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IT業界の起業家インタビュー

ITきみも「真のプロフェッショナル」をめざしてみないか

デジタルソリューション株式会社 代表取締役社長 上田 寛治

第四次産業革命とも称される現在、新たな技術の勃興が世の中を大きく変えようとしている。そんななか、「エンジニアほど、この時代に生きる幸せを謳歌できる仕事はない」と語る人物がいる。コンピュータ・シミュレーション技術を駆使し、ものづくり産業での製品設計を支援するデジタルソリューション代表の上田氏だ。同氏に、エンジニアとして生きる魅力などを聞いた。

※下記はベンチャー通信68号(2017年6月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

「殻を破る」経験を重ね技術者として成長してほしい

―まずは事業内容を教えてください。

 CAE(※)シミュレーション技術を駆使した受託解析業務を事業ドメインとし、自動車や航空・宇宙、防衛など先端産業分野での製品設計を支援しています。顧客が作成した3次元設計デザインをもとに、解析プログラムを使用・開発し、各種数値解析を手がけています。たとえば、自動車のエンジン開発において燃焼効率を予測する「燃焼解析」や、車体形状と空気抵抗の関係性を分析する「流体解析」、衝撃に対する車体の強度を調べる「構造解析」などが解析業務の代表例です。また、制御ソフトウェア開発も重要な業務です。

※CAE:Computer Aided Engineering の略。コンピュータ技術を活用して製品の設計、製造や工程設計の事前検討の支援を行うこと。

―非常に専門性の高い仕事ですね。

 そうですね。CAEシミュレーション技術は難易度が高く設備も高価なため、大手製造業といえども外部に業務を委託するケースが多い技術分野です。そのぶん、高いレベルの解析能力が問われます。そこで当社では一流のエンジニアを輩出すべく、とくに人材育成には力を入れています。

 たとえば、当社ではひとり当たり年間140時間ほどの教育研修を行い、CAD/CAEやプログラミングの知識はもちろん、論理的思考力や分析力、デザイン思考などを鍛錬しています。社員が自主的にテーマを設定し運営する勉強会制度もあり、専門的知識の吸収や新テーマの探究ができる環境を整えています。さらに、毎年実施している合宿研修では、大自然のなかで思い切り身体を動かしたり、歌舞伎や演劇を大声で演じるなど、エンジニアの研修としてはほかには見られない体験型の研修も取り入れています。

―たしかにユニークな研修ですね。ねらいはなんですか。

 「殻を破る」経験をしてもらうためです。コンピュータに向き合う日常からは得られない体験を通じ、「自分にはこんな才能もある」「こんなこともできるんだ」という発見をしてほしいのです。そうした体験で思考を刺激された人材はおもしろいほど成長していきます。発見の中身や研究の意義をどんどん周囲に説明したくなる。内面にある知識欲や探究心が雪だるま式にふくれ上がっていくんですね。

 当社の業務はコンピュータ上で専門的知識を駆使することが多いですが、そうしたエンジニアこそ「人としての豊かな感性が重要」。私はそんな信念をもっています。

感性を育てるうえで広島は理想的な環境

―その信念はどのように生まれたのですか。

 私自身の経験からです。かつて通信機器会社や自動車会社に勤務していた時代、NASAやデトロイトの研究開発会社で働く機会がありました。そのとき、世界中から集まった一流のエンジニアに触れ、その熱意や表現力、周囲を巻き込む仕事の進め方に圧倒された経験があります。同時に、自らの小さな殻に閉じこもりがちな私自身をはじめ日本人のあり方に危機感を抱いたのです。「真のプロフェッショナル」になるには、専門的知識や論理的思考力だけでは足りない。相手を納得させられる表現力や、人をひきつける人間力、豊かな感性がなければいけない。今の若者には早くからそれを身につけられる経験を積んでほしいのです。

―感性を育てるうえで、本社を構える広島という地はよい環境ですか。

 まさに理想的な環境です。豊かな自然や食材の美味しさなど感性を高められる環境があります。一方で、自動車や造船といった製造業の集積もある。また近年、広島大学を中心に生命科学分野の研究が盛んで、今秋には理化学研究所の生命科学部門が広島に移転してきます。さらに、産業振興の一環として秋には県がスーパーコンピュータを導入し、県内企業に開放していきます。これにより、大学や公的機関との共同研究が盛んになり、広島を舞台にトップレベルの人材交流も数多く生まれるでしょう。

―エンジニアとして活躍したい学生にメッセージをお願いします。

 今は第四次産業革命とも呼ばれ、新しい技術が次々と登場し、大きく世の中が変わろうとしている時代です。そんな時代の真っただなかに身を置いている幸せを実感できるのが、ほかならぬエンジニアという仕事です。

 20代は環境しだいで大きく伸びる時期。環境選びは重要です。一極集中の東京や、やりたいことができるかわからない大手企業にしがみつき、埋没していくなどもったいない。第四次産業革命の主役になりたいならば、ぜひ当社で「真のプロフェッショナル」をめざしてほしいと願っています。

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