累計経営者579人に取材、掲載社数282ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを紹介

飲食・食品業界の起業家インタビュー

飲食・食品世界進出と上場を果たし仲間をもっと幸せにする

株式会社ギフト 代表取締役 田川 翔

同じ志をもつ仲間たちと一緒に世界に進出する―。こんな成長ストーリーを疾走する外食ベンチャーがいる。横浜発祥の「家系ラーメン」を展開するギフトだ。幼少時から「ラーメンで起業し、社長になる」ことを夢見てきた同社代表の田川氏。「実現できたのは、仲間たちがいてくれたから」と語る同氏と、副社長で右腕的存在の笹島氏に、急成長の理由や今後の戦略などを聞いた。

※下記はベンチャー通信63号(2016年4月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

3年以内の上場を目指す

―事業内容を教えてください。

田川 「町田商店」などの屋号で家系ラーメン店の直営やプロデュースなどを展開しています。神奈川県や東京都心部などで展開している直営は2016年1月時点で30店舗、プロデュース先は330店舗を数えます。

―どんなプロデュースをしているのですか。

笹島 他社のパートナー企業に当社の自社工場で製造した麺・スープなどの食材のOEM供給、開業支援などです。立地調査・店舗デザイン・従業員研修・開店後フォローなどのコンサルティングも行っています。

田川 当社は2008年に私の個人事業として創業し、現在のグループ年商は約70億円。成功体験を積み重ねたぶん、失敗もたくさん経験してきました。プロデュースを通じて、当社が蓄積してきた繁盛店をつくるノウハウをすべて提供しているんです。

笹島 プロデュース先はハワイなどの海外にも広がっています。今春には当社初の海外直営店がシンガポールに出店。今年の3月8日には、ニューヨークのRamen Labで家系ラーメンの市場調査のため期間限定オープンをしました。今後、海外進出もどんどん進めていきたいですね。

田川 私がギフトグループ全体の戦略を担当し、副社長の笹島がプロデュース部門や海外進出の責任者を務めています。3年以内の上場も計画しています。グループ年商100億円の達成、海外進出の成功、そして株式上場が当社の当面の目標です。

仲間が不可能を突破するチカラ

―創業から10年もたたないのに、急成長していますね。その理由を教えてください。

田川 仲間が成長してくれたからです。横浜の有名店で7年間の修業時代を過ごし、独立したのですが最初は苦労の連続。給料を支払うため親に借金したことさえありました。折れそうになる心を支えてくれたのはスタッフたちの「大丈夫、一緒にがんばりましょう」という言葉。そんな1号店が軌道に乗ってきたのは創業から2年後でした。その頃に修業時代から「この人と一緒に仕事をしたい」と感じていた笹島が参加。仲間になってくれたことが大きな転機でしたね。

笹島 私は田川の修業先の先輩で、本店の店長に就任したときは、その会社に入社したばかりの田川を指導する立場でした。

田川 笹島からは多くのことを学びました。とくに「すごい」と思ったのは、つねに「会社がもっとよくなるためにはどうすればいいのか」「成長するためには何をすればよいのか」という思考をし、行動している姿でした。

笹島 自分も、なにごとにも謙虚で、素直な心でどん欲に学ぶ田川の姿勢に「モノが違うな」と感じていました。その後、田川が独立するときに「ビジネスパートナーになってほしい」と誘われたのですが、私には独立願望が一切なかったので、応援するだけでした。

田川 独立後に笹島が参加してくれるきっかけになったのは、2店舗目を出店する際の苦労でした。物件探しが難航し、ようやく貸してくれそうな大家さんがいたのですが「店舗でスープをつくらないなら契約してもいい」という条件を突きつけられたんです。

―実現不可能な条件に聞こえます。

田川 私もスープは店舗でつくるものと思っていました。しかし、条件を満たすためには別の場所でスープをつくり、店舗に運んでくる以外にありません。そこで、当社のスープを同じレシピでつくってくれる業者を探しました。業者はすぐに見つかりましたが、今度は「1~2店舗では受けられない。10店舗以上でなければ契約できない」と言われたんです。

 でも、すぐに自社でそんなに多店舗展開するのはムリ。そこで思い出したのが笹島だったんです。「顔の広い笹島に相談すれば道が開けるかもしれない」と直感しました。

笹島 当時、私はラーメン店を退職し、完全歩合の保険会社に転職していました。田川から相談を受けて、「町田商店」のスープを同業他社と共有するビジネスモデルを考え、複数の知り合いを紹介しました。

田川 すぐに10店舗のパートナーが承諾してくれ、2号店の出店が可能になりました。すると、当社のレシピのスープを共有してくれたパートナーの店舗も繁盛店となり、評判を聞きつけた同業他社などから「うちも共有したい」との申し出をたくさんもらったんです。

 本格的にOEM供給を開始するためには笹島の力がどうしても必要。そこで、新会社を設立して役員として迎え入れることで保険会社を退職してもらいました。それまでの1年間、笹島は無給で手伝ってくれました。笹島 このときのビジネスモデルが現在のプロデュース事業の原型です。その後、「スープだけではなく麺やタレ、ギョーザなどの食材も供給してほしい」「オリジナルスープをつくってほしい」といったように引き合いが広がり、現在に至っています。

田川 「町田商店」をFC化してほしいとの声も強くありましたが、ラーメン店は同じ屋号で多店舗展開するのはむしろマイナス。屋号は自由に決めてもらう方が伸びます。そこで、加盟金・保証金はゼロにし、ロイヤリティではなく、スープや麺などを自社供給することで利益を頂くスキームにしました。

―ビジネスモデルが急成長の要因ですか。

田川 確かに当社のビジネスモデルは業界に革新をもたらすものです。しかし、本当の成長要因はビジネスモデルじゃありません。仲間が成長してくれたからなんです。

 人はいくらでも成長できる、変われると思います。仲間が成長する姿に接して、なんども鳥肌が立つような経験をしました。たとえば「頼りないな」と感じていたメンバーでも、店長になって活躍の場を得ると、すごく頼りがいのある人間に成長してくれる。だから、もっと仲間に活躍の場を与えたい。当社が世界進出や上場に向かって走り出しているのは、仲間にもっと幸せになってほしいから。そのために大きな活躍の場を用意したいんです。

「シアワセを自分から」の想い

―今後の目標を聞かせてください。

笹島 世界進出を成功させることです。いま、ラーメンは新しい日本食として海外で高い人気を誇っています。ニューヨーク、ロサンゼルス、ハワイ、そしてパリなどにラーメン店が出店し、行列ができています。当社は後発ですが、だれもチャレンジしていない領域に挑戦します。海外ではラーメンは日本食にカテゴライズされていて、高級な食べ物としてあつかわれています。しかし、当社は価格の現地化も進め、普通の人たちが日常的に食べるものにしたい。一部の富裕層が食べるものではなく、ラーメンを世界中で大衆が食べるものにしたいんです。中国・アジアはもちろん、北米、ヨーロッパ、オーストラリアなど、世界中にラーメンの魅力を伝えたいですね。

田川 当社の理念は「シアワセを自分から」。自分だけよくなることはありません。自らがかかわる人を幸せにすることで、自分も幸せになれます。そんな価値観を共有できる仲間と成長していくことが私の目標。当社は本気で「世界にラーメン革命を起こす」と考えています。この志と情熱に共鳴してくれる仲間が増えれば、夢は絶対に実現するはずです。

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