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コンサルティング業界の起業家インタビュー

コンサルティング多彩なIPO支援が企業躍進の次なる扉を開く

株式会社レックスアドバイザーズ 代表取締役 岡村 康男

IPOがブームになり、その支援に参入する企業が激増。なかには経営者にとりいろうと厳しい指摘をしない企業もある。そこで、IPO件数が激減した時代に「IPOの灯を消すな」と集まった専門家たちで構成する「チームIPO」の主要メンバーである、レックスアドバイザーズ代表の岡村氏、弁護士の杉山氏、アカウンティング・アシスト代表の茂田井氏、公認会計士・税理士の重見氏の4名に、真に企業のためになる支援とはなにかを聞いた。

※下記はベンチャー通信63号(2016年4月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

「IPOの灯を消すな」業種の壁を越えて集合

―それぞれIPOをどのように支援しているのか教えてください。

岡村 IPOに欠かせないCFOをはじめとする管理部門のプロフェッショナル人材を紹介しています。

 私たちは人材を紹介することをゴールと考えていません。紹介はスタートで、その人材が企業を成長させてはじめてゴールなのです。その意味で「紹介した人材がリードして企業がIPOを果たした」というのは、私たちの仕事がお客さまの役に立ったということが非常にわかりやすい。

 IPO支援は私たちの事業目的のなかで大きな位置を占めています。

茂田井 会計や税務、内部管理体制整備などのコンサルティングに携わっています。

「IPO支援に携わりたい」という想いが非常に強いのは私も岡村さんと同じ。大学を出て、大手監査法人に就職。はじめて携わった案件がある上場準備中の企業の監査だったんです。

 社会人になりたての若造が、会社の改善するべき点について意見をいう。すると「よく指摘してくれた」と感謝してもらえた。顧客相手に耳の痛いことをいって、感謝される仕事なんてそうは見つからない。この体験が基になって、IPO支援の会社を立ち上げたのです。

杉山 札幌を本拠に、法務に関するアドバイスを中心に支援しています。

 また、独立取締役や社外監査役として複数の企業に関与。札証アンビシャスに昨年上場したエコノスと東証一部にステップアップした北の達人コーポレーションの社外取締役でした。

 また、リーガルアドバイザーを務めた複数の企業が上場にいたっています。

重見 福岡に軸足を置いていて、監査法人業務を兼任しています。監査法人の視点を中心にアドバイザリーを行うほか、監査法人経験をベースに企業内部のIPOコンサルティングも行っています。

 これまで監査法人として関与した7社、アドバイザリーとして1社、社外監査役として1社が上場を達成しました。

―人材紹介、会計・税務、法務、監査と専門領域が異なるわけですね。なぜ「チームIPO」という組織を立ち上げたのでしょう。

茂田井 きっかけは2000年ごろ、私が大手監査法人の企業公開部門にいたときにさかのぼります。ある企業のIPO支援をしていたとき、主幹事証券会社の担当者が同世代で、とても話があったんです。

杉山 その証券会社の担当者とは、別の企業のIPO支援で私が一緒に仕事をしました。そんなところから、同じぐらいの世代でIPOの実務に携わる人間の輪がつくられ、所属している組織の垣根を越えて集まろう、と。勉強会を立ち上げたんです。

重見 その勉強会に岡村さんを誘ったのは私です。

岡村 ええ、2009年でしたね。当時はリーマン・ショックの影響でIPO件数が激減。IPO支援なんてもうからない氷河期に突入していました。

 そんなときに、「IPOの灯を消してはいけない」という情熱をもった人たちが集まっていることに感動したのをおぼえています。

欲しいときに人材はいない。早くから準備に着手せよ

―チームで支援するメリットはなんですか。

茂田井 スピーディーに準備できることです。IPO準備のプロセスでは、会計士や税理士、弁護士、証券会社など、さまざまな分野のエキスパートがかかわり、それぞれの基準で「これはOK。これはNG」と判断を下していきます。そのとき、あまりにも杓子定規に判断してしまうと、全体最適が損なわれ、落とし所を見つけるために関係者の調整に時間とコストがかかってしまうんです。

 その点、お互いに気心がしれていて、それぞれ専門領域で確固としたポジションを築いているエキスパートたちがチームとして支援すれば、探りあいをする必要はなく、すぐに全体的にバランスの良い結論を出せます。

重見 チームの公式メンバーではありませんが、証券会社や取引所の方々との人脈も豊富にある。そのため、審査における最新動向をはじめ生きた情報をすぐにキャッチアップできる強みもありますね。

―IPOへのプロセスで、企業側が抱えがちな課題を教えてください。

茂田井 人材の面でいえば「欲しいときに適切な人材がいない」ことです。たとえば常勤監査役。上場直前期の期初には必ず入れなくてはいけないのですが、なかなか適切な人材がいないのが実情です。

 管理部門に長く勤めてリタイアした人材などが候補者になるケースが多いのですが、ITベンチャーの若い経営陣とそりがあわなくて上場準備に支障をきたすこともあります。

 人材計画に着手するのは早ければ早いほうがいいでしょう。

岡村 ただし、すぐに人材を採用するのがいいかは、企業が位置するステージによります。コンサルティングが必要なステージ、非常勤の人材を入れるのが必要なステージ、そして常勤の管理部門のエキスパートが必要なステージがあるからです。

 私たちのところに「CFOを入れたいので紹介してほしい」という依頼があったとき、「まず会計事務所に相談してはどうでしょう」とアドバイスすることもあります。自社のステージを把握したうえで、IPOに向けての人材計画を作成するべきです。

耳に痛いことでも直言してくれる専門家を選ぼう

―では、自社にあう管理部門人材や外部コンサルタントを見つけるにはどうすればいいのでしょう。

杉山 管理部門を任せる人材には、IPOに関する経験があれば望ましいですが、なくても柔軟に対処できる人がいいでしょう。IPOをめぐる状況は変化していきますから。

岡村 その通りです。実績豊富な外部コンサルタントと二人三脚でIPO実務を進めるのであれば、必ずしも経験は必要ない。自社の企業風土や経営者との相性がいいことを最重要視して選ぶべきです。

 私たちの人材紹介サービスでも、候補者を徹底的にスクリーニングして、企業風土や経営者とあう人材だけを厳選して紹介しています。

茂田井 外部コンサルタントについては、親のような立場で、耳に痛いことでも経営者に直言してくれる人を選ぶべきです。

 仕事欲しさに「あれもこれもOK」というコンサルティング会社も出てきているようですが、あとで泣きを見ることになりかねません。

重見 その意味でも、レックスアドバイザーズさんには人材供給のための「港」としての役割を担ってほしいですね。

■レックスアドバイザーズ 代表取締役 岡村 康男(おかむら やすお)
1960年生まれ。1984年に青山学院大学法学部を卒業。大手食品メーカー、外資系保険会社を経て、2002年に株式会社レックスアドバイザーズを設立、代表取締役に就任。若手公認会計士・税理士資格者へのキャリア相談をライフワークにしている。

■赤れんが法律事務所 代表/弁護士 杉山 央(すぎやま ひさし)
1980年、北海道生まれ。北海道大学では商法を専攻したが、23歳で司法試験に合格したため弁護士になることを決意。大阪・東京で経験を積んだ末に帰郷し、2009年に弁護士法人赤れんが法律事務所を立ち上げる。会社法や金融商品取引法の関連業務のほか、コンプライアンス関係書類の整備、各種契約書の作成など、ビジネスをより有利に進めるためのサポートを幅広く手がけている。

■重見会計事務所 代表/公認会計士・税理士 重見 亘彦(しげみ のぶひこ)
1970年、福岡県生まれ。1993年に青山学院大学経営学部を卒業後、監査法人トーマツ(現:有限責任監査法人トーマツ)へ入所。2010年に独立し、重見会計事務所開設 。2013年に税理士法人重見会計設立、代表社員就任。また、九州大学大学院非常勤講師、株式会社ミズホメディー社外監査役も務める。

■アカウンティング・アシスト 代表取締役/公認会計士・税理士 茂田井 純一(もたい じゅんいち)
1974年、千葉県生まれ。一橋大学卒業後、朝日監査法人(現:有限責任あずさ監査法人)に入所し、企業公開部でIPO業務に携わる。その後、中堅税理士法人を経て、2008年に株式会社アカウンティング・アシストを設立、代表取締役に就任。IPO支援コンサルティングや会計・内部管理体制・税務などの分野を中心に、IPO後も見すえてベンチャー企業をバックアップしている。また、株式会社スタートトゥデイや株式会社Voyage Group、株式会社ビジョンなどの非常勤監査役も務める。

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