累計経営者579人に取材、掲載社数311ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを紹介

ベンチャー通信編集部注目の起業家インタビュー

株式会社ビジョナリー 代表取締役社長  鷲尾 潤二

注目車を通じて一生涯のお付き合いをしたい

株式会社ビジョナリー 代表取締役社長  鷲尾 潤二

日本を代表する産業、自動車産業。市場規模10兆円にのぼるこの産業も、国内の新車販売台数が減少し、市場は縮小を続けている。そんな中、次々と新店舗を出店し、驚異の成長を続けている自動車販売会社がある。社長自ら経営学や営業ノウハウを直接伝授し、若手社員を育成しているビジョナリーだ。代表の鷲尾氏は21歳でジャガー正規ディーラーの店長に抜擢され、26歳で起業した業界の風雲児。鷲尾氏に、企業躍進の理由と若手人材の育成法を聞いた。

※下記はベンチャー通信45号(2011年12月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―まず御社の事業内容を教えてください。

鷲尾:高級輸入車の販売・整備、中古輸入車の流通業をしています。当社はメーカー資本の販売会社ではなく、独立系の正規ディーラーとして、ジャガー、ランドローバー、シトロエン、ロータス、フォード、アウディなどの海外ブランドを販売。中でもジャガーディーラーとしては過去に5年連続で「販売実績優秀賞」を受賞しています。

―もともと鷲尾さんは起業家を目指していたのですか?

鷲尾:昔はまったく考えていませんでした。私が社会に出たのは就職氷河期の時代。17歳で日産自動車の販売店に入社し、自動車販売のセールスを始めました。この時の上司に社会人としての基礎を徹底的に叩き込まれましたね。ビジネスマナー、自動車の知識、セールストーク、営業ノウハウ・・・。私にとっては、すべてが初めての経験。同年代のほとんどが学生生活を謳歌している中、何でも吸収しようと朝から晩まで必死に働きました。その後、縁あってフォードのディーラーに転職。扱う商品を学ぶだけでなく、セールスそのものを徹底的に学びました。基本を愚直に徹底した結果、19歳で全国数百名の中のトップセールスを獲得することができました。「代償のない報酬はない」と言いますが、まさにその通りでしたね。

―10代でトップセールスに輝いたのですね。

鷲尾:その販売成績が評価され、21歳でジャガーのディーラーの店長に抜擢されました。店長になっても、やるべきことの基本は同じです。調子に乗って勘違いしないよう、自らを戒めました。結果、私が任された店舗は3期連続で販売実績No.1を獲得したのです。そして26歳の時、起業のきっかけとなる出来事が起きました。埼玉県所沢市にある当時のジャガーの正規ディーラーが、販売不振で破綻したのです。そこで自分自身の力を試すため、独立を決めました。

―起業当初から事業は順調だったんですか?

鷲尾:最初の1年間は休んだ記憶がほとんどありません。所沢市の国道沿いのショールームでしたが、800万円の運転資金に対して毎月の固定費が600万円ほどかかるので、1ヵ月しかもちません。そこでみんなで知恵を絞り、お客さまに先払いしていただき、そのお金で車を仕入れて納入するという離れ業をやってのけました。現在は財務基盤も安定し、そんな無茶をする必要はありません。業績も伸び続け、人材育成に力を入れています。

―成熟マーケットである自動車業界において、御社は2004年の設立以来、右肩上がりの成長を続けています。成長の秘訣は何でしょうか?

鷲尾:若手社員の成長があげられます。当社は年々企業規模が拡大しているので、私が四六時中すべての店舗に張りついていることは物理的に不可能です。そこで、経営理念や企業経営のノウハウなどを7割ぐらいマスターできたと判断した若手にはチャンスを与え、店舗運営を任せるようにしています。  あとは「立場が人をつくる」といわれるように、失敗を恐れずに勇気をもって実践しながら、生きた経営を実地で学んでくれたらと思っています。ソニーでもホンダでも、創業期にはそうやって優秀な人材が育ったのです。当社は2011年を飛躍の年と位置づけ、3月に「ジャガー・ランドローバー宇都宮」、「フォード栃木」の2店舗を同時にオープンしました。10月には、アウディ正規ディーラーとして「アウディ西東京」をオープン。こうした積極経営に打って出られたのは、創業短期間でも金融機関などの信頼を得られる強固な財務基盤を築けたこと、さらに店舗を任せられる若手が育ってきたことにあります。

―具体的に、どのような人材が活躍しているのですか?

鷲尾:今年に店長代理に就任した24歳の青年がいます。彼は慶應大学生時代にインターンとして当社に来たのがきっかけで、2010年春の卒業と同時に入社。熱意や努力を評価し、店長代理に抜擢しました。  彼が勤める栃木の店舗は6人のスタッフで運営していますが、全員が入社1年目と2年目です。伸びようとする意欲のある者には喜んでステージを与える方針でやっています。

―そのほかに、人材育成の特徴はありますか?

鷲尾:会社の方向性や方針をすべてディスクローズしています。「新入社員だから知らなくていい」というような区別はいっさいありません。経営に関するすべての情報は、包み隠さず全社員に情報を開示しています。経営計画、財務内容、人事採用計画などを細かな数値レベルまで全社員が共有し、経営者意識を持つことで、一人ひとりの役割が明確になる。全体と細部を同時に共有することで、目標達成への意識が高まり、躍進の原動力になっています。

―新人として心がけるべきことは何ですか?

鷲尾:松下幸之助翁もいっておられたように、素直な人間は成長します。成長とは「自己否定を続けながら変化していくこと」です。変化を恐れる人は将来性に乏しい。また、出世する人間は怒られ上手な人が多いですね。怒られ上手というのは、素直な性格の人なのです。

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