累計経営者579人に取材、掲載社数291ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを紹介

IT業界の起業家インタビュー

IT記憶に残るコンテンツを仲間とともにつくっていきたい

株式会社ピットカンパニー 代表取締役 影山 公一

技術力の高さと「プラスα」のサービスで、ゲーム業界の注目を集めるピットカンパニー。クライアントである大手ゲームメーカーからの信頼が厚く、順調に取引が増えてきたことが売上高の好調につながっている。だが同社代表の影山氏は、「受託業務だけで会社を拡大するつもりはない。5年後のオリジナルコンテンツ制作を視野に入れている」と語る。その戦略を聞いた。

※下記はベンチャー通信66号(2017年1月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

大手ゲームメーカーの信頼を得る高い技術と「プラスα」のサービス

―事業内容を教えてください。

 家庭用据置型ゲーム機や携帯ゲーム機向け、ゲームソフトの企画・開発がメイン業務です。オンラインゲームやスマートフォンアプリの企画・開発業務も増えています。それらはすべて、大手メーカーからの受託業務です。 最近の受託業務では、バンダイナムコエンターテインメント様の『テイルズ オブ ベルセリア(以下、ベルセリア)』にて、背景・キャラクター・カットシーンをお手伝いさせていただきました。ユーザーからの評価も高いとのことで当社としてもうれしく思います。

―『ベルセリア』の制作ではどういう点に注力しましたか。

 当社として最初の仕事であり、そしてテイルズシリーズは歴史が長く、ファンも多い作品ですので、全身全霊で取り組みました。

 ゲーム開発の場合、絵(グラフィック)とプログラミングと企画、サウンドの4要素で、その各々のバランスが全体の出来につながります。当社が担当するのはおもに絵の部分。しかし、担当した部分だけがよくてもダメです。自分たちの担当外のところでも「なにかできないか」と注視しています。

 また、単にオーダーされたものを機械的につくるだけではいけない。クライアント様に向けて「プラスα」のサービスが提供できないか、日々考えるようにしています。ゲームユーザーの目はどんどん肥えてきています。だから、些細なことでもこだわりをもって表現しようとしています。

―そういう点が大手メーカーに評価されているのですね。

 ええ。当社には、キャラクター、背景、エフェクト(環境効果)、アニメーションなどそれぞれ得意なスタッフがそろっています。その技術力が評価いただけているのだと思います。

 同時に、我々のモットーでもある「プラスα」の提供が少しずつでも届いていれば良いと思います。

 ゲームメーカー様は、つねに複数のプロジェクトを進行されています。あるプロジェクトが成功すれば、その評判はクライアント様のほかのチームにも伝わる。やはり、実績の積み重ねが信頼されて取引することが多いですね。

第2フェーズを見据えたオリジナルゲームづくりへ

―ピットカンパニーをこれからどういう方向へ発展させていきたいですか。

 まず、会社として地盤を固めていき、案件を受注するときに、できるだけ丸ごとお受けできる体制にしていきたいです。だからといってむやみに人数を増やすことは考えていません。個々のスキルを上げ、あせらず実績を積み重ねていこうと考えています。

 僕がいちばん避けたいのは「工場化」なんです。現在のビジネスを成長させるには、どんどんプロジェクトを受注し、スタッフをできるだけ多く雇い会社を拡大させていくことがシンプルです。ある程度は工数ビジネスなので、プロジェクトにかける人数と工期を掛け合わせれば、工数が弾き出される。そこから収入もコストも計算できます。しかし、これだと「単なる工場」になりかねない。「請け負った案件をこなすだけ」という状況にはしたくないですね。量よりも質にこだわり「プラスα」のサービスの提供を目指したいです。

 そして同時に、オリジナルコンテンツの開発にチャレンジしたい。いまから5年後くらいには開発のメドを立てていたいですね。いまはひとつひとつの仕事を積み重ね、社名を広く知ってもらうことが大切でしょう。今後5年間、そのようにバランスよく成長することで、会社としては第2フェーズに入っていくのだと思います。

―そのためには、どういう人に来てほしいですか。

 チャレンジする心と好奇心をもっている人です。当社の受注は増えており、スタッフが足りません。クライアント様のオーダーは、当社スタッフの得意分野にピンポイントで合致するとは限りませんので、専門外のこともできるユーティリティ(万能・有用)性が大切です。そのためにも「これしかできない」という人よりも、「あれもやりたい、これもやりたい」というタイプを必要としています。

ゲームで多くの人に幸せと驚きを与えたい

―今後のビジョンを聞かせてください。

 ゲームで多くの人に幸せと驚きを与えられる企業であり続けたいです。

 また、2016年はVR(バーチャル・リアリティ)元年といわれ、日々新しい可能性が出てきています。幸い僕たちが得意とするCGの技術はゲームだけに限らず、いろいろなところに転用できます。すでに医療の現場では活用されていますが、もっと活発化するかもしれない。ですから、その時代に合ったコンテンツづくりに取り組み、人々の記憶に残るコンテンツをつくれればうれしいです。それから、ここで働く仲間に幸福を還元していきたいですね。それは金銭的にも職場環境としても、トータルな意味でです。当社立ち上げのときは、物置みたいなオフィスからのスタート。そこからみんなでがんばってきました。だから彼らには本当に感謝しているんです。

影山 公一(かげやま きみかづ)プロフィール

1981年、静岡県生まれ。CG専門学校在学中からCGプロダクションでインターンとして働く。2001年後半よりゲーム会社でCGデザイナーとして、ゲーム開発に携わる。2010年、株式会社イマジカデジタルスケープに入社。2015年4月、株式会社テクノブースターの創業者に知遇を得てチームピット事業部を新設。2015年5月、同社代表取締役に就任。2016年9月、株式会社ピットカンパニーに商号変更し、現在に至る。

企業情報

設立 2015年4月
資本金 800万円(2016年4月1日現在)
従業員数 14名(2016年11月現在)
事業内容 家庭用据置型ゲーム機、携帯ゲーム機向けゲーム、オンラインゲーム、スマートフォンアプリの企画・開発。2D・3DのCG制作業務
URL http://www.pittcompany.com/

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