INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

Pizza 4P’s CEO Yosuke Masuko

トップインタビュー 日本人がベトナムで出すイタリアンが人気

アジア発の自家製食材をリアルとWebのショップで提供

Pizza 4P’s CEO Yosuke Masuko

ベトナムのイタリアンレストラン「Pizza 4P's」。リアル店舗とWeb店舗の両方で自家製食材を提供、人気を集めている。CEOは日本人の益子氏。もとはベンチャーキャピタリストだった同氏に、転身の理由などを聞いた。

2020年までに東アジアでレストランを100店出す

―起業するまでの経緯を教えてください。

 以前は、サイバーエージェントが立ち上げたVC(ベンチャーキャピタル)に勤めていました。2008年にベトナムでの投資事業の責任者として赴任することになったんです。同国で5件の投資に携わりました。このことが、ベトナムで起業するきっかけになったんです。
 ひとことでいえば、国のもつ「勢い」を感じたこと。具体的には、投資先のベンチャー企業の若いベトナム人社長が、アグレッシブな経営をして、どんどん事業を拡大していく。その過程を目の当たりにし、「自分も挑戦しよう」と思い、起業したんです。

―どんな事業を展開しているのですか。

 ベトナムでレストランチェーン「Pizza 4P's」を展開しています。現在、ベトナムのホーチミン市とハノイ市を中心に出店しています。
 日本風とイタリアンの融合したレストランで、こだわりは「自分たちでつくったものを届ける」こと。ダナンの農場でつくった自家製のチーズや、職人の手づくりの薪で焚くオーブンを使ったナポリスタイルのピザなどを日本風にアレンジして提供しています。
 2011年にスタートして以来、「ホーチミンにあるナンバーワンレストラン」と評価され、foody.VNのクチコミ評価でもナンバーワンになりました。ニューヨークタイムズや、フォーブスといった国際的なメディアにも取り上げられたくらいです。
 また、リアル店舗と並行してオンライン上の食料品店を開設。オリジナル商品の通信販売も行っています。あつかっている商品はチーズなどの畜産物、農産物、海産物、ジャムやジュースなどの加工品、飲料、スパイス、穀物、さらにビューティーケア製品まで。すべて自社開発のものです。

―今後のビジョンを聞かせてください。

 ベトナムでは市場開放が進み、都市部は若年層の人口が多いことから活気があります。ほかのASEAN諸国と比較すると、ベトナムは消費意欲がおうせいな一方で、人件費が安い。つまり大きな利益をあげられるビジネスチャンスがあるのです。
 この巨大な成長の可能性を秘めたベトナムを足がかりに、2020年までに東アジアで100店のレストランチェーンをつくろうと考えています。それと並行してオンラインショップも積極的に展開。ネットの世界はボーダーレスなので、こちらはアジア以外も含めたグローバル規模で展開していきたいですね。
PROFILE プロフィール
Yosuke Masuko(ヨウスケ マスコ)プロフィール
1978年、東京都生まれ。法政大学在学中にオーストラリアで1年間のラグビー留学を経験。さらに英国・インドなどでの生活を経験。大学卒業後、商社を経て株式会社サイバーエージェント・ベンチャーズに入社。投資育成事業部べトナム代表として事業を立ち上げ、べトナムでの投資案件に携わる。2011年に同国でイタリアンレストラン「Pizza 4P's」を創業。
企業情報
設立 2015年9月(創業:2011年5月)
事業内容 レストラン経営、オンライン上の食料品店の運営
URL http://pizza4ps.com/
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