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不動産業界の起業家インタビュー

株式会社ベルテックス 代表取締役 梶尾 祐司

不動産会社をどうつくるか。それは社員が 決めることだ

株式会社ベルテックス 代表取締役 梶尾 祐司

19歳でマンションの販売職に就き、24歳で独立して総合不動産事業を展開する会社を立ち上げたベルテックス代表の梶尾氏。5期目となる2015年11月期は社員20名で売上高57億円を達成し、3年後の上場を目指している。今年度は組織強化および上場へのテスト時期と位置づけられており、メンバー増員は最大の経営テーマだ。さらなる成長へのロードマップを同氏に聞いた。

※下記はベンチャー通信63号(2016年4月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

入社1年目の社員も成長を支える大きな戦力

―事業内容を教えてください。

 アセットコンサルティング事業(投資用不動産の販売)、レジデンシャル事業(居住用不動産の販売)、不動産賃貸および管理、リノベーション事業、開発事業(物件開発)です。取引先は企業と個人の両方。なかでもアセットコンサルティング事業は当社の核をなし、資産運用に興味のあるお客さまに、投資用不動産の購入を提案する営業です。お客さまのライフプランをヒアリングしたうえで、新築・中古を問わず、豊富な物件情報をもとに、一人ひとりのニーズに合った物件探しから購入後の運用までをサポートします。

 当社が扱う物件は1K、1LDKといった単身者用が中心ですから、景気の影響は大きくありません。お客さまの60%以上がリピーターであるというのも強みです。20~30代の高所得のサラリーマンが対象で、複数軒購入するケースが多いのが特徴です。

―起業の経緯を教えてください。

 19歳のときから居住用マンションの販売会社に勤務。その仕事を通じて、「投資用不動産に将来性がある」と確信しました。「リスクのある挑戦は20代の若いうちにすべき」と思い、その会社を退職して、24歳でベルテックスを立ち上げました。

 前職の同僚や上司らが参画して4人でスタート。事業が軌道に乗るまでは人間関係でイヤな思いをしたこともあります。でも、苦境から救ってくれたのも人でした。そんなこともあり、しばらくは規模の拡大よりも、信頼できる人と仕事をすることを最優先していこうと。いまでも、「人は大事だ」という想いに変わりはありませんね。

―2010年の起業で1期目の売上高が9億円、2期目が24億円、その後も順調に業績を伸ばし5期目は57億円です。成長の要因はなんでしょう。

 社員個々人の成長が業績拡大を後押ししています。当社の営業スタイルは「物件推し」ではなく「人推し」。「どうせ買うなら、あなたから買いたい」と思ってもらえる営業担当者になるように指導しています。

―社員の成長をうながすのに、どんな工夫をしていますか。

 社員教育の基本は現場主義。仕事のスキルはOJTで身につけてもらいます。入社後の座学研修を経て、しばらくは先輩社員が同行してお客さまを訪問します。ここで先輩社員の行動を見て学んでもらうわけです。お客さまから見れば名刺交換した相手は、プロのコンサルタントです。現場に数多く出れば、新人であっても相談をもちかけられるはず。ニーズをつかむには、お客さまと話すのがいちばん。コミュニケーション能力も養うことができます。挫折だってするでしょうが、そのときは先輩社員がフォローします。

 当社ではあくまでも、社員の自律性を重視。上司はサポートするコーチ役として、新人を指導します。昨年に新卒入社した社員もその方法で指導。いまでは大きな戦力になっています。

「残業は非効率的」という社風

―ほかにも社員の自律性が発揮された例はありますか。

 夜の8時には帰宅する風土が根づいていることです。社員の残業時間は平均月20時間以下ですね。自律性重視ですから、社員が自ら残業するのを禁じているわけではありません。しかしサッカーの試合時間が90分であるように、私は仕事も時間内に終わらせるべきものだと考えています。確かに、長時間働けば、たくさん稼げるでしょうが、非効率的ですし、眠そうな顔をしてお客さまに会うのは失礼。さらに過労で社員が病気にでもなったら、大きな損失です。社員自らがムダな残業をしなくてもよい仕事の仕方を考え、実行しています。

―今後のビジョンを聞かせてください。

 今期(2016年11月期)は上場に向けたテスト時期と位置づけています。売上高70億円が達成できれば、来期は100億円が見えてくる。その先に2019年の上場が視野に入ってきます。

 それにはまず、優秀な人材に来てもらわなければなりません。社員はいまの倍の人数が必要です。入社してほしいのは、成長意欲が高く、向上心のある人、「自分の人生を変えたい」という人です。新卒説明会で「入社してもいずれ起業したいのですが」と発言した学生がいました。個性的なので即採用決定です。

 会社とは自分がやりたいことをやるところであり、それに対してみんなが協力するところです。まだまだ小さい会社ですが、社員が自分の友だちを勧誘したくなる会社にしたいです。仲間づくりは若いうちだからできること。この会社で豊富な人脈をもつ、金持ちならぬ「人持ち」になってほしいですね。

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