累計経営者579人に取材、掲載社数296ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを紹介

人材・研修業界の起業家インタビュー

株式会社タイムリー 代表取締役 佐前 裕之

人材・研修「いま」を懸命にがんばれば「未来」は必ず豊かになる

株式会社タイムリー 代表取締役 佐前 裕之

ショッピングセンターや量販店などの店頭で行う、商品・サービスのセールスプロモーション。大手の広告代理店をのぞけば、会場の設置、スタッフの派遣、チラシ作成などの業務は細分化され、それぞれを専門業者が請け負うことが多い。その企画から運営までをオールインワンで行っているのがタイムリーだ。同社はその強みを活かして事業を拡大。今期の売上は昨年比180%を達成した。最近は、人材派遣や販売代理など事業領域を広げ、全国展開も視野に入れているという。代表の佐前氏に、起業のきっかけや今後のビジョンを聞いた。

※下記はベンチャー通信57号(2014年7月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―店頭プロモーション事業が好調で、今期の売上高が昨年比180%だそうですね。どのような点が売上アップにつながったのでしょう。

佐前:プロモーションの企画、運営までオールインワンで提供できることにくわえ、現場の「教育力」と「運営力」が評価されたからでしょうね。まずは、教育力。現場スタッフを指導する当社のメンバーは、もともと現場にいた人間ばかり。商品特性の違いはもちろんですが、売り場となる各店舗によっても販売ルールや取り決めは異なります。それを熟知しているため、情報をきめ細かく現場に伝える。だから、スムーズに成果が出るのです。

―運営力の詳細を教えてください。

佐前:現場で一番怖いのは、お客さまからのクレームです。当社はプロモーション前にリスクを徹底的に洗い出し、細部までスキームを構築したうえで業務に臨みます。それゆえ、不慮の事態にも迅速に対応できるのです。この2点はいわば、セールスプロモーションの基本。これらを愚直に積み重ねることで、クライアントの期待以上の成果をあげ、信頼を獲得してきたのです。さらに、近年はクライアントのさらなる要望に応え、新たな事業を展開しています。

―どのような事業ですか。

佐前:代理店事業です。ウォーターサーバーや海外製の空気清浄機、ウィルスソフト、クレジットカードの決済業務など、商品やサービスの販売代理を行っています。売上はまだまだですが、徐々にクライアント数を伸ばしていますね。

―起業のきっかけはなんだったのでしょう。

佐前:正直、勢いでしたね(笑)。じつは、前職の人材派遣会社を辞めるとき、医療会社への転職が決まってたんです。自分の力が、他業種でも通じるかを試したかったんですね。それで当時の先輩に退職後の進路を話したら、独立を勧められた。「これまでプロモーションの仕事を続けてたのに、もったいない」というわけです。当時はそれなりに売上をあげて、マネジメントもまかされていた。なので「いけるんじゃないか」と。それで知り合いの社長からオフィスの一角を借り、ひとりで事業を開始したんです。

―会社設立後は順調でしたか。

佐前:いいえ。最初の2ヵ月は売上ゼロ。そこで、いかに自分が甘かったかを思い知らされた。前職の仕事が好調だったのは、会社の看板に守られていたからだったんです。3ヵ月目になって、ようやく1件受注。スタッフがひとり、ふたりと増え、やがて安定した収入が見こめるプロジェクトを獲得できた。そこからスタッフも一気に増え、事業がうまく回るようになりました。やはり、スタッフがいてこそ社外の信用につながるしアプローチ先も増える。ひとりではなにもできないことを痛感するとともに、いかにチームが大切であるかを学びましたね。

―御社はどんな人材を求めていますか。

佐前:チャレンジ精神が旺盛な人ですね。当社はまだまだ成長中のベンチャー。新しいことにどんどん取り組んで、事業の可能性を探っていきたい。そのため、指示を待つよりも積極的にアイデアを出してもらいたいのです。収益性が見こめれば事業化しますし、実力が認められればプロジェクトをまかせます。年齢や社歴は関係ないし、新卒にもチャンスがある。たとえ挫折しても、忍耐強く成果を出そうという強い気持ちがあれば、きっと力を発揮できるでしょう。

―今後のビジョンを教えてください。

佐前:プロモーション事業を主軸としつつ、より事業の幅を広げていきたいと考えています。たとえば、代理店事業で扱う商材の強化。世の中にはまだまだ知られていない良い商材が眠っているはず。それをいち早く発掘して、広めていけたらおもしろいんじゃないかと。そして、全国展開を進めていきたいですね。2011年に大阪支店を、さらに今年の4月には鹿児島支店を設立。今後は、拠点拡大スピードを徐々に加速していく予定です。拠点数が増えれば、より多くの顧客ニーズに応えられるのはもちろん、地域の雇用創出や活性化につながるはず。そうすることで、微力ながらも日本全国を幸せにできればと考えています。

―最後に、若者へメッセージをお願いします。

佐前:「いま」という時間を大事にしてほしいですね。私は高校卒業後、大学に進学しませんでした。理由は、単純に勉強をサボったから。じつはいま、それをすごく後悔しているんです。「なぜあのとき、がんばれなかったのか」と。社名を「タイムリー」と名づけたのは、この反省があるんです。つまり、「未来」とは「いま」の積み重ね。豊かな未来は、いまをがんばることでしかつくれないんだと。いわば会社がここまで拡大できたのも、創業から一所懸命がんばり続けたから。これからも「いま」を大切に、成長していきたいですね。

佐前 裕之(さとう ひろゆき)プロフィール

1980年、千葉県生まれ。高校卒業後、シューズ店や大手携帯電話ショップで販売職を経験。2002年に人材派遣会社に入社し、店頭プロモーションの企画・運営を担当。大型量販店において、光回線の店頭プロモーションを行う販売員を管理、教育、育成する事務局を立ち上げ、売上高数千万円規模の事業に成長させる。2009年に株式会社タイムリーを設立し、代表取締役に就任。通信会社の店頭プロモーション事業のほか、人材派遣、代理店事業など幅広く事業を展開中。

企業情報

設立 2009年10月
資本金 1,000万円
売上高 8億5,000万円(2014年3月期)
従業員数 85名
事業内容 総合広告代理店
URL http://www.timely-group.jp/

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