累計経営者579人に取材、掲載社数291ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを紹介

業界の起業家インタビュー

“可能性を信じるチカラ”を信じる。 だから事業よりも人材を優先した

株式会社Wiz 代表取締役 山﨑 俊

3年前、12名でスタートした会社が、アルバイト含め500名超に。マーケティング・クリエイティブ・メディア運営・コンサルティングなど、手がける事業も多岐にわたる。その裏には「事業戦略ありきではなく、まず優秀な人材を採用し、その人にあった事業を展開していく」という代表の山﨑氏独自の経営術がある。「これからも“なにをやるか”よりも“だれとやるか”を大事にしていく」という同氏の人材採用・育成法に迫った。

※下記はベンチャー通信60号(2015年7月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

働きやすさ重視で女性に人気の職場に

―山﨑さんは3年前に起業した当時から、いまのWizの姿をイメージしていたんですか。

 いいえ。結果的に500名規模になったんです。逆に、起業したときに「3年後に従業員500名の会社にするぞ」と目標を立てて、そのための事業戦略を考えていたら、いまのような規模になれなかったと思います。「はじめに事業戦略を立案して、その事業にあう人材を採用していく」というベンチャー起業家が多いですが、Wizのやり方は違います。まず優秀な人材を採用して、その人材にあった事業を展開していく。“人材に事業をつけていく”スタイルです。「なにをやるか」よりも「だれとやるか」を大事にしてきました。これからもその方針をブラさずに貫いていくつもりです。

―はじめに事業戦略ありきだと、どんな問題が起きるのでしょう。

 ビジョンの共有ができない人が集まる可能性がありますね。その事業だけを担当しているうちは、よいパフォーマンスを発揮するでしょうが、会社の進む方向が変わったら、それを阻害する要因にもなりかねません。また、求人の間口が狭くなり、応募数が少ないので採用コストが高くなるリスクもあります。

 一方、Wizのビジョンは「いい会社をつくる」こと。社員たちにとって「いい会社」という意味です。

 このビジョン実現のために、がんばったぶんだけ評価されモチベーションが高まる評価の仕組みやベンチャー企業としては手厚い福利厚生制度などをもうけています。だから優秀な人材が集まってくる。

 たとえばWizは社員の男女比率が6対4で、同じ業種のベンチャー企業に比べ女性の割合が高い。求人への応募の段階から女性が多いからです。社員にとって働きやすい環境づくりを重要視していることが、魅力的にうつるのだと思います。

 優秀な多くの女性をひきつけることができるのも、「いい会社をつくる」をビジョンに掲げているからなんです。

スキルや知識よりも “陽のオーラ”をもて

―社員の満足度を最優先しているんですね。しかし、それではほかの満足度がおろそかになるリスクはありませんか。

 よい人材が集まることで“陽のオーラ”が蓄積されれば、自然とさまざまな満足度を高められます。もちろん、簡単なことではありませんが。

 Wizはマーケティング事業を主力として成長してきました。これは、他社の商品やサービスについての情報をエンドユーザーに届けて、その商品やサービスを使うかどうかを決めるサポートをするもの。一人ひとりのユーザーと密にかかわる仕事です。

 この仕事で成果を出し続けるには、商品・サービスの情報をていねいに伝えるおもてなしの心と、ユーザーが「使わない」という結論を出したとしてもめげない前向きな気持ちが必要です。そんなマインドをもっている人材であれば、ユーザーの満足度は必然的に高まります。

 その結果、商品・サービスを使ってくれるユーザーが増え、Wizに商品・サービスのマーケティングを委託した顧客企業の満足度も高くなるんです。

―「おもてなし」や「前向き」など、よいマインドをもっている人材を“優秀”と定義しているわけですね。

 はい。スキルや知識よりも「人間的な魅力がある」というのが大事です。だから人材採用でも「Wizカラーにあっているか」を最重要視しています。

 元気がよくて、明るくて、向上心がある人が多い会社なので、そのなかに入っていける人材ということです。みんな目線が高いなかで、自分だけ目線を下げるようではダメ。ファンが多くついているとか、“陽のオーラ”をもっている、もしくは「もちたい」と思っている人材を求めています。

―採用した人材の潜在能力がWizで花開いた具体例を教えてください。

 たとえば、アルバイトで入って1年で正社員になり、それから1年で部下60名のマネージャーになった社員がいます。

 最初は「おこづかいかせぎ」ぐらいのつもりで入社したんですが、優秀な上司の下で働いているうちに「あの人みたいになりたい」と。そんな意欲が出てきて、正社員昇格を希望したのです。

新卒入社2年目で年収543万円の例も

―新卒入社の事例はありますか。

 2013年の新卒入社では、2名がマネージャーに昇格し2年目の年収が543万円に。2014年に新卒入社した女性社員で月給97万円という例もあります。

 それから、営業職として入社して、クリエイティブ部門や人事部門に異動した社員が水を得た魚のように大活躍しているケース。異動先の仕事の経験はないんですが、独学で専門知識を身につけて、その分野のベテランをうならせる仕事をしています。

―今後、どんなビジョンを描いているのでしょう。

 Wizの強みである「営業力・企画力・クリエイティブ力」をより強固なものにしていく。それによってお客様・取引先様・社員からの信頼を高め、Wizのファンを増やしていきたいですね。

 さらに、社員ひとりあたり利益の向上を追求していきます。そのために、自社商品の開発と業種ごとの販売ソリューション事業を展開していき、社員が成長できるフィールドを次々と用意します。より“人にフォーカス”した会社づくりを目指していきます。

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