累計経営者579人に取材、掲載社数296ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを紹介

IT業界の起業家インタビュー

株式会社シンクスクエア 代表取締役 田中 健一

ITビジネス力も技術力も高 い人材を育て次世代のITを導いていく

株式会社シンクスクエア 代表取締役 田中 健一

競争が激しいシステム開発の分野で独自のスタイルを貫いているのがシンクスクエアだ。ひとりのエンジニアがシステム開発の上流から下流までの全プロセスを担当するのが特徴。顧客の課題解決に責任をもつことで高い支持を得ている。代表の田中氏は小学生のときすでにPCゲームを自作。コンピュータを熟知し、大手SIerからフリーランスを経て起業した実力派エンジニアだ。今回は同氏にビジネスモデルや人材育成法などについて聞いた。

※下記はベンチャー通信57号(2014年7月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―事業内容を教えてください。

田中:ITインフラを中心としたシステム開発を手がけています。競合他社と大きく違うのは、派遣をせず一括で受託開発を行っている点。提案から設計、開発までの全プロセスをひとりのエンジニアが担当します。提案を担当するということは、ビジネスのこともわかるエンジニアだということです。

―なぜ、そんなユニークなスタイルで開発しているのですか。

田中:お客さまが必要とするシステムの「あるべき姿」を提案・実現するために必要だからです。私はこれまでにエンジニアとして第一線で働いてきたなかで、多額の資金を投じてシステムを開発したにもかかわらず、「経営課題の解決」や「業務の変革」といった開発の目的が実現されないケースを数多く見てきました。お客さまへの最初の提案は営業が担当。受注後、開発をまとめるプロジェクトマネジャーは全体の技術を理解していない。そして設計・開発の工程ごとに違うエンジニアが分業して進め、お客さまが最終的に実現しようとしている目的に関係なく、担当する工程を完遂することだけを考えている。これでは目的が実現しないケースが多いのも当然です。そこで私たちは、一人ひとりのエンジニアにより高レベルの教育を実施。高いスキルを身につけさせ、お客さまへの提案からシステム設計・構築まで一貫して担当させることにしました。そうすることで、つねに「なんのために開発しているのか」を念頭において仕事に取り組むことができます。また、このスタイルを採用することで、エンジニアはシステム全体を俯瞰して見ることができる。それが社員自身の成長とモチベーション維持につながっています。結果、顧客に提供する品質が向上。これまで開発を手がけたほとんどのお客さまから継続して仕事を受注できています。

―田中さんはエンジニアとしてどんなキャリアを歩んできたのですか。

田中:起業する前はフリーランスのエンジニアとして、さまざまな会社の開発現場に携わりました。大学卒業後、大手のSIerに勤務していたこともあり、社会インフラ構築などの大型案件が多かったですね。エンジニアとしての腕を見こまれ、困難に直面した現場に呼ばれ、立て直したことがなんどもありました。もともと私は11歳でプログラミングをはじめ、夢中になりました。小学生でも画面のなかでできないことは一切ない。自己実現の道具としてコンピュータを原理から学びました。その後、インターネットも登場。SNS、クラウド、ビッグデータと可能性はどんどん広がる。その基盤を支えるおもしろさはいつまでも変わらないですね。

―起業の経緯を聞かせてください。

田中:フリーランスのエンジニアとして働くうちに、私がこれまで培ってきたスキルや、仕事に対する自分の"イズム"を次世代に伝承したいと思いました。それに、より多くの影響を顧客に与えたいと思ったことがきっかけです。起業8ヵ月後には私と創業メンバーの2名で6,000万円の売上を達成。「これならうまくいく」と確信しました。そこから優秀なメンバーがくわわり、イズムを伝える。そのたびに売上が伸びていきました。私の経営の基本は社員の可能性を信じて伸ばし、少数精鋭で大企業にまさる価値を提供することです。

―どんな人材を求めていますか。

田中:主体性をもって自己実現をめざし、夢に向かって日々の仕事に取り組んでいける人です。ルーチンワークではなく価値あるビジネスをThinkしたい人。「人からいわれたことをいわれたとおりにやるだけ」というスタイルではなく、主体的に情熱をもって取り組む。自立・自律して価値をつくり出す仕事に喜びを感じ、夢の実現につなげていく価値観をもっている人です。

―今後のビジョンを聞かせてください。

田中:IT業界の体質を打破するために、経営と技術の両方についてハイスキルなエンジニア集団を100名規模で形成します。そして自分たちの価値を高め続けて、あらゆる業界から支持される存在になりたい。その準備のひとつとして2014年10月に本社を移転。オフィスのスペースを約3倍にします。

―人材育成の取り組みを教えてください。

田中:社外研修でITスキルやビジネススキル、マネジメントなどを学んでもらうために、昨年1年間に社員ひとりあたり約80万円の費用をかけました。ある統計によれば、企業が2013年度に予定していた教育研修費は従業員ひとりあたり平均4万2,462円だったそうです。大手企業でもひとりあたり30万円以上投資している会社はほとんどありません。また、新しい技術を学ぶためなどの研修についても、個別に社員から要望があれば必要性を審査のうえ、金額にかかわらず参加費用を出します。成長できるチャンスと可能性がふんだんにある会社です。ともに次世代のITのあるべき姿を導いていきましょう。

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