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飲食・食品業界の起業家インタビュー

飲食・食品ノンボトル型のウォーターサーバーを生活インフラとして浸透させたい

キスリー株式会社 代表取締役社長 西村 太郎

2015年11月より、ノンボトル型ウォーターサーバー『CoolQoo』のレンタル・メンテナンス事業をスタートさせたキスリー。従来のウォーターサーバーとは一線を画すサービスを提供することで、右肩上がりで普及台数を伸ばしているという。数年以内にIPOも視野に入れているという同社。代表の西村氏に、ビジネスモデルの強みや今後のビジョンなどを聞いた。

※下記はベンチャー通信66号(2017年1月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

交換時の手間を削減しつつ「飲み放題定額制」を実現

―従来のボトル型ウォーターサーバーとの違いを教えてください。

 ボトル型は天然水を除いた場合、水道水を(※)RO(逆浸透)膜ろ過したピュアウォーター(純水)を提供しているところがほとんど。その点では一緒です。大きな違いは、工場ではなく自宅でろ過を行う点。当社の『CoolQoo』には、海外の先進ろ過装置を搭載。ノンボトル型であるこの装置を水道管に直結することにより、給水の必要もなく手軽にピュアウォーターを提供できるのです。

※RO(逆浸透)膜ろ過 : 水だけを通し、それ以外の不純物をほぼ透過しない特殊な膜を使用したろ過方法。海水や汚水などはもちろん、さまざまな溶解物質を除去し、ほぼ純水をつくることができる。

―ノンボトル型にすることで、どのようなメリットがありますか。

 まず、ボトルを交換する必要がありません。そして、ボトル自体がないため保管スペースも取りません。とくに卓上タイプの装置の場合、ボトル型のおよそ半分ほどの大きさで済みます。また、新しいボトルを注文したり、配送業者から受け取る一連の手間から解放されるのです。

 さらに工場でつくられるピュアウォーターと比較して、水の“鮮度”も違います。『CoolQoo』のピュアウォーターは配送の工程を経ませんので、そのぶん新鮮な状態を保てるのです。

 そしてなにより、飲み放題という点。これまでは従量課金制が一般的でしたが、新鮮なピュアウォーターを、料金を気にせず好きなだけ利用できるのです。これは本当に革命的だといえるでしょう。

―レンタル開始から約1年が経過しましたが、業績はいかがでしょう

 契約数は右肩上がりに伸びています。現在までにレンタル契約は1200件、販売を含めると3000件を超えました。現在は法人より個人が多いですが、そのうち約90%はボトル型からの切り替え。既存ユーザーのほうが、当社の商品価値をわかっていただけるんですよ。現時点での解約率が1%以下という数字からも、お客さまの高い満足度がわかります。

「便利なものを世に広めたい」それがビジネスの原点

―このビジネスをスタートしたきっかけはなんだったのですか。

 自分で使ってみて、とても便利だったからです。私はもともとボトル型のユーザーだったのですが、やはりボトル交換などに煩わしさを感じていました。そんなときにノンボトル型の存在を知り、「いいな」と。それで、「こんな便利なものは世に広めないと」という想いで『CoolQoo』の販売をスタートしたのです。

 また、市場も非常に魅力的でした。日本国内で同種のウォーターサーバーを扱っている会社はまだまだ少数。私自身、IT分野でマーケティングのノウハウを積んできましたので、それを活かしてより普及を進めていきたいと考えたのです。

上場企業との共同開発で 新たな付加価値を提供

―今後のビジョンを教えてください。

 2020年までに売上高20億円を達成し、IPOを果たすのが当面の目標。現在、日本国内で約370万台のウォーターサーバーが導入されていますが、そのほとんどがボトル型。全体シェアの1%以下にあたる約3万台を販売できれば目標数値に届く。それに向けた営業戦略をすでにスタートさせています。

 ビジネスとしては完全な(※)ストック型。ただし先行投資が必要な事業ですので、資金調達が当面の課題。それさえ解消できれば、“先行者利益”という観点からも、爆発的な成長が実現できるはずです。

 また差別化のため、上場企業のブロードバンドタワーと共同で『CoolQoo』の(※)IoT化を図っています。IoT通信基盤を内蔵し、クラウドサーバーと連係しながらウォーターサーバーの品質管理とあわせて各種サービス端末として開発を進めています。今後導入を予定しており、単なるウォーターサーバー以上の付加価値を提供していこうと考えています。

 私が大切にしている価値観は、「水は命の必需品」。だからこそ『CoolQoo』が、生活インフラの一部、あるいは生活家電のひとつとしてとらえられる社会をつくっていきたいですね。

※ストック型のビジネスモデル : 「 売って終わり」ではなく、引き続きサービスを提供することで、継続して売上が得られるビジネスモデルのこと

※IoT : Internet of Thingsの略。情報・通信機器に限らず、家電など世の中のさまざまなものに通信機能をもたせ、遠隔制御を行わせること

西村 太郎(にしむら たろう)プロフィール

1979年、東京都生まれ。大学を3ヵ月で中退。その後は金融業、不動産業、飲食業などさまざまな業種や職種を経験する。2008年にSEO対策をおもな事業とする会社を立ち上げるも、SEOビジネスに限界を感じ、同事業を売却。2013年にキスリー株式会社の代表取締役社長に就任する。

企業情報

設立 2013年5月
資本金 1億3,421万5,000円
従業員数 6名
事業内容 ノンボトル型ウォーターサーバーのレンタル、販売およびメンテナンス業など
URL https://coolqoo.com/

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