累計経営者579人に取材、掲載社数311ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを紹介

IT業界の起業家インタビュー

株式会社SAKURUG 代表取締役 遠藤 洋之

IT「目線をもっと高く上げよう」笑顔でメンバーの成長をあと押しする

株式会社SAKURUG 代表取締役 遠藤 洋之

群雄割拠のアドテク業界で、弱冠31歳の社長が率いるSAKURUGが頭角をあらわしている。自社オリジナルのDSP※によるアドテク事業と、Q&Aサイト『ザ・インタビューズ』をはじめとするメディア事業を両輪に、業績を急速に伸ばしている。「どれだけ技術が発達しても、結局はヒトがすべて。メンバーが主役の会社にしたい」と語る代表の遠藤氏に、人材マネジメントの方法や今後のビジョンなどを聞いた。
※DSP:Demand Side Platformの略。広告主が広告枠の購入、配信、 オーディエンスターゲティングなどを一括して管理できるプラットフォーム

※下記はベンチャー通信58号(2014年12月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

ユーザーのコアな情報を収集し広告と連動できるのが強み

―事業内容を教えてください。

 スマートフォンをメインとしたアドテクノロジー事業と、Webメディア事業を展開しています。アドテク事業では、「S2」という当社独自のDSPを運営。強みは、自社でメディアをもっているので、そこから収集したデータと連動した広告配信ができることです。
 たとえば『ザ・インタビューズ』というQ&Aメディアがあります。登録者のプロフィールを見て関心をもったユーザーが、相手に聞きたいことを質問。答えてもいいと思えば、回答するサイトです。現在、ユーザー数は40万人ほど。あるユーザーが転職先として検討している会社があって、そこに勤務している人を見つけたら「どんなときに辞めたいと思いますか?」と質問したり。このメディアでなければ集められない、個人のかなりコアな情報を収集できるんです。
「S2」は、こうして収集したニッチなデータと連動した広告配信ができるので、より精度の高いターゲティングができます。

―遠藤さんは29歳で起業したそうですね。その経緯を聞かせてください。

 20歳ぐらいのころから、起業したいと思っていました。その修行のつもりで、2社でサラリーマンを経験したんです。そのなかで、自分の指導で部下が成長したのを実感したり、悩みを抱えている後輩をサポートして前向きになったと感じられたり、そんなときに強くやりがいを感じていました。
 もともとヒトが喜ぶのを見るのを好きな性格。「もっと多くの人が喜ぶのを見たい」。そう考えて、影響力の大きい起業家にいますぐなろうと。社内で出世していくのではスピードが遅いですから。

職場のムードが暗いときは社長自ら笑わせる

―人材マネジメントで大切にしていることはなんですか。

 メンバーに対してどなったりしないこと。「厳しい」のと「怒る」のは違うかなと。社長がメンバーをガミガミ怒ってる会社ってイヤじゃないですか。たとえばメンバーが「ミスをしました」と報告してきたら、「へー。じゃあ次がんばって!」で終わりです。
「職場の雰囲気がちょっと暗くなってきたな」「みんなちょっと疲れているな」と感じたら、自分で笑わせることも。メンバーの目線を上げさせながらです。たとえば200万円の受注をとってきたメンバーに、「そうか、よかったな。で、それ2000万円になんないの? 申込書の金額のところにゼロひとつ足せばいいんじゃない?」とか。みんな大笑い。それで元気が出るメンバーもいるし、さらに大きい受注をめざそうというムードになるんです。

―IT企業のなかには、もっとドライな人間関係を追求しているところも多いと思います。

 私たちは違いますね。アドテクやWebメディアというと、どうしても「Web上だけで完結する仕事をしている」というイメージをもたれがち。でも結局はお客さまの担当者とサービスを提供する担当者、ヒトとヒトとのリレーションシップが大事なんです。私たちはメンバーの人間的な成長をいちばん重要視しています。
 メンバーひとり一人の成長によって、お客さまからの信頼が高まってきています。リピート受注が増えているし、ひとつの案件でまかせてもらえる予算額も大きくなっています。

―ヒトの成長をいちばん重要視しているんですね。遠藤さんがそんな視点をもつに至ったきっかけはなんでしょう。

 高校時代の挫折です。全国2位のバスケ部に入ったんですが、レギュラーにはなれませんでした。でも、そのとき感じたのは、まわりの環境で自分の成長スピードが変わるということ。まわりは「日本代表の合宿が」とか、「オリンピック予選が」とかいっている。そのなかにいれば、イヤでも自分の目線が上がります。
 ヒトはつきあう相手しだいで目線が変わる。いまの自分の目線で「できない」「ムリだ」なんて判断しちゃいけない。そう痛感しました。なにかの壁にぶつかって、前へ進めずにいる人は多いですが、そういう人たちをサポートして目線を上げさせてあげたいんです。そうすれば、ぶつかっている壁なんて、じつはたいしたことがないことに気づき、前進することができる。

―今後のビジョンを聞かせてください。

 メディア事業をさらに拡大していきます。自分たちで運営することで、かなりノウハウを蓄積することができました。『ザ・インタビューズ』はM&Aで取得したのですが、今後は自分たちがスクラッチで立ち上げていきたいですね。

いま大事にしていることは5年後には大事じゃなくなる

―進路に悩む学生へメッセージをお願いします。

「いま自分が大事にしているモノのほとんどは、5年後には大事じゃなくなる」ということです。中学生のときに1000円なくしたら、必死になって探すでしょう。でも大学生くらいになれば「1000円なら、まあしょうがないか」と。いまの自分を守らず、いまの自分の目線で判断せず、つねに挑戦し続けて目線を上げ続ける。そうやって成長していってほしいですね。

遠藤 洋之(えんどう ひろゆき)プロフィール

1983年、千葉県生まれ。学生時代に教員免許取得。当時から起業を意識しており、その修行のためにベンチャー企業2社での勤務を経験。2社目の株式会社GOOYAでは営業として年間目標を半年で達成、部下20名のマネジメントに携わる。そしてGOOYAから出資も受けて、2012年にインターネット広告業の株式会社gooyaAd(現:株式会社SAKURUG)を設立、代表取締役に就任。最先端のアドテクノロジーを活用した広告事業と『ザ・インタビューズ』をはじめとするメディア事業を両輪に業界に新風を吹きこんでいる。

企業情報

設立 2012年10月
資本金 500万円
従業員数 9名 (2014年6月時点)
事業内容 インターネット広告代理店事業、Webサイト(スマートフォン・タブレット含む)の企画制作および広告を含めた コンサルティング、リクルーティングメディア事業、メディア事業
URL http://sakurug.co.jp/

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