累計経営者579人に取材、掲載社数289ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを紹介

業界の起業家インタビュー

株式会社プラスワン 代表取締役 原野 朋弘

これまでのページでは、京都発のITベンチャー、プラスワンの取り組みについて紹介してきた。では、同社がメインにサポートを行っている京都エリアの中小・ベンチャー企業を取り巻く状況はどのようなものだろうか。このページでは、1941年の創立以来、京都エリアを中心に企業支援を行ってきた京都銀行の福岡氏を取材。京都の中小・ベンチャー企業の“いま”に迫った。

数多くの有力企業が生まれた「ベンチャーの都」

―京都における中小・ベンチャー企業の特徴を教えてください。

 まず前提として、昔から京都は「ベンチャーの都」と呼ばれるくらい、数多くのベンチャー企業がグローバル企業へと成長を遂げてきた、日本でも特異な地域です。大手企業からスピンアウトして、新しい会社が立ち上がることも珍しくありません。さらに京都大学をはじめ多くの大学が集積しているため、大学発のベンチャー企業や産学連携のベンチャー企業が生まれる、といった風土が醸成されてきました。

 中小企業はモノづくりを中心に、長い歴史をもつ伝統的なところが多いというのが特徴です。ちなみにですが、京都に本社を置く有力な大手企業が多く、講演や交流会を通じて創業経営者から直接学べる機会があるというのも京都ならではといえるでしょう。

―中小・ベンチャー企業を取り巻く近年の状況はどうなっていますか。

 リーマン・ショック直後は新たに起業する動きもピタッと止み、経営に苦心する中小企業も少なくありませんでしたが、数年前から再び企業活動が盛り上がっています。

 京都に限ったことではありませんが、国が創業補助金を出すなどスタートアップの支援が手厚くなったり、ピッチコンテストといったプレゼンテーションを行う機会も頻繁に設けられています。 また、大手企業が新しい事業を始める際、オープンイノベーションということで、外部にリソースを求める動きがみられます。「こんな技術を求めています」「こんなことができる会社を求めています」というように積極的に情報を発信し、中小・ベンチャー企業と共同で事業を行うといった気運が高まっているのです。

 以前はモノづくりが中心でしたが、最近ではWebやソーシャルメディア、ECサイトなどのITと既存事業をうまくかけあわせることで、若者や外国人など新たな顧客層にリーチしたり、クラウドファンディングといった新たな資金調達を行うケースも増えていますね。リソースがなくても、技術とアイデアしだいで勝負がしやすくなっているというのが以前と異なっているという印象です。

独自のネットワークで地元企業をトータルサポート

―そうしたなか、京都銀行は京都エリアの中小・ベンチャー企業にどのようなサポートを行っているのですか。

 たとえば、2000年からベンチャーファンド(投資事業有限責任組合)を立ち上げ、融資だけではなくベンチャーキャピタルとして出資によるサポートも実施。投資先は百数十社あり、約1割が上場を果たしていますね。

 また、『京銀活き活きベンチャー支援ネットワーク』という取り組みを行っていて(下図参照)、大学や専門機関などさまざまな外部機関と連携してコンサルティングや各種セミナー、ビジネスマッチングなどのサポートをトータルに行っています。

 とくにビジネスマッチングについては、関西エリアを中心とした170の支店ネットワークや、中国やタイなどアジアの駐在事務所を中心とした海外ネットワークを駆使して、幅広いニーズに対応しており、昨年度のビジネスマッチング商談件数は2882件に上っています。

 さらに、企業が集まっている中心部のほか、京都の北部、南部に対しても、農林漁業の6次産業化やクラウドファンディングによる町おこしにも取り組んでいますが、このような地域活性化の取り組みにおいても、ITによる支援が不可欠だと思っています。

ITの手法は多種多様最適な情報提供がカギ

―ITで中小・ベンチャー企業を支援する事業者に期待していることはなんでしょう。

 ひとくちにITによる中小・ベンチャー企業へのサポートといっても「ホームページを立ち上げる」「ECサイトをつくる」など、成果につなげるための施策はさまざま。しかもIT技術は、日進月歩で進化し続けています。プラスワンさんなどのIT事業者はそうした詳しい情報をおもちなので、それを必要とする企業と適切にマッチングすれば企業の経営が向上し、これがひいては地域経済の活性化、地方創生につながっていくと期待しています。

「もうすでに取り組んでいるけど成果が出ていない」というケースや、老舗企業のなかにはホームページすらつくっていないというケースなど、事業者さんのニーズは多岐にわたります。当行としても、そうした事業者さんに最適なマッチングを図るお手伝いを今後もしていきたいと考えています。

原野 朋弘(はらの ともひろ)プロフィール

1975年、京都府生まれ。1998年に京都産業大学を卒業し、一般企業に入社。会社員生活を送る。2010年に父親が経営していたフランチャイズビジネスを継承し、株式会社プラスワンを設立。2012年にYahoo!マーケティングソリューション正規代理店に認定。「京都次世代ものづくり産業雇用創出プロジェクト推進協議会」へ2014年から参画。京都発ITベンチャーとして、事業を通じて地元に貢献することや従業員の成長を大切にしている。

企業情報

設立 2010年3月
資本金 1,000万円
従業員数 20名(2016年7月現在)
事業内容 インターネットメディア事業/自社メディア運営事業/Webコンサルティング事業/企画・コンサルティング事業/SEO対策事業/ホームページ改善提案事業/リスティング広告運用事業/ダスキンフランチャイズ事業
URL http://www.plus1-one.co.jp/

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