累計経営者579人に取材、掲載社数311ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを紹介

販売・サービス業界の起業家インタビュー

株式会社D’s company 代表取締役 荒井 健司

販売・サービス全メンバーが輝けるステージをつくり100年続く自慢の会社を目指す

株式会社D’s company 代表取締役 荒井 健司

個人を対象として、インターネット通信回線のダイレクトセールスをメインに手がけているD’s company。昨年の4月段階で約150件だった回線契約数を、ダイレクトセールスのみで約1,000件にまで伸ばし、急成長を遂げている。「メンバーが長くイキイキと働ける環境づくりが大事」と話す代表の荒井氏。しかし、創業した当初はまったく別の価値観をもっていたという。会社の強みや考え方を変えたきっかけ、理想とする会社のカタチなどを同氏に聞いた。

※下記はベンチャー通信61号(2015年10月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

アフターフォローを徹底し 顧客との関係を強化

―インターネット通信回線を販売する企業は多いです。そんななか、契約数を順調に増やしている要因はなんでしょう。

 契約の量より質を重視しているからです。営業会社の多くは受注を重視しがちですが、当社は受注した後のアフターフォローを徹底しているのです。

 受注後の支払い方法の決定など、事務スタッフがこまめにお客さまに対応。もしクレームがあれば、事務スタッフが「お客さまはこういうことを伝えたいんですよ」と営業メンバーに代弁したりもします。力関係でいうと、営業よりも事務のほうが強いくらい(笑)。事務の研修でも「会社よりもお客さまの味方になってください」と教育しています。こうした体制は、現在、事務を取りまとめている女性社員の「お客さまを大切にしたい」という想いのもと、構築されました。

 その結果、他社とくらべてお客さまからのキャンセルが圧倒的に少なく、大手通信キャリアから事務が表彰されたことも。また、ほかの代理店から新商材の提案がお客さまにあっても「D’scompanyさんに任せてあるから」といってもらえるほか、新たなお客さまを紹介していただける関係を築いています。

―ほかに取り組んでいることはありますか。

 社員はもちろん、パートナーである代理店4社のメンバーにも同じオフィスで働いてもらっています。

 自社だけで顧客開拓していくのは限界があるので、代理店の存在は必要不可欠。しかし、商材やお金だけのドライな関係だと、いつか縁が切れてしまう。私はそんな実例をよく見てきました。「同じ環境で一緒に汗を流すことで、長く深く付き合っていけるのでは」と現在の体制を選択。

 結果、社員と代理店メンバーが仲よくしつつも、お互いが刺激し合ってモチベーションアップにつながる好環境が生まれています。

予期しなかった分社化で初めて気づいた自分の過ち

―経営者として重視していることがあれば教えてください。

 社員とのコミュニケーションを大事にしていますね。たとえば当社では、仕事もプライベートもいい意味でごちゃごちゃです。休みの日はしょっちゅうメンバー同士で遊んでいますね。僕も積極的に参加しています。

 また、社員の周りの人も大事にするようにしています。その一環としての制度がバースデー休暇。家族だけでなく恋人の誕生日にも休むことができます。お祝いで外食をすれば、その費用は会社で負担します。社員が仕事をがんばれるのは、周りの人のおかげ。その感謝の意味も込めているのです。

 高いインセンティブで魅力を訴求しても、それではより高い給与を求めて社員は離れてしまいます。それより、「ずっとこの会社で働きたい」と思ってもらうための環境や制度をつくるようにしています。

―そうした取り組みは創業時から意識して行っていたんですか。

 じつはそうではありません。もともと体育会系の営業会社で働いていたこともあり、創業してしばらくは「売れない社員はいらない」くらいに思っていました。本当に最低な奴ですよね(笑)。アフターフォローに関しても、それほど重視していませんでした。

 でも、そのしっぺ返しがきたんです。2013年の4月、当社は分社化しているんです。当時13名いた会社がわかれ、僕には2名のメンバーしか残りませんでした。原因はいろいろあるんですが、すべての責任は経営者である僕にありました。そしてその後、残ったメンバーから「人が辞めていくのをみたくありません。売れないメンバーも大事にしてください」といわれて。最初はピンとこなかったんです。当時は自分の考えが絶対だと思っていましたから。でも、メンバーが去っていった事実もある。それで、自分の考えを見つめなおして、やり方を改めるようにしたんです。

 そうしてさまざまな改善を行った結果、離職率が下がり、社員が成長していく組織に変わりました。残ってくれたメンバーのおかげでいまの会社があるんです。あのとき、僕ひとりだったら再起できていなかったかもしれません。

失敗を恐れずどんどん挑戦してほしい

―どのような人材を求めているのでしょう。

 失敗を恐れない人ですね。誰でも失敗したくないでしょう。しかし、失敗することで人は成長します。僕自身も分社化という失敗を経験することで、以前より強い組織をつくることができたわけですから。あのとき失敗せず、そのまま突き進んでいたらと考えると…。そのほうがよっぽど恐ろしいですね。

 ムダな失敗はないので、どんどん新しいことに挑戦して失敗してほしいと思っています。

 また、学歴にはまったくこだわりません。中途はもちろん、来年から新卒採用を始める予定ですので、意欲のある学生に積極的に応募してほしいですね。

―今後のビジョンを教えてください。

 営業会社だけで終わらない組織をつくっていきます。得意な分野やかなえたい夢は人それぞれ。たとえ、営業で結果がでなくても、その人が輝けるステージはあるはず。それを用意していくのがこれからの目標です。

 そして、ゆくゆくは100年続く会社をつくっていきたい。これからも、社員が長くイキイキと働けるための環境づくりに取り組むことで、自分の子どもたちに自慢できるような歴史を刻んでいきたいですね。

荒井 健司(あらい けんじ)プロフィール

1984年、茨城県生まれ。2005年に家庭用電気ブレーカーを販売する会社に入社し、営業を担当。当時最年少で係長に昇進し、3年で営業所長に就任する。2008年に独立し、オール電化・太陽光発電を販売する会社を立ち上げる。2011年、通信ネットワークを販売する株式会社D’scompanyを新たに立ち上げ、代表取締役に就任。社員が長くイキイキと働ける環境づくりに取り組んでいる。

企業情報

設立 2011年12月
資本金 1,100万円(グループ全体)
売上高 2億5,000万円(2015年3月期)
従業員数 28名
事業内容 ブロードバンド事業、通信・ネットワーク事業、mobile事業、ウォーターサーバー事業
URL http://dscompany-hp.com/

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