累計経営者579人に取材、掲載社数300ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを紹介

ベンチャー通信編集部注目の起業家インタビュー

株式会社mammaciao 代表取締役 三原 淳

注目最先端の大型コインランドリーで働く女性の活躍を支援したい

株式会社mammaciao 代表取締役 三原 淳

※下記はベンチャー通信66号(2017年1月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

事業コンセプトは働く主婦の家事負担の軽減

―多数のコインランドリーチェーンがあるなか、マンマチャオの利用者数が伸びている理由はなんでしょう。

 当社が提供するコインランドリーのターゲットは、ほかのチェーンのような独身者ではなく、働く主婦。この事業コンセプトが、他社とは一線を画しています。

 働く主婦にとって、「家事の時間を短縮したい」というのは切実な願い。ところが料理は毎日のことで省略は難しく、掃除も長い間、放置するわけにはいかない。でも、洗濯なら週末にまとめてできる。とはいえ家庭用の洗濯機の容量の主流は5~6㎏。たとえば4人家族だったらなんども洗濯機を回さなければならない。しかも、洗濯したところで、4人ぶんの洗濯ものをいっぺんに干せるスペースなどないでしょう。

 そこで当社は大型洗濯脱水機や大型ガス乾燥機を用意。たとえば容量36㎏の洗濯脱水機と乾燥機であれば、4人家族の1週間分の洗濯・脱水・乾燥が1時間ちょっとで完了します。また、ガスでふんわりと乾燥させるので、アイロンがけが不要。この点も主婦に「手間が省ける」と好評です。いちど使ってみてその便利さに気づき、家庭に洗濯機があるにもかかわらず、当社のコインランドリーでまとめ洗いをする主婦の方が増えています。

投資ビジネスとしてコインランドリー経営に注目

―利用者が多くても、運営コストが心配です。

 非常にローコストです。それもあって、いま、投資ビジネスとしてのコインランドリー経営が注目されています。内装、給排水などの工事にかかる初期投資こそ必要ですが、運営に人件費がほとんどかからないからです。

 一般的に運営にかかる経費は水道光熱費や家賃くらい。ただし店舗の清潔さは集客の生命線。ですから、フランチャイズ店には時給1000円で掃除のパートさんを1日1時間派遣。これにくわえて機器のメンテナンス料も含めた月々のサポート費用(3万8000円~4万4000円程度)が発生します。仮に家賃10万円、水道光熱費12万円、月の売上が60万円でしたら、約30万円はオーナーの収益になります。

―マンマチャオへのロイヤルティは発生しないのですか。

 ロイヤルティは不要です。当社の収益モデルは、「プレチャオ会員」と呼ばれる、コインランドリーオーナーになりたい方から預かる情報料がベースです。当社は全国からコインランドリー経営に適した不動産情報が入る仕組みを構築しているので、オーナー希望者にはその情報が世の中に出回る前に伝え、出店を検討してもらいます。

 なぜこのような仕組みなのかといえば、コインランドリー経営にとって立地条件はとても重要だからです。オフィスでしたら駅前は一等地でしょうが、コインランドリーにとってはファミリー層が集まる住宅地が一等地。人が集まるスーパーなどの近くで、クルマを停めやすく、生活道路に沿って、通りからお店が見える場所がベストです。このような場所の情報をいち早くキャッチできるのが当社の強みです。

―ほかにどんなサービスがありますか。

 つねに小銭を用意している利用者だけとも限らないので、EdyやWAON、Suicaなど電子マネーでの支払いが可能です。また、「使い方がわからない」「お釣りが戻らない」などなど、さまざまな問い合わせやクレームはコインランドリー経営につきもの。私自身がその対応に追われ、夜も寝られない大変な思いをした経験から、当社では24時間のコールセンターで対応し、利用者への素早い応答とオーナーの負担減を図りました。

いい笑顔の人たちと会社を成長させていきたい

―今後のビジョンを教えてください。

 コインランドリー業界でナンバーワンになって、2019年にIPOを果たしたいですね。そのためには社内体制を整えるとともに、人員増強が急務。当社の社員はまだ14名。全員、僕が面接して「笑顔がいい」と採用したメンバーです。

 笑顔の重要性は、僕が新卒で入った製薬会社の上司に教えてもらいました。営業先で話を聞いてもらえない僕に、上司は「しかめっ面じゃ誰も話を聞いてくれない。うちの営業は全員笑顔が素敵でしょう。だからうちは売れているんだよ」と。その製薬会社は退職してしまったんですが、ウツ状態で悶々としていたときに「心も身体も健康じゃないと、仕事にとって良い判断はできない」と痛感したんです。そのとき、上司の言葉を思い出し、「健康であるためにも、笑顔を絶やさないようにしよう」と決めました。するとさまざまなことが好転し、病がどこかにいってしまった。そんなことがあったので、笑顔は大切なのです。

 いい笑顔の人たちと一緒に、会社を成長させたいですね。当社は事業多角化も構想しているので、いまなら社長になるチャンスだってありますよ。

はじめに下のグラフをみてほしい。クリーニング店とコインランドリーの店舗数の推移だ。クリーニング店が減少傾向にあり、コインランドリーは漸増している。とくにその傾向が顕著だったのは2005年だ。2003年からの変化を追うと、クリーニング店が8%減少する一方で、コインランドリー店は8%増加している。

 2005年は「クール・ビズ」がうたわれた初年度で、全世代的に服装がカジュアル化。ユニクロなどを筆頭に、ファッションメーカーはクリーニング店に出さずとも家庭で洗える衣類の販売に注力した。また、1997年に専業主婦世帯を上回った共働き家庭の世帯数は引き続き増加。いまや共働き世帯数は専業主婦世帯数の2倍に迫る勢いだ(2013年時点で※専業主婦世帯687万世帯、共働き世帯1114万世帯)。

 こうして女性の就業率が上がり、家事全般にかけられる時間が減少したために、家事代行サービスが注目されるようになった。また、これまでクリーニング店に出していた布団やじゅうたん、カーテンなどを自宅やコインランドリーで洗うようになった。世帯収入の伸びが鈍化している昨今、普通サイズの掛布団の洗濯に4000~5000円もかけたくないからだろう。自宅で布団を洗い、乾燥にはコインランドリーを使うという主婦も多いと聞く。今日のコインランドリー市場拡大の背景には、女性の就業率向上と、停滞する経済状況があるとみてとれる。

※厚生労働省調べ

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