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IT業界の起業家インタビュー

株式会社ニューフォリア 代表取締役社長 多田 周平

IT高度なWeb技術で近未来の世界を実現する

株式会社ニューフォリア 代表取締役社長 多田 周平
取締役 最高技術責任者(CTO)  羽田野 太巳
情報システム部 アプリカンサービス企画担当  近藤 峻

※下記はベンチャー通信69号(2017年9月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

ニューフォリアが高い技術力をもっているのは、HTML5の知識を追求したからこそ。ここでは、早い段階からHTML5の研究に取り組み、同社の技術力の礎を築いたといえる羽田野氏を取材し、今後のめざすべき方向性を聞いた。また、その技術力の高さを示す具体例のひとつ、ハイブリッドアプリのプラットフォームとして高い支持を得ているシステム『アプリカン』。その魅力と今後のバージョンアップの内容を、企画担当の近藤氏に話を聞いた。

社員に早い段階で新たな技術習得を啓発

―羽田野さんはCTOとして中途入社したそうですね。入社後、ニューフォリアをどのような会社にしようと取り組んできましたか。

「Webの構成言語であるHTML5の最先端会社になること」をめざしました。私がニューフォリアに入社した2011年当時、HTML5は普及していなかった。いまのWebの世界では当たり前ですが。でも私は入社以前から、いちエンジニアとして、「これまで以上の動画・音声再生技術や高度なアプリ開発が可能になる」と、HTML5に大きな興味をもち、独自研究していたんです。HTML5を紹介するホームページ「HTML5・JP」を作成し、エンジニア向けにHTML5の技術専門書を執筆するなどしました。

 そして、当社に入社後はさっそく「いつかHTML5がWebの世界で広がる。早い段階でそれを習得することが重要」と社員に伝えましたね。

―エンジニアの技術習得はどのように進めたのでしょう。

 毎週勉強会を開き、私がHTML5で実現する世界を実践して見せながら技術を伝えました。1年たったころには、昔ながらのホームページ制作会社にすぎなかったニューフォリアが、高度なシステム開発をできる会社にまで成長。2013年11月にリリースしたハイブリッドアプリプラットフォーム『アプリカン』の開発は、HTML5の追求があったからこそ。さらに、デジタルサイネージでWebベースドの技術を提供できたのも同じ理由からです。

 また、Webブラウザを搭載したソニーの液晶テレビ『ブラビア』向けにもWebベースドサイネージを開発したのです。これで、家庭向けにつくられたテレビもデジタルサイネージ端末として利用できる可能性が生まれた。業界のすそ野の広がりに大きく貢献できたと思います。

Web技術以外の研究も重ねていく

―今後のビジョンを聞かせてください。

 IoT分野でのシステム構築を積極化します。Webベースドサイネージの例をみればわかるように、Web技術を活用できる領域はこれからもどんどん広がる。そのときに、われわれの側から「このようなアウトプットができます」と提案して、さまざまな分野でシステムを構築できるようになりたいです。デジタルサイネージの展示会への出展は、そういった提案の一環。多言語観光案内や商品レコメンドなど、Web技術の活用でデジタルサイネージの使い方を提案したものです。

 また、より良好な通信環境でのシステム構築のために、BluetoothやWi-Fi以外の「サブギガ帯」といわれる周波数の研究も開始。単なるWeb技術の追求だけでなく、「どのようにすればWeb技術をうまく活用できるか」といった考えを大切にしていきたいですね。

難解な言語いらずのアプリ開発プラットフォーム

―『アプリカン』の内容を教えてください。

 Webアプリを開発する言語を用いて、スマートフォン向けのアプリを開発できる「ハイブリッドアプリのプラットフォーム」です。わかりやすくいえば、Webアプリを、クラウドの「缶詰」のなかに入れればスマホ向けのアプリとして自動的に生成してくれるもの。難解なスマホ向けアプリの開発言語をおぼえることなく、アプリを開発できるといった特徴があります。

 また、位置情報連動のプッシュ通知やアプリ上の行動ログの取得、そして広告配信などアプリに付随する他社のサービスもアプリ上で簡単に使えるように拡張し、オプションメニューとして提供しています。通常であれば、これらのサービスをアプリに組み込む場合、スマホ向けアプリの難解な開発言語でプログラミングする必要があるのですが、『アプリカン』はすでに組み込んであるので、そのプログラミングが必要ないんです。

 Web言語をあつかうエンジニアに対して、これまで難しかったスマホ向けアプリの開発機会を最大限広げたプラットフォームだといえますね。

―このプラットフォームは、市場にどのような変化をもたらしていますか。

 スマホ向けアプリの導入のすそ野が広がりました。スマホ用として独自に開発するものではなく、汎用性のあるWeb技術を用いたアプリ開発なので、ハイスピード・ローコストでの開発が可能です。そのため、これまでアプリを導入してこなかった、たとえば街なかのクリニックや小規模商店でも利用されています。2013年11月の正式リリース以降、約500タイトルのスマホアプリがこの『アプリカン』を通じて開発されています。

自社開発の利点を活かしシステム機能を拡張

―今後の展開を教えてください。

 自社開発のプラットフォームである点を活かし、機能の拡張を進めていきます。『アプリカン』と同様にプラットフォームを提供する会社はほかにもありますが、当社との違いはオープンソースベースであること。オープンソースなので、全体としての機能拡張や責任あるメンテナンス体制を構築することは難しい。当社では今秋から、まずはプラットフォーム全般におけるソースコードを刷新。それにより、アプリの高速化と安定化を実現させます。また、アプリの付随サービスの提携先も順次拡大していく予定です。

 さらに、他社のプラットフォームと互換性をもたせる取り組みも開始。もととなるWebアプリ言語のフォーマットをそのまま『アプリカン』でも使えるようにします。オープンソースでハイブリッドアプリを作成したエンジニアの方にもぜひ、『アプリカン』の魅力を知っていただきたいですね。

多田 周平(ただ しゅうへい)プロフィール

1973年、東京都生まれ。青山学院大学国際政治経済学部国際経営学科卒業後、日本電信電話株式会社に入社。ECポータルサイトの企画・運営のほか、決済システムの実装や他社デジタルコンテンツサービスとのアライアンス主管担当者として従事。2008年に株式会社ニューフォリア設立、代表取締役社長に就任。

羽田野 太巳(はたの ふとみ)プロフィール

1971年、岐阜県生まれ。名古屋大学理学部数学科卒業後、日本電信電話株式会社に入社。Webアプリ開発会社の立ち上げなどを経て、2011年に株式会社ニューフォリア取締役 最高技術責任者(CTO)として入社。

近藤 峻(こんどう しゅん)プロフィール

1983年、北海道生まれ。北海学園大学人文学部日本文化学科卒業後、広告会社勤務などを経て、2013年12月に株式会社ニューフォリア入社。おもにサービス企画や広告宣伝、販促推進事業を手がける。

企業情報

設立 2008年5月
資本金 2億4,020万円 (2017年7月末現在)
従業員数 50名(2017年7月末現在)
事業内容 Webアプリケーション・システム開発事業、スマートフォン向けアプリ開発事業、アプリ開発支援プラットフォーム事業、デジタルサイネージ向けコンテンツ制作、デジタルサイネージコンテンツプラットフォーム事業など
URL http://www.newphoria.co.jp/

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