累計経営者579人に取材、掲載社数320ニッポンを創るビジョナリーベンチャーを紹介

人材・研修業界の起業家インタビュー

パーソナルエージェント株式会社 代表取締役 披村 淳一

人材・研修だれもが気軽に職探しできる社会環境をつくる

パーソナルエージェント株式会社 代表取締役 披村 淳一

「起業から5年以内でIPOを成功させる。このポリシーを絶対に実現させるために事業を拡大し、会社の成長を追求している」―。こう語るのは、人材サービスで急成長中のパーソナルエージェント代表、披村氏だ。障がい者雇用も積極的に行う一方、IPOに強いこだわりを見せる同氏。理由はなにか。起業の経緯や今後の展開などを同氏に語ってもらった。

※下記はベンチャー通信71号(2018年4月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

IPOをめざす理由は社会的信用の証を得るため

―早期のIPO実現を高らかに宣言しています。理由を教えてください。

 「すべての求職者に安心した仕事選びをしてほしい」というビジョンを、一日でも早く実現したいからです。どんな状態の人でも求職者であることに変わりはありません。いまの日本では健常者の雇用と障がい者の雇用をわけて考えているのが実態です。その壁を壊して、だれもが同じ環境で職を求められる会社を、私自身がつくりたいんです。そのためには、社会的信用の獲得が不可欠です。その会社が社会から信用をえられているかどうか、それを示す最たる手段がIPOだと思うんです。上場することでえられる対外的資金の量は、会社に対する信用の裏返し。その資金を活かして、たくさんの雇用を実現することができれば、会社もより成長できると思っています。

―そもそも、起業の経緯はなんだったんですか。

 高校生のころから社長業に憧れており、「東京で一旗揚げるんだ」という野心がありました。そのためには、まずお金を稼ぐにはどうすればいいかを考え、大学では金融を学び、証券会社に就職しました。その後、ヘッドハンティングで商社へ移り、物流関連のノウハウを身につけながら順調に仕事をしていたのですが、徐々に違和感が強くなっていったんです。いまの仕事にはなんの使命感も感じないと。そんなときです。息子が自閉症だったことが判明したのは。すごくショックを受けたのですが、自閉症について調べると、感受性が豊かだったり、絵やピアノが上手だったりと、なにかに突出した才能をもっている人が多いことがわかったんです。だったら、「私が自閉症の才能をプロデュースする会社をつくればいい」という考えが生まれました。

―気持ちがすぐに整理できたのですか。

 息子の報告を受けてから、数時間後には、この考えが生まれていましたね。さすがに妻には「頭がおかしくなったんじゃないの?」とあきれられましたが。そこから息子と生活するなかで自閉症の人への対応を学び、そのほかに人間学を勉強しながら、起業の準備を進めました。人材派遣業から始めた理由は簡単です。人材ビジネスのノウハウを構築するためです。障がい者を社会に送り出す仕事をしたいなら、健常者でそれができないと話にならないですから。

地域密着型の店舗展開で求職者のストレスを緩和する

―現在では人材派遣を中心に、BPO事業、ITソリューション事業など、事業多角化で成長しています。成功の要因はなんでしょう。

 ひとつは、「全額日払いのシステム」を確立し、他社との違いを全面的に打ち出せたこと。給料面に対する求職者の不安をなくしたことから、多くの人が仕事を求めて訪ねてくれるように。もうひとつは、求職者のニーズに、どこまでも対応したこと。具体的には、24時間365日、電話応対をできるようにすればいいと考えました。最初のうちは、会社の電話はすべて僕のケータイに転送するようにしました。だから夜中の3時に電話を受けて、朝の9時から面接をしたなんてこともありましたよ。それが求職者を惹きつける魅力になることがわかったので、組織として体制を整えました。この仕組みは求職者だけでなくクライアント企業にも同じようにメリットとなる。すぐに対応してくれるから、また依頼しようと思うわけです。

―今後の事業展開を教えてください。

 当社の強みである面接力、採用力をさらに活かすために、店舗の拡大をしていきます。地域密着型のパーソナルショップを、まずは山手線の主要な駅を中心に、2019年までに17店は出したいと思っています。インターネット社会の現代で人件費のかかる店舗を広げるのは、求職者に気軽な職探しをしてほしいからです。求職情報の施設としてハローワークが存在しますが、限られた場所にしかない。絶対に自分とマッチした職が見つかるかどうかの保証もないなかで、時間をかけて移動するのは気が重いじゃないですか。それなら街に店舗をつくって、いつでもチェックできるようにすればいいと思ったんです。イメージモデルとしては、街の不動産屋。引っ越しなどで家を探す際には、いまならネットで調べて店舗にいくじゃないですか。そこで、詳細を話せばネットで見つけた物件より好条件のものが探せる場合もある。このシステムを職探しにも活かせるんじゃないかと。街にそういった店舗があれば、カップルで同時に職探しもできるでしょうし、親と一緒に来てそこで相談しながら決めることもできる。すべては求職者のストレスをなくすため。IPOのためにも、この事業は絶対に成功させなければいけないと考えています。

披村 淳一(ひむら じゅんいち)プロフィール

1984年、静岡県生まれ。大学卒業後、澤田ホールディングス株式会社(旧:HS証券株式会社)に入社。その後、専門商社へと転職し、経営企画室と支店長を兼任するなど活躍。2015年にパーソナルエージェント株式会社を設立。2017年には渋谷支店をオープンさせた。

企業情報

設立 2015年7月
資本金 2,900万円(2018年1月現在)
売上高 4億8,000万円(2018年6月期見込み)
従業員数 150名(契約社員含む:2018年1月現在)
事業内容 労働者派遣事業(一般派遣事業・有料職業紹介事業)、BPO事業(コールセンター事業)、広告代理店事業(日払いエージェント事業)、RPA事業(ビズロボ事業・チャット事業)
URL http://personalagent.co.jp/

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