一に、インターネット広告事業。第二にゲーミフィケーションを取り入れたコンテンツ事業。第三に通販事業です。通販事業は「SJ」というブランド名で、フットサルのユニフォームやシューズなどのPB商品をネットで販売。さらに、全国スポーツショップへの卸しやフットサル会場への商品提供も行っています。メイン事業はアフェリエイト型のインターネット広告事業とコンテンツ事業ですね。スマホの普及によりネット広告が多様化したのにともない、独自の切り口でアドネットワークを提案しています。さらに、ゲーミフィケーションという言葉が知られていなかった7~8年前から、ゲームとポイントシステムと広告を組み合わせた独自のサービス「PAG!」(ポイント・アドバタイズ・ゲーム)を開発。大手企業を中心に、100社以上のサイトを支援しています。

―御社の強みはなんでしょうか。

小田部:アフェリエイト型広告を手がける会社で、上場企業を除いて独立系で存続している会社ってじつは少ないんです。当社が生き残っている理由は、先行企業のマネをせず独自のコンテンツを提供してきたからにほかなりません。「PAG!」の開発もそうです。ゲーム要素とポイントがたまるような仕組みを広告にもたせることで、ネットでの購買シーンを楽しく演出。その結果、客単価と再訪率のアップに貢献しています。内容も「こういうサービスがあったらユーザーが喜ぶのでは」という現場の声を重視してつくっています。だからこそ、単なる目新しさだけでなく、きちんと成果にもつながる。こうした取り組みが、競争優位性につながっているのです。

―代表に就任した経緯を教えてください。

小田部:学生時代から起業に興味があったんですが、まずは社会をみてみようと新卒で当時のマンパワー・ジャパンに入社。マッチングや営業、面接、紹介者のフォロー、顧客企業の人事責任者との戦略策定などを学びました。3年後、インカレサークルの先輩から「いっしょに会社をやらないか」と誘われて、参画。当時は受託開発事業がメインでしたが、クライアントの要求にエンジニアが疲弊するという経験をしました。私はストック型になりやすく、広告価値が高いと感じられるアフェリエイト広告事業が今後のびると思い、インターネット広告事業を立ち上げたのです。やがて事業が軌道にのり、陣頭指揮をとっていた私が会社を買い取る形で2009年に代表に就任しました。

―小田部さんが経営で大切にしていることはなんですか。

小田部:マーケットに必要な価値を『いつも提供し続けられていること』が大切だと考えています。仲間である社員によく話すのは、「昨日必要とされた商品が今日必要とされるとは限らない。つねによりよい商品づくりをこころがけよう」ということです。それを全社員で共有するため「理念」「ミッション」「5つの姿勢」を明文化。さらに、経営スローガンとして「ベニクラゲ経営」を掲げました。当社も、ベニクラゲのように成長と再生を繰り返す組織体でありたい。そう思い続けています。

―御社はどのような人材を求めているのでしょうか。

小田部:ふたつの要件を満たす人材です。ひとつは、目的意識がはっきりしている人です。漠然としていてもかまいませんが、「こんなアプリをつくってみたい」という意欲がある人は、仕事がつらくても決して逃げませんから。もうひとつは、入社してからの3~4年を自己投資に時間を使おうとする人。20代のがんばりで、その後の人生が変わってくるのです。このふたつに合格点を与えられる人材を採用していますね。

―今後のビジョンを教えてください。

小田部:まずは、海外での事業展開。すでに中国、ベトナム、カンボジアに事業拠点を開設してオフショア開発に取り組んでいますが、ほかの国への進出も計画しています。そして、いつでもIPOができるように、会社の価値を高めておきたい。そのために、社員の意見を積極的に取り入れ、次々に新しい事業を生み出したいと考えています。実際、当社では学生インターンにもアプリの企画・開発を担当してもらい、3~4件が商品化の検討段階にあります。たとえ彼らが卒業後にほかの会社に就職しても、3年後には戻ってきたくなるような魅力ある会社にしたいですね。

※ゲーミフィケーション:ゲームが本来の目的ではないサービスにゲーム的要素を組み込んで、ユーザーのモチベーションやロイヤリティを高める取り組み。たとえば、Webサイトでアイテムの獲得、ユーザー同士でスコアを競うといった手法を取り入れて、アクセス数やコンバージョン率を上げる施策を示す。

小田部 崇弘(おたべ たかひろ)プロフィール

1978年、栃木県生まれ。日本大学在学時から起業に興味を持ち、学生ベンチャーが運営するインカレサークルでイベント運営や事業の立ち上げを経験する。2001年に大学卒業後、マンパワー・ジャパン株式会社(現:マンパワーグループ株式会社)に入社。企業と人材のマッチング業務に携わる。2004年、大学時代の仲間とともに株式会社ファランクスの事業立ち上げにメンバーとして参画。2009年、代表取締役社長兼CEOに就任する。

企業情報

設立 2003年9月
資本金 1,000万円
従業員数 90名(国内アルバイト、海外スタッフ含む)
事業内容 インターネットによる広告の企画・制作および広告代理事業、インターネットによる通信販売事業、Webアプリケーション開発事業、Webシステムインテグレーション事業
URL http://www.phalanx.co.jp/

その他のIT起業家の記事

※このサイトは取材先の企業から提供されているコンテンツを忠実に掲載しております。ユーザーは提供情報の真実性、合法性、安全性、適切性、有用性について弊社(イシン株式会社)は何ら保証しないことをご了承ください。自己の責任において就職、転職、投資、業務提携、受発注などを行ってください。くれぐれも慎重にご判断ください。

ベンチャー通信

ベンチャー通信
ベンチャー情報雑誌

「ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを取材」をコンセプトに編集している、2000年創刊のベンチャー情報雑誌です。

ベンチャー通信への掲載・取材希望の方

ベンチャー企業の採用力強化、自社の成長性・知名度アップのため、ベンチャー通信に貴社の取材記事を掲載してみませんか?

  • ベストベンチャー100
  • 注目の西日本ベンチャー100
  • 人財力100 人材採用と育成に力を入れている100社
  • 活躍しているエンジニアの職場を取材!Tech通信ONLINE
  • INOUZ Times

ベンチャー通信メールマガジン

ベンチャー通信注目の企業や、ビジネスニュースなどの情報をお知らせします。

ご登録はこちら

pagetop