累計経営者579人に取材、掲載社数311ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを紹介

販売・サービス業界の起業家インタビュー

株式会社スタンディングポイント 代表取締役社長 若森 寛

販売・サービスアパレルのリユース事業で循環型社会を実現したい

株式会社スタンディングポイント 代表取締役社長 若森 寛

世界的に資源の枯渇が叫ばれている昨今、リユース・リサイクル産業は注目のビジネス分野だ。そこで今回は、洋服・ブランド品の買取・販売事業などで成長中のベンチャーを紹介したい。関東・東海エリアを中心に11店舗を展開するスタンディングポイントだ。同社は都内に買取専門店を拡大し、今後はアジア進出も視野に入れている。代表の若森氏に、起業の経緯、求める人材像、今後のビジョンなどについて聞いた。

※下記はベンチャー通信43号(2011年3月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―まず御社の事業内容を教えてください。

若森:洋服・ブランド品などの買取・販売を行うリサイクルショップ「エコスタイル」を運営しています。その他にも、質屋さん向けのマニュアル情報配信サービス、開業支援コンサルティング、「電話王」という名称で携帯電話や電子辞書などの買取も行っています。

―若森さんの起業の経緯を聞かせてください。

若森:私はファッション系の専門学校を卒業後、地元の静岡でアパレル会社を立ち上げました。友人と一緒に洋服をつくり、セレクトショップに置いてもらったんです。しかし、財務の知識がなく、資金繰りが悪化。1年で事業をたたむことになりました。

―御社を設立する前に一度起業しているわけですね。

若森:ええ。その後、私は現在の親会社であるアイジーコンサルティングに入社しました。この会社は110年以上の歴史を持つ老舗企業。寺社や住宅などの木造建築を長期保存するために害虫駆除などを行い、メンテナンスをする会社です。その会社で、私は法人営業を担当しました。お客さまは工務店さんや大工さん。私なりに営業方法を工夫した結果、1年目で新規開拓営業のトップ賞を獲得することができたんです。これは大きな自信になりましたね。 そして翌年、社内で新規事業の話が持ちあがりました。新規事業の内容は、子供服のリサイクルショップの運営。私の好きなファッション分野だったこともあり、迷わず手を挙げました。「僕にやらせてください!」って。すると、入社2年目の私が抜擢されたんです。

―社内トップの営業成績が評価され、新規事業を任されたのですね。

若森:私もそう思っていました。でも後になって「若森が掃除当番でもないのに毎朝トイレ掃除を自発的にしていたから、事業を任せた」と社長に言われましたね。実は入社して間もない頃から、朝一番に出社してトイレ掃除をしていたんです。ある日社長がそれを見かけ、私を評価してくれたらしい。人が嫌がる仕事にも一生懸命取り組むヤツだと。

―新規事業は順調に成長したのですか。

若森:いえ。何もかも手探りだったので、非常に苦労しました。そもそも社員は自分ひとり。ですから、アルバイトの採用から始めなければいけなかったんです。店舗は浜松の郊外、120坪もの大型店。店舗運営のノウハウもなく、半年も赤字を続けてしまいました。心のどこかに「どうせ会社のお金だから」という意識があり、危機感が欠如していたのかもしれません。そして、ある日、社長からFAXが届いたんです。もし来月黒字にならなかったら、閉店セールをしろと。つまり、最後通告です。そこで初めて自分の甘さに気づき、絶対に黒字化させると決意しました。

―どうやって、そのピンチを乗り越えたのですか?

若森:スタッフと真剣に話し合い、必死に業務改善に取り組みました。まずは徹底的にムダを省き、運営コストを削減。スタッフには「必ず復職させる」と宣言し、休職までお願いしました。さらにお客さまにアンケートを取り、とにかくヒントを得ようとしました。そして、そのアンケートで大事なことがわかりました。それは、大人の洋服やブランド品のニーズが高かったこと。そこで、それらの品目を主力商品として揃え、売り場を全面改装。さらに当時は珍しかった子供たちの遊べるスペースを作り、すべり台やベンチを設置しました。その結果、お客さまがご家族で来店されるようになり、売上は急増。翌月には、晴れて黒字に転換しました。閉店のピンチを乗り越え、スタッフを復職させることもできました。その後、業績は着実に伸び、店舗数を拡大。2006年に分社化し、スタンディングポイントとして新たなスタートを切りました。

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