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販売・サービス業界の起業家インタビュー

株式会社FunRid 代表取締役 久保田 秀之

販売・サービスどんな人でも成長する力が眠っている

株式会社FunRid 代表取締役 久保田 秀之

2014年10月、コールセンター業務を手がける会社として立ち上がったFunRid(以下、ファンライド)。代表の久保田氏が中卒でありながら、営業の世界で大卒者よりも活躍できた自身の成功体験を、「ひとりでも多くの人に、感じてもらいたい」との想いで立ち上げた会社だ。設立時は3名だったスタッフは、設立から2年半たったいまでは70名にまで増加。同氏に、ファンライド設立の経緯や、人材育成にかける想いなどについて聞いた。

※下記はベンチャー通信69号(2017年9月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

アルバイトをいくつも転々 めぐり合ったのが営業職

―事業内容を教えてください。

 おもに大手通信キャリアの回線を販売する「コールセンター業務」をメインにしている会社です。会社は2年半前に、3名で立ち上げました。いまでは約70名のスタッフが在籍。1期目に1.6億円だった売上は、2期目には2.6億円、今期は5億円になる予定です。

―設立から2年半で多くのスタッフを迎え入れましたね。

 はい。「当社で働くことを通じて、ひとりでも多くの人に自分が気づいていない能力があること、やればできるのだということを感じてもらいたい」という想いからです。これは、私自身の実体験からきています。

―具体的に聞かせてください。

 私は高校入学の初日に退学処分を受け、その後はアルバイトも長続きせず、「ある仕事」にめぐり合う19歳までに結局、20くらいの職場を転々としました。その仕事とは、大手通信キャリア回線の営業代行。いまの当社の主力事業です。それまで、肉体系の仕事しかしていませんでしたが、「売れば売っただけ、お金がもらえる」との誘いに乗りました。

 初めての営業経験は、苦労の連続。営業先ではあからさまにイヤな顔をされたり、先輩からは「バカ野郎、ぜんぜんダメだ」と怒られたり。正直、ムカつくこともたくさんありましたよ。でも、できない自分に腹が立つ部分もあり「ちくしょう、絶対にやってやる」と。

―心が折れずに、がんばれた理由はなんですか。

 生来の強い負けん気もありましたが、学歴に対するコンプレックスもエネルギーになりました。周りに「中卒」はひとりもおらず、なかには有名大学出身者もいたので、「中卒でも、大卒に勝てることを証明してやる」と。当初は彼らができること、たとえばパソコンのキーボードなど私はまったく打てず、「おつかれさま」を入力するのに10分かかっていたほど(笑)。繰り返し練習しました。また、書けなかった漢字の勉強も。当然、日々の営業の数字では絶対に負けるわけにはいかない。「中卒だから、彼らの2倍、3倍の努力をするのは当たり前だ」と思っていましたね。

―努力は報われましたか。

 ええ。トップ営業を獲得し、3年で正社員に登用。マネージャー職にも抜擢されました。その後に副部長となり、いちばん多いときで300名のスタッフをマネジメントしました。しかしその後、東日本大震災の影響で会社の業績が急降下。それに伴い、部下の多くがリストラ対象に。そのときは、「本当にすまん。守ってやれなくて」と涙を流してみんなの前で謝りました。そのとき思ったんです。「自分で会社をつくろう」と。なにがあってもスタッフを守り抜く会社を立ち上げようと。そして、私のような境遇の人をたくさん受け入れ、どんどん自信をつけてもらう会社にしようと思い、起業を決意しました。

「がんばりたい」と心底思っているかが大切

―そんな想いで設立したファンライドはどんな会社ですか。

 さまざまな境遇のスタッフが働いています。働く理由もさまざま。でも私にとって、入社の理由はなんでもいいんです。その代わり、ひとつだけ重視していることがあります。それは、「がんばりたい」と心底思っているかどうかです。

―それはなぜですか。

 人は、「本当にがんばろう」という気持ちさえあれば、前進できる。私がそうでした。「絶対に負けない」という気持ちだけで、数字を残してきたといってもいい。どんな人にも眠っている力はある。それを引き出せるかは、まずは本人の気持ちが重要。そして、次に重要なのが実践できる場所。「その場所がファンライドでありたい」と思ってきました。

―ファンライドで働くことで、社員はどう成長しますか。

 「実行力」「信じる力」「夢見る力」を身につけられますね。コールセンター業務では、商品紹介で1日に数百件の電話をかけ、契約をめざします。当社では、「とにかく電話をしなさい」といった無責任な指導はしません。いくら「がんばろう」という気持ちがあっても、そのような指導だと続くものも続きません。どうすれば契約にたどりつくのか、そしてそのためにはなにを実行すればいいのかについて、学べる体制を用意。それを実行すれば必ず契約はとれます。実行することがどんどんおもしろくなるはずです。

 そして、結果がでれば、自分に自信がもて、自分の潜在能力を信じていろいろなことに挑戦できるようになる。信じる力は、人生の大きな財産になります。前進や壁を乗り越えるときに大きな力になりますから。

 そうなれば、夢を見られるようになる。「お金をかせぐ」「独立する」でもなんでもいい。私は10代のアルバイトのころ、営業の仕事で起業し、70名のスタッフに囲まれるいまの状況など想像すらできなかった。そこから言えるのは、「自分でも気づいていない能力は必ずある」ということ。当社ではコーチング研修を月に2~3回開催するなど、営業だけでなく、組織と経営を学べる環境も用意し、メンバーの能力を引き出すことに注力しています。

―ベンチャー企業で働きたいと考えている若者に、メッセージをお願いします。

 いつまでも、チャレンジ精神をもち続けてください。それが自分の成長の原動力になります。そしていっしょに働く仲間を大切に。当社は「お互い肩を組んでがんばろう」というスタッフばかり。進路で迷っているなら、ぜひ当社にきてください。

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