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スマホ・ソーシャル業界の起業家インタビュー

スマホ・ソーシャルシェアリングエコノミーを活用して日本のライフサービスにイノベーションを!

シェアリングテクノロジー株式会社 代表取締役CEO 引字 圭祐

近年、注目を集めているシェアリングエコノミー。モノや人、リソースなどを空いている時に必要としている人に提供するサービスの総称で、欧米を中心に拡がっており、UberやAirbnbなどのメガベンチャーも誕生している。その要素をビジネスに取り入れ、「業者の非稼働時間」をシェアして事業を拡大しているのがシェアリングテクノロジーだ。いったいどのようなビジネスモデルなのか。代表の引字氏に、事業の詳細や目標などを聞いた。

※下記はベンチャー通信62号(2016年1月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

ユーザーとサービス提供者の双方にメリットのあるマッチング

―事業の詳細を教えてください。

 ライフサービス全般に関して、シェアリングエコノミーを活用したマッチングを行っています。具体的にはハウスクリーニングからiPhone修理まで、生活するなかで一度でもお願いする可能性があるサービス全般をライフサービスと位置づけ、そのライフサービスを依頼したいユーザーとサービス提供者とのマッチングを行っています。現在、200ジャンルのライフサービスに対応。サービス提供者は2000社以上あり、1日平均1000件以上のマッチングをしております。

 かりに、ユーザーから「1時間以内に、東京都港区でiPhone修理をしてほしい」という依頼があれば、当社が港区周辺のiPhone修理を行うサービス提供者に当社独自の「オレンジ」というシステムを使って、ユーザーの情報を一斉配信します。サービス提供者は近くにいたり、時間が空いている時など好きな時に「そのユーザーの対応をしたい」というボタンを押し、サービスの提供を行う仕組みです。

―シェアリングエコノミーならではの特徴はなんでしょう。

 サービス提供者である業者の非稼働時間を有効活用している点です。たとえば、自社に直接問い合わせが入った仕事をしていた業者に、その仕事をしていた近くの場所で当社からの仕事が入った場合、より効率的に多くの件数をこなすことができます。もともと空いていた時間を活用できるので、普段なら対応しないような低額な案件でもスピーディに引き受けてくれます。

「非稼働時間」を有効活用するというシェアリングエコノミーの特性を活かして、「業者の非稼働時間」を有効活用することで、ユーザーとサービス提供者ともに非常にメリットのあるマッチングを行っています。

データを蓄積・活用してさらに精度を高める

―ほかに特徴はありますか。

 独自システム「オレンジ」に蓄積したデータを活用して、マッチング精度を高めています。たとえば単純に庭の剪定といっても、木の大きさや種類、求める作業ごとにも得意とする業者は異なります。当社は、サービス提供者のさまざまなデータを市区町村単位まで細分化して、データをオレンジ内にストックしています。当社のシェアリングエコノミーはこれらのデータが複雑に絡みあい、優先的に対応できるサービス提供者の条件を一定のルールで絞り込んでいます。そのため、ユーザーのニーズにより合致したサービス提供者を見つけることが可能です。

 このデータは日々蓄積されており、当社の大きな資産となっています。実際にデータがストックされた後、サービスの提供率が5倍以上に伸びたジャンルもあります。

―事業を始めたきっかけはなんですか。

 最初はライフサービスに関するWebメディアを構築して集客をしているだけでした。そこで、HPもつくらず広告もしていない地場の業者が、じつはサービスの質も高く安価で対応できるケースが多々ありました。また、広告を出していないためか、効率的に仕事が埋まっていない状況もあり、「地場の優良業者の非稼働時間をシェアしてユーザーとマッチングができれば、業者とユーザーの2つのニーズに対応できるのではないか」と考えたのです。

 収益があがらない非稼働時間に対応することで、業者は普段より低額でサービス提供できるという話も出ていましたし、多くの業者をネットワークすることで、1社で多くの社員を抱え、非稼働時間を嫌って効率的な事業運営をしている会社よりスピーディにサービスを提供できる自信がありました。それならユーザーも間違いなく喜んでもらえるという確信があり、現在のサービスをスタートしたのです。

国内市場でトップを目指し海外展開も視野に

―今後の目標を教えてください。

 ライフサービスを求めている顧客のポイントは、「いつ来ることができるか」という時間と「いくらかかるか」という価格の2点につきます。まずはこの2点に関して、国内市場で一番を取ることです。ただ、現段階でもスピーディにサービスを提供するという点では、他社に負けていないと考えています。当社が現在まで構築してきたこのネットワークと仕組みを使えば、この目標達成は比較的難しくないと考えています。そうすれば、当社はライフサービス全般で大半のユーザーニーズに応えられる会社になります。

 そこがある程度明確に見えれば、まずは比較的市場規模の大きいものを1ジャンル、海外展開していきたいです。あとは店舗型サービスの非稼働時間の活用。また、会社で時間をもてあましている事務員さんの非稼働時間の活用など、ライフサービス以外の分野でも事業展開していきたいと考えています。

 これからも展開するサービスや市場に合わせたシェアリングエコノミーのカタチを追求していきたいですね。

引字 圭祐(ひきじ けいすけ)プロフィール

1985年、愛知県生まれ。大学在学中にアロマ製品を輸入しネットショップを運営したことをきっかけに、2006年にシェアリングテクノロジー株式会社を立ち上げ、代表取締役に就任する。現在はシェアリングエコノミーを活用して、サービス提供者とサービスを依頼したいユーザーとのマッチングを行っている。

企業情報

設立 2006年11月
資本金 2億749万円(資本金及び資本準備金)
従業員数 93名
事業内容 ライフサービスシェアリングエコノミー事業
URL http://www.sharing-tech.jp/

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