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INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

株式会社アドウェイズ 代表取締役社長 岡村 陽久

アドウェイズが保有する100億円のキャッシュから資金を提供

成長を志すすべてのベンチャーへ告ぐ

株式会社アドウェイズ 代表取締役社長 岡村 陽久

※下記はベンチャー通信特別号/2014年 IPO市場 最前線号(2014年1月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

投資事例① ゲームアプリ開発会社 -株式会社アプリカの場合- 設立1年目に運転資金を調達 翌年に年商が4倍増

―投資を受けた経緯を聞かせてください。

森尾:2010年の設立1年目は銀行から融資を受けられず、資金繰りに苦労していました。そこで、資金調達の相談にアドウェイズを訪問したのです。事業内容を熱くプレゼンすると、岡村社長は「1,000万円ぐらいならいけるよ」と速やかに決断してくれました。心意気で決めていただいたようなもので、感謝しています。その結果、資金繰りが改善するだけでなく、開発資金も獲得。出資を受けてから制作したスマホアプリ『バイオハザード アウトブレイク サバイヴ』がヒットして、翌年は年商が4倍に増えました。

―事業シナジーは生まれましたか。

森尾:アドウェイズの広告ツールを利用しながら、当社もメディア側としてアドウェイズのアドネットワークで広告を受注しています。双方の取引を合わせると、すでに1,000万円分はお返しできたでしょう。もちろん創業期の恩は忘れませんので、これからも取引を続ける予定です。

―今後の事業展開を教えてください。

森尾:あと5年間は世界的にスマホ市場が伸びていくので、ここを主戦場とすることは間違いありません。当面はスマホ向けのソーシャルゲームを制作しながら、エンタメ系アプリも手がける方針。成長の一里塚としてIPOも検討しています。ただし企業規模が拡大しても、社名の通りアプリケーションをつくる会社であり続けます。多角化していろいろな事業に手を広げると、なんの会社かわからなくなってしまう。今後もブレることなく、本業に徹していきます。

投資事例② ネットポイントメディア運営会社 -株式会社リアルワールドの場合- アドウェイズから得る情報を東南アジア展開に活用

―投資を受けた経緯を聞かせてください。

菊池:2013年9月、当社の株主だったファンドからアドウェイズに株式を譲渡してもらいました。当社が株式を買い戻す選択肢もありましたが、資本関係を結んだ理由は3つあります。第1に、アドウェイズとの取引量が多いこと。第2に、アドウェイズがスマホ広告の市場をおさえていること。第3に、東南アジアでの事業展開においてアドウェイズグループに豊富なノウハウがあることです。

―事業シナジーは生まれましたか。

菊池:当社のインドネシア法人において、日本と同様にネット広告を仲介してもらっています。また、今後サンフランシスコに社員数名を常駐させて米国でクラウドソーシングを受託する予定で、進捗をみながらフィリピン拠点を開設する計画があります。そのため、アドウェイズのフィリピン法人から現地のビジネス情報をいろいろ教えていただきました。じつは、これまでもアドウェイズの中国とタイの拠点に訪問して、現地のマーケット事情や商慣習を学んできました。やはり実際に事業を行っている日系企業からお聞きできる生々しい話は大変役立ち、株式譲渡で関係が深まったことを非常に心強く感じています。

―今後の事業展開を教えてください。

菊池:中期的には株式上場をめざしており、社内体制の整備を進めています。事業の柱としては、クラウドソーシングとスマホサービスの2分野を伸ばしていきたい。将来は、アドウェイズと共同事業を行う可能性もあるかもしれません。
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