累計経営者579人に取材、掲載社数273ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを紹介

IT業界の起業家インタビュー

IT起業時の「 やりたかったこと」を実現するM&A というひとつの選択肢

株式会社アウトソーシングテクノロジー 代表取締役社長 茂手木 雅樹

飛躍的に会社を伸ばしたいが、リソース(資金・人材)が足りない─。そんな悩みをもつベンチャー企業の経営者に、「上場企業のグループにジョインして実現すればいい」と、アウトソーシングテクノロジー代表の茂手木氏は説く。2016年12月期売上高1300億円を見込むアウトソーシンググループで技術系事業を担う同氏に、経営者の理想を実現するひとつの手段としてのM&A戦略について聞いた。

※下記はベンチャー通信64号(2016年6月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

新たな事業やメニューで業界No.1を目指す

―国内を代表する大手メーカーやIT企業などの顧客へ技術のワンストップソリューションを提供し、業績を伸ばし続けています。一見、M&Aを活用した成長戦略を描く必要性はないように思いますが、積極的に推進しています。なぜでしょう。

 おもに2つあります。ひとつは、新しい事業領域にチャレンジするためにリソースや実績を短期間のうちに獲得するため。実際、ここ数年のうちに、自動車・電機・電子・半導体・ソフトウェア・建設・医薬など、さまざまな事業に進出してきました。多くの業種に横展開できるITという事業の特性を活かし、より多くの顧客ニーズをひろい、こたえるための戦略です。

―もうひとつの理由はなんですか。

 トップ企業に成長すれば、顧客からは上流工程からユーザーサポートにいたるまでの全工程をワンストップでまかせてもらえるようになるでしょう。多くのアウトソーシング企業を使うより、顧客にとってはコストを下げられます。

 当社にとっても、「より上流工程に携わりたい」というエンジニアのキャリアパスを提供できる。多くの人にメリットをもたらすので、業界No.1にこだわり、実現する必要があるのです。

事業成長の壁を越えるためのリソースを手に入れられる

―アウトソーシンググループに参加する企業の側には、どんなメリットがあるのか教えてください。

 業績を飛躍的に伸ばすために、私たちアウトソーシンググループがもつさまざまなリソースを活用できることです。

 いわば、私たちをプラットフォームとして活用できます。

 たとえば「若手人材が不足しているが採用力が低い」「海外展開したいがノウハウがない」「ITを導入して業務効率化をはかりたいが投資資金が足りない」。多くの企業の前に、さまざまな成長の壁が立ちふさがっています。それに対して、私たちは上場企業グループとしての信用力や、グループ合計で3万名を超える人材力、今期売上高1300億円超を見込む資金力といったリソースを提供できます。それにより、課題を一緒に解決することができるのです。

―事業成長の壁を越えるきっかけをつかめるわけですね。

 ええ。「これをやれば飛躍できるとわかっている。でも、リソースが足りないので、できない」という状況に悩んでいる経営者は多数存在すると思います。そのとき「上場企業のグループに参画して、そのグループのリソースを徹底的に活用する」ことが有力な経営手段になりえます。

 私自身がそうでした。ITベンチャーを起業し、6年間で年商20億円にまで成長させました。でも、さらなる成長のためには資金、人材、時間、社会的信用が足りない。そこでアウトソーシンググループへ参画したのです。

資金調達法はIPOだけではない上場会社への株式売却もある

―「M&Aを実施したが、2つの企業がうまく融合せず期待した成果がなかった」という話をよく聞きます。それを避けるために、どんな手を打っていますか。

 私自身が率先して新たにグループに参加した企業のメンバーとコミュニケーションをとっています。最初の3ヵ月間はとくに新参企業のオフィスにいる時間のほうが多いくらい。そのうえで、グループにジョインして最初の成功体験を早く得られるようにアシストしていきます。

―さらなる成長を目指しているが、リソースの不足に悩んでいるベンチャー企業の経営者にメッセージをお願いします。

 日本ではまだM&Aという手段をネガティブにみる傾向があります。起業した会社をIPOさせるまで導くのがゴールだと。でも、そこにたどりつくまでに時間がかかってしまうケースが多い。それでは起業したときに掲げた目標の実現はだいぶ先になります。

 当グループに参画するとき、経営者は私たちに持ち株を売却する。それは、いわば創業者利益の前払いであり、IPOを目指すよりも早く、自ら掲げた目標を実現し、資金調達ができるのです。当グループをプラットフォームとして、そのリソースを自由に使ってほしい。いままで不可能だったことが「できる」とわかったとき、社員のモチベーションがどれほど高まるか、考えてみてください。

 そんな想いをもったメンバーが集まっているから、いま、私たちは負ける要素が見つからないのです。

その他のIT起業家の記事

※このサイトは取材先の企業から提供されているコンテンツを忠実に掲載しております。ユーザーは提供情報の真実性、合法性、安全性、適切性、有用性について弊社(イシン株式会社)は何ら保証しないことをご了承ください。自己の責任において就職、転職、投資、業務提携、受発注などを行ってください。くれぐれも慎重にご判断ください。

ベンチャー通信メールマガジン

ベンチャー通信注目の企業や、ビジネスニュースなどの情報をお知らせします。

ご登録はこちら
  • ベストベンチャー100
  • 注目の西日本ベンチャー100
  • 人財力100 人材採用と育成に力を入れている100社
  • 活躍しているエンジニアの職場を取材!Tech通信ONLINE
  • INOUZ Times

ベンチャー通信

ベンチャー通信
ベンチャー情報雑誌

「ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを取材」をコンセプトに編集している、2000年創刊のベンチャー情報雑誌です。

ベンチャー通信への掲載・取材希望の方

ベンチャー企業の採用力強化、自社の成長性・知名度アップのため、ベンチャー通信に貴社の取材記事を掲載してみませんか?

pagetop