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IT業界の起業家インタビュー

IT強い情報システム部門をつくるコンサルティング“IT コーチ”

ハイブリィド株式会社 代表取締役 CEO 中山 大輔

“炎上中”のシステムの現場にあらわれ、トラブルを解決する─。ITコンサルタントは企業にとって頼もしい助っ人だ。しかし、助っ人が去ると再び“炎上”するケースが多い。「そんな現状を変えよう」と、豊富な実績をもつITコンサルタントが立ち上がった。ハイブリィド代表の中山氏だ。企業の情報システム部門の人材を、助っ人が不要なレベルに育てる「ITコーチ」を提供する。同氏に求める人材像や今後のビジョンを聞いた。

※下記はベンチャー通信63号(2016年4月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

IT利活用に課題を抱える人材不足の中堅・中小を救う

―事業内容を教えてください。

 中堅・中小企業の情報システム部門を対象とするITコンサルティングです。

 おもな顧客ターゲットを中堅・中小企業にした理由は、情報システム部門の人材不足が深刻な層だからです。

 数年前まで導入に多額のコストがかかっていた業務システムが、テクノロジーの進歩によって、低いイニシャルコストで導入できる時代になった。資金が潤沢にない中堅・中小企業にとっては選択肢が広がっているといえます。しかし、IT利活用のノウハウをもった人材が社内にいないため、導入が進まない。

 私たちは、そうした企業へITの専門家を派遣し、情報システム部門による課題解決やIT利活用の推進を支援しています。

―IT支援サービスは競合が多いと思います。そのなかでの強みはなんですか。

 業務支援にとどまらず、人材育成に力を入れていることです。顧客企業の情報システム部門の担当者の能力をひきあげる「ITコーチ」を提供しています。

 たとえば、3名の要員が必要なプロジェクトがあったとしましょう。ほかのITコンサルティング企業なら3名の体制を提案する。しかしそれでは、予算が潤沢ではない中堅・中小企業にとってはフィーの面で折りあわない。また、プロジェクトを完遂した後、顧客企業にノウハウが残りにくいので、情報システム部門が一向に強くならない。

 これに対して私たちは、人員の提案は1名だけにとどめ、「残りの2名は御社から出してください」と。派遣されたITの専門家が顧客企業側の2名をコーチしながら、一緒に汗をかき、プロジェクトを遂行する。

 その結果、顧客企業の情報システム部門にノウハウが移植されることで、人材の育成につながる。ITコンサルタントの活用も、本当に必要で適切な範囲にしぼることができ、顧客企業のコスト低減にも貢献できます。

周辺領域の事業を立ち上げ成長速度を加速させていく

―中山さん自身、豊富な実績をもつITコンサルタントだそうですね。なぜそんなサービスを提供する会社を立ち上げたのですか。

 コンサルタント時代の経験がもとになっています。携わったプロジェクトの多くで、問題を解決するために、本来は支援先企業の社員がやるべき業務でも自分が巻きとっていたんです。でも、私たちが去ると、その企業の社員のスキルは上がっていないから、また問題が起き、コンサルタントを呼ぶことに。

 その繰り返しという現実に疑問を感じていたとき、ある顧客から、「結局ノウハウはコンサルタントにしか蓄積しないんだね」といわれ、ショックを受けたんです。

 そこで、あるプロジェクトで私自身は一歩引いて、顧客企業の情報システム部門でリーダーを務めていた30代の男性にアドバイスする立場でかかわってみたんです。すると、当初は「これやってください」と私に依頼してきたのが、「これはどうやればいいんですか」とたずねてくるように。「自分がやる」という前提で動くように変わったんです。

 彼はいまでもその企業の情報システム部門のコアメンバーとして活躍している。こうした体験から、「これこそ、真に求められているITコンサルティングだ」と確信し、起業に踏み切ったのです。

―今後のビジョンを教えてください。

「ITコーチ」の実績を積み重ねて、「IT人材育成ならハイブリィド」というブランドを着実に確立していきます。また、教育研修サービスなど周辺領域事業の立ち上げも視野に入れ、成長を加速させていきます。

―そのビジョンを実現するために、どのような人材を求めていますか。

 人材を育成する「ITコーチ」という働き方に共感できる人です。高度なITの知識やノウハウを駆使して業務支援するだけでなく、顧客の担当者によりそい、伴走しながら人を育てていくことに興味をもてる人に来てほしいですね。

東証一部企業が出資。万全の体制での船出に成功

―ベンチャー企業の立ち上げに関心がある読者にメッセージをお願いします。

 創業2年めの当社なら、会社立ち上げの瞬間を体験できます。一生にいちどあるかないかの機会であり、必ずやりがいを感じられるはずです。

 創業間もないベンチャーでは“食っていく”ために、理念にあわない仕事でも請け負うケースがあります。でも、私たちにはその心配はありません。昨年、東証一部上場のウィルグループと大手独立系ファームのスカイライトコンサルティングが私たちの理念に共感し、出資してくれました。だから、「ITコーチ」というあり方に共感して入ってくれたのに、まったく違う仕事をやることはありません。ぜひ、一緒に会社をつくっていきましょう。

中山 大輔(なかやま だいすけ)プロフィール

1976年、岡山県生まれ。2002年に山口大学大学院理工学研究科修了後、大手SIerに入社し、金融機関向けシステムなどのSEとしてキャリアを積む。2005年、スカイライトコンサルティング株式会社に入社。コンサルタントとして、大規模なシステム導入のマネジメントや全社業務改革といったプロジェクトに携わる。2015年3月、顧客のIT人材育成を主眼とするIT支援サービスをめざし、ハイブリィド株式会社を設立。代表取締役CEOに就任した。

企業情報

設立 2015年3月
資本金 2,000万円(資本準備金含む)
従業員数 5名
事業内容 情報システム部門のマネジャー支援・育成、IT診断サービス、IT利活用の検討推進、データ分析・活用
URL http://hiblead.co.jp/

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