INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

求人広告業界で急成長するコンサルティング・ベンチャーの経営理念
思考するクセを身につけてこそプロフェッショナルへの道は拓ける
グラハム株式会社 代表取締役社長 眞鍋 考平
Sponsored グラハム株式会社
グラハムは、設立8ヵ月ながら、35名の社員が活躍する求人広告代理店。急成長の要因を、「『広告の掲載』ではなく、クライアントの『人材獲得』をゴールに提案しているからだ」と代表の眞鍋氏は語る。それを実現しているのが、「考えること」を重視した経営理念。「社員には考えるクセをつけて、どんなビジネスでも通用する思考力を磨いてほしい」と語る。ここでは眞鍋氏に、「考えること」へのこだわりや、今後のビジョンを聞いた。
※下記はベンチャー通信77号(2019年10月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。
確実な人材獲得支援のため、求人掲載を断ることも
―社員数が一気に増えたと聞きます。
はい。当社は求人広告の代理業をメインに展開する会社で、2018年12月の設立から8ヵ月後には、社員数が35名になりました。東京本社のほか、大阪と名古屋に支社を置いています。年末までに社員数は60名を超える予定です。
―急成長の要因はどこにあるのでしょう。
「クライアントの人材獲得」にこだわったコンサルティング力が、評価されているのだと思います。求人広告の代理業は、クライアントに広告を掲載してもらえればお金が入るため、どうしてもそこをゴールにしてしまいがちです。もちろん当社も、広告の掲載で料金を頂戴しますが、たとえば、クライアントから給与や福利厚生などの採用条件を聞いて、「どの媒体に掲載しても、求職者は集まらないかもしれない」と判断した場合には、「とりあえず掲載してみましょう」ではなく、クライアントに「給与額を上げましょう」と条件を改善する提案をします。
普遍的なビジネススキルが、身につく環境を提供
―それはどうしてですか。
掲載しても求職者が集まらなければ、クライアントのためにならないからです。当社はあくまで、「どうすれば求職者が集まるか」を前提に考えます。「人材の獲得」に向けて、効果を最大化させるための広告戦略を構築するのはもちろん、ときにはクライアントの事業状況を聞きながら、「いま広告を掲載するのではなく、1年待ったほうがいい」と提案することもあるほどです。
―なぜそういう提案ができるのでしょう。
当社が「売上至上主義」ではないからです。売上を伸ばすことはもちろん重要ですが、それを追求し過ぎると、会社の持続的な成長のために必要な「人材」がなかなか育ちません。というのも、目の前の数字に追われ「考えること」が疎かになるからです。「考えること」を積み重ねてこそ、本質的な課題を抽出し、解決方法を的確に選択できる思考回路が働く人材になります。
当社では、社員に「売上をあげなさい」ではなく、「考えなさい」と口うるさいほど伝えています。「媒体の選定」「求職者を集めるキャッチコピー」など基本的なことを決めるにあたっても、その理由を明確に論理立てて説明できなければ、クライアントに提案することは許しません。たとえ受注できなくてもいいんです。大切なのは「クライアントのために徹底的に考えているかどうか」ということ。営業がうまくいったとしても、偶然の産物ならば再現性など期待できませんからね。
当社では、社員に「売上をあげなさい」ではなく、「考えなさい」と口うるさいほど伝えています。「媒体の選定」「求職者を集めるキャッチコピー」など基本的なことを決めるにあたっても、その理由を明確に論理立てて説明できなければ、クライアントに提案することは許しません。たとえ受注できなくてもいいんです。大切なのは「クライアントのために徹底的に考えているかどうか」ということ。営業がうまくいったとしても、偶然の産物ならば再現性など期待できませんからね。
思考回路を精度よく回せれば、どんなビジネスでもこなせる
―社会での活躍を期す若者にメッセージをお願いします。
「考えること」は、すべての仕事の基本です。考えるクセをつけ、思考回路を高い精度で高速に回せるようになれば、どんなビジネスでもこなせるプロフェッショナルになれます。そして、自分の可能性を広げるためにも、成長意欲を持ち続けてください。
当社では10月から、人材紹介事業や派遣事業など新たな領域にも挑戦し、現在の求人広告を含めて人材業界でNo.1企業になることをめざしています。そのためのスタートダッシュを担ってくれる成長意欲の高い仲間を、どんどん迎え入れたいですね。
当社では10月から、人材紹介事業や派遣事業など新たな領域にも挑戦し、現在の求人広告を含めて人材業界でNo.1企業になることをめざしています。そのためのスタートダッシュを担ってくれる成長意欲の高い仲間を、どんどん迎え入れたいですね。
―入社のきっかけを教えてください。
以前、職場が同じだった執行役員の小畑から、「人材紹介事業を今年10月から立ち上げるので、手伝ってほしい」と誘われたことがきっかけです。話を聞くなかで、「考える営業の追求」という会社の方針にひかれました。というのも、とにかく足で稼ぐ営業をしていた私にとって、「まさしく自分に不足している部分」と思ったからです。
―実際に仕事をした感想はいかがでしょう。
「考える営業」の効果を実感しています。事業が立ち上がる10月までは求人広告に携わるなかで、これまでの私なら1パターンの提案資料しか用意しなかったと思いますが、いまは最低でも3パターンを考えて、そのなかからベストなものを提案するようにしています。そのおかげで、高い確率で受注をいただけています。これからも「考える営業」の実践で、業績を伸ばします。
―どのような業務に携わっていますか。
採用業務全般と人事制度の設計業務に携わっています。グラハムの社員に共通しているのは「成長したい」という思いです。そのため、採用面でもっとも重視する部分は、成長意欲があるかどうかですね。
私自身、等級制度や評価基準、報酬基準の作成といった人事制度の設計業務は初めての経験。寝食を忘れるほどいろいろな事例を調べ、経営陣の参考になるよう、資料をつくり上げました。この経験によって、キャリアの幅が確実に広がったと感じています。
私自身、等級制度や評価基準、報酬基準の作成といった人事制度の設計業務は初めての経験。寝食を忘れるほどいろいろな事例を調べ、経営陣の参考になるよう、資料をつくり上げました。この経験によって、キャリアの幅が確実に広がったと感じています。
―今後の目標を聞かせてください。
まずは、成長意欲のある仲間をたくさん集めたいです。そして、一人ひとりがこの会社でがんばり続けていけるよう、福利厚生などサポート体制を充実させていきます。これから会社が大きくなるにあたって、土台の部分をしっかりと築いていきます。
PROFILE
プロフィール
眞鍋 考平(まなべ こうへい)プロフィール
1990年、千葉県生まれ。大学在学中に通信回線の代理販売業を手がける会社を立ち上げる。その後、同社を売却し、2014年に株式会社リブセンスへ入社。営業や分析業務に携わった後、キャリア事業部部長に就任。2018年から同社の営業機能を担う株式会社リブセンスコネクトの代表取締役に就任。2019年に退職し、同年1月からグラハム株式会社代表取締役社長に就任。現在、慶應義塾大学経済学部に在学中。
企業情報
設立 | 2018年12月 |
---|---|
資本金 | 5,000万円(資本準備金含む) |
従業員数 | 35名(2019年8月時点) |
事業内容 | 求人広告代理店事業 |
URL | https://graham.co.jp/ |
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